#クリームシチュー鑑賞会とは?~デジタル時代の関ジャニ∞流トキ消費~

こんにちはこんばんはアルナです。

突如としてトレンドを駆け巡った「#クリームシチュー鑑賞会」。知らない方からしたらなんのこっちゃである。

今回は本日開催されるクリームシチュー鑑賞会の前に、改めて関ジャニ∞が何をしているのかを関ジャニ∞をよく知らない方のためにも、また自分のためにも一旦整理してみようという試みです。


1 そもそもクリームシチュー鑑賞会ってなんやねん

このイベントは突如公式Twitter及びInstagramストーリー内で発表された。

まず、『クリームシチューができるまで』とは、6/23に発売された関ジャニ∞のニューシングル『ひとりにしないよ』の初回限定盤Bに収録されている企画映像である。
同シングルには『クリームシチュー』という曲とMVが収録されており、それらの企画からレコーディング、MV撮影メイキング、完成したMVまでを収めた映像となっている。どんなトンチキソングかと思いきや案外力の入ったバラード。思わずほぅ…と声が出てしまう良曲。

(なぜクリームシチューなのかは長くなるため省略。気になる方はFODプレミアムに加入して過去の『関ジャニ∞クロニクルF』をご覧ください)

その映像をファンが指定された日時に再生、感想を『#クリームシチュー鑑賞会』のハッシュタグをつけてツイートすることで大人数で鑑賞会をしているような楽しみ方ができるというもの。

実はこの関ジャニ∞公式からの鑑賞会召集令は今回が初めてではない。実はコロナ前の2019年11月に『#ぼち夜鑑賞会』、2021年2月に『#チョコっと鑑賞会』を行っている。

※ぼち夜鑑賞会時は公式Twitterがなく、Johnny's web内の大倉さんのブログで独自に呼びかけられたもの。ブログ内で裏話や感想が更新された。

今回はそれらに引き続き第3弾。前回のシングルから連続して開催されており、恒例行事になりつつある。

他のジャニーズグループにも鑑賞会の動きはちらほら見える。KAT-TUNは『#KATTUN大視聴会』、ジャニーズWESTは『#中間と一緒にWESTV鑑賞会』とそれぞれ題し鑑賞会を行った。関ジャニ∞はそれらの先駆けと言えるだろう。

2 最初の鑑賞会『#ぼち夜鑑賞会』開催の背景

ではどのようにしてこのような鑑賞会が生まれたのだろうか。

またしてもこの謎の『ぼち夜』というワードについて解説しなければならない。

『ぼち夜』とは、2019年11月に発売されたシングル『友よ』のセブンイレブン限定盤に収録された『ぼちぼち大切な夜』というドキュメンタリー映像を指す。

初めて聞く「企業名+限定盤」という形態に驚きつつもファンはセブンイレブン限定盤を次々購入した。

なぜなら、このシングルは関ジャニ∞が5人体制になって初のシングル。しかもその5人になって最初の夜、バーベキューをしているありのままの5人を見ることができる映像、ぼち夜が収録されていたからである。

更に、この5人の門出を少しでも盛り上げようと、ファンが「#なぁ友よ」などのハッシュタグをつけてシングル関連のツイートを投稿した。

それに応えるように大倉さんが自身のブログで一緒に鑑賞会をしよう、と誘ったのである。推しから鑑賞会誘われたことある??めちゃくちゃ嬉しいぞ!!!

結果、ぼち夜鑑賞会は1時期トレンド世界1位(!?)を取るほど大盛り上がりとなった。

すごいのは、当時関ジャニ∞が公式SNSアカウントを持っておらず、本人たちはSNSを使わずにこの盛り上がりを作ったということである。(大倉さんの優秀具合…)

ブログ内で同時刻に再生しようと呼びかけたこと、特にハッシュタグを指定したことがここまで盛り上がる大きな原因となったのではないかと思う。ハッシュタグって表記違い(関ジャニ∞と関ジャニとか)で分散しがちだけど、キャッチーなタグを作って本人がハッシュタグコレね!!って言ってくれたことで全員残らず参加出来るイベントとなった。

3 関ジャニ∞流鑑賞会に学ぶアイドルのトキ消費

時は過ぎてコロナが流行し、エンタメの在り方もガラッと変わってしまった。コンサートを毎年のようにできていた日々が嘘のように「自粛」や「中止」が飛び交うようになってしまった。

この鑑賞会は、コロナ禍の時代で注目されている「トキ消費」という新しい消費スタイルの最適解なのではないかと考えている。

トキ消費とは、”今その場でしか体験できないこと”に消費をすること。
<具体例>
・アーティストや有名人によるライブ
・ワールドカップやオリンピックの観戦
・クラウドファンディング
・某有名アイドルグループの総選挙
「コト消費」と違う点は、
”参加型”で、”二度と同じ体験ができず”、”貢献した”という実感ができる点です。

※博報堂生活総合研究所より

トキ消費はコロナ流行以前から注目されていたが、コロナ流行により体験のオンライン化が進むことによってよく見られるようになった。

オンラインでのライブに始まり、オンラインサイン会などのコンテンツが流行する中、関ジャニ∞も例に逸れずSNSの開始、オンラインコンサート、インスタライブなど、事務所の意向がオンライン化と重なっていることもありオンラインに活動の幅を広げる機会となった。

特にインスタライブはある種衝撃的だった。突如インスタライブが始まり、開くと自宅でパックをしているプライベート感MAXの丸山さんが写っていた時には動揺でスマホをひっくり返してしまった

このように普段だったら絶対見られないような自宅で過ごす時間をお裾分けして頂いたり、コメントを読んでもらえたり、といったようにオンラインだからこその距離の縮め方をしてくれた。

しかし、その中でもこの関ジャニ∞が主催する鑑賞会はトキ消費としてヒットする条件を満たしたイベントなのである。

<ヒットするトキ消費の条件>
「非再現性」「参加性」「貢献性」
※博報堂生活総合研究所より

「非再現性」
その時を逃すと二度と同じ感動や盛り上がりを感じることはできないという「非再現性」。一時期社会現象を巻き起こしたclub house(アーカイブ機能こそあるものの)やインスタライブなどの流行が挙げられる。

鑑賞会の醍醐味はなんといっても「ファンみんなが同時に同じコンテンツを見て盛り上がる」ということ。これ、思っていたよりめちゃくちゃ楽しい。

みんな同じシーンで同じような感想を言ってるwwwwと思っていたら公式アカウントの本人からも感想が飛んでくるなんてことがあって、本人も含め、みんな同じ映像を見てるんだな~という一体感を感じられるんですよね。

「参加性」
もはやこれは言うまでもない気がしますが、みんなTwitterに指定のハッシュタグをつけて投稿するだけで無料で参加出来る。

すごいのが、Twitterアカウントを持っている、シングルを買っている、その日時に映像を再生できる人であれば誰でも参加できるということ!

スケジュールさえあっちゃえばあとほぼシングル買うだけ。しかもファンが主体的に参加することで成り立つイベントなのでめちゃくちゃ参加しやすい。参加のハードルがとてつもなく低いのが特徴です。

「貢献性」
参加するための行動が明確で、参加者はその盛り上がりに貢献できているという実感が感じられるものかどうか。

行動については公式アカウントがツイートで案内している通り。盛り上がりに貢献出来ているかどうかはTwitterのトレンドという指標があるため、(あえてトレンドを狙おうとしている訳ではなさそうなのですが)トレンドに入ることによってファンは貢献性を感じることができます。『#ぼち夜鑑賞会』が世界トレンド1位になったときもその事実でまた一盛り上がりしました。

しかし、貢献性についてはもっと明確かつ大きな目的があればより盛り上がるのではないかなと個人的に思っている。公式がアンケート機能使ってタグ決めたりとか…

4 結局言いたいこと

とりあえず伝えたいのは、「コロナ前から鑑賞会やってた関ジャニ∞すごくね???」「みんなクリームシチュー鑑賞会参加しような!!」です。

何より、大倉さんのやり方が非常に上手なんですよね、ファンの事を想っているからこその企画だというのがちゃんと伝わっていたし、ファンが喜ぶ誘い方を分かっている。それこそ「鑑賞会しない??」ってアイドルに言われる体験ができるのも関ジャニ∞ファンならではなんだと思うとめちゃくちゃ誇らしいし嬉しい…

バーっと書いたので多分ロジックガバガバ後半ぐだぐだ感が否めないのですが、関ジャニ∞こんなことやってたんだくらいに思って頂ければ幸いです。

ご意見ご感想はもちろん、事実の相違などもあればお気軽に教えて頂けると嬉しいです!

ありがとうございました~!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?