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【社会歴史特別編】北朝鮮による日本人拉致問題(健太と美咲の会話より)

洋介: ねえまりな、今日の総合の時間で北朝鮮による拉致問題について少し触れられたけど、よく分からなかったな。

まりな: そうだね。私も詳しいことは知らないんだ。でも、重要な問題みたいだったよね。

洋介: うん。日本人が北朝鮮に連れ去られたっていう話だったけど、どういうことなんだろう。

まりな: そうだね。ちょっと調べてみようか。図書館にいろいろ資料があるみたいだよ。

洋介: そうだね。じゃあ、一緒に調べてみよう。

まりな: うん。えっと、まず拉致問題の概要から見てみようか。

洋介: そうだね。どんなことが書いてあるの?

まりな: えっと、1970年代から1980年代にかけて、北朝鮮の工作員によって、多くの日本人が拉致されたんだって。日本政府は17人を北朝鮮による拉致被害者として認定しているみたい。

洋介: えっ、17人も!? すごい数だね。でも、なんで北朝鮮は日本人を拉致したんだろう?

まりな: それについても書いてあるよ。北朝鮮のスパイ活動や、日本語教育のために日本人を利用する目的があったみたいだね。

洋介: スパイ活動?日本語教育?どういうことだろう。

まりな: うーん、スパイ活動っていうのは、日本人のふりをして日本で情報を集めるためじゃないかな。日本語教育は、北朝鮮のスパイに日本語を教えるためだと思う。

洋介: なるほど...。でも、そんなことのために人を無理やり連れ去るなんて、ひどすぎるよね。

まりな: 本当だよ。拉致された人たちは、家族や友人と突然引き離されて、自由を奪われたんだって。しかも、多くの被害者は今も北朝鮮に囚われたままなんだって。

洋介: 今も!? じゃあ、もう何十年も家族と会えていないってこと?

まりな: そうなんだ。信じられないよね。家族の人たちは、ずっと待ち続けているんだって。毎日、家族の帰りを願っているんだって。

洋介: 胸が痛むな...。でも、日本政府は何もしていないの?

まりな: いや、いろいろ努力はしているみたいだよ。北朝鮮に対して、拉致被害者の即時帰国を要求し続けているって。国際社会にも協力を呼びかけて、北朝鮮に圧力をかけているんだって。

洋介: そっか。でも、なかなか解決しないんだね。

まりな: うん、難しい問題みたいだね。北朝鮮は長年、拉致の事実を否定し続けてきたんだって。2002年に一部を認めたけど、すべての真相解明には至っていないらしいよ。

洋介: 2002年...私たちが生まれる前だね。それなのに、まだ解決していないなんて。

まりな: でも、希望がないわけじゃないんだ。2002年に5人の拉致被害者が日本に帰国したんだって。

洋介: 本当?よかった!でも、まだ帰ってこられていない人もいるんだよね...。

まりな: そうなんだ。帰国した5人以外の被害者の安否は今も不明のままなんだって。

洋介: そっか...。じゃあ、この問題はまだ終わっていないんだね。

まりな: うん、そうみたい。残りの被害者の帰国実現、真相究明、再発防止が主な課題になっているって。

洋介: 私たちにも何かできることはないのかな?

まりな: そうだね。直接何かするのは難しいかもしれないけど、国民一人一人が関心を持ち続けることが大切だって書いてあったよ。

洋介: なるほど。関心を持ち続けるか...。

まりな: うん。あとは、拉致問題についての理解を深め、周りの人にも伝えていくことも大切みたいだよ。

洋介: じゃあ、私たちにもできることがあるね。この問題のことを覚えておいて、機会があれば周りの人に話してみるとか。

まりな: そうだね。あ、それと「青い風船」っていうのを知ってる?

洋介: 青い風船?なに、それ?

まりな: 拉致被害者救出のシンボルとして、青い風船を飛ばすイベントが行われているんだって。

洋介: へえ、そんなイベントがあるんだ。

まりな: うん。青は日本海の青い空と海を表していて、拉致被害者が故郷の空を見ることができるようにという願いが込められているんだって。

洋介: すてきな意味があるんだね。私たちも参加できるのかな?

まりな: さあ、どうだろう。でも、調べてみる価値はありそうだね。

洋介: うん、そうしよう。ねえ、個々の被害者の話も調べてみない?

まりな: いいね。ああ、ここに横田めぐみさんって人の話が詳しく載ってるよ。

洋介: どんな人なの?

まりな: えっと、1977年に13歳で拉致されたんだって...。私たちより年下だよ。

洋介: そうか...。考えただけでぞっとするよ。

まりな: うん。ここに、めぐみさんのお父さんの言葉が載ってるよ。「娘の笑顔を一日も早く見たい。諦めずに救出活動を続ける」って。

洋介: すごいな...。何十年も諦めないで頑張り続けてるんだ。

まりな: うん。私たち家族だったら、どうだろう。

洋介: 想像もつかないよ。でも、きっと同じように諦めないと思う。

まりな: そうだね。(少し沈黙した後)ねえ、私たちにできることって、さっき言ってた以外にもあると思わない?

洋介: うん、どんなこと?

まりな: 例えば、学校で拉致問題について発表するとか。そうすれば、もっと多くの人に知ってもらえるんじゃないかな。

洋介: それ、いいアイデアだね!総合の時間とかで話せるかもしれない。

まりな: うん、先生に相談してみよう。それと、SNSで情報を広めるのも効果的かも。

洋介: そうだね。でも、その時は正確な情報を伝えないとね。変な噂とか広めちゃダメだし。

まりな: そうだよね。だから、もっとしっかり勉強しないと。

洋介: うん、そうしよう。図書館にもっと詳しい資料があるか探してみようか。

まりな: いいね。あと、インターネットでも調べてみよう。政府のホームページとかにも情報があるんじゃないかな。

洋介: そうだね。よし、がんばろう!この問題、簡単には解決しないかもしれないけど、少しずつでも前に進めていけたらいいね。

まりな: うん、そう思う。私たちにできることは小さいかもしれないけど、みんなで力を合わせれば、きっと大きな力になるはず。

洋介: そうだね。拉致された人たちや、その家族のために、私たちにできることをやっていこう。

まりな: うん!じゃあ、もっと詳しい資料を探しに行こうか。

洋介: オッケー。図書館の人にも聞いてみよう。きっと詳しい資料を教えてくれるはずだよ。

まりな: そうだね。あ、そういえば、拉致問題に関する映画やドキュメンタリーもあるみたいだよ。そういうのを見るのも勉強になりそう。

洋介: へえ、そうなんだ。どんな作品があるの?

まりな: えっと、「めぐみ」っていうアニメ映画があるって聞いたことがある。横田めぐみさんの話を元にした作品みたい。

洋介: アニメか。それなら見やすそうだね。他にはどんなのがある?

まりな: そうだね。あとは、実際に帰国した人のインタビューとか、被害者家族の記録とか、いろいろあるみたい。

洋介: へえ、面白そうだな。図書館で探してみよう。

まりな: うん。あ、それと拉致問題対策本部っていう政府の組織もあるんだって。

洋介: 政府の組織?どんなことをしてるの?

まりな: えっと、拉致問題の解決に向けて、いろんな取り組みをしているみたい。例えば、北朝鮮との交渉や、国際社会への働きかけ、それに国民向けの啓発活動なんかもやってるんだって。

洋介: へえ、そうなんだ。じゃあ、その組織のホームページとかも見てみるといいかもね。

まりな: そうだね。きっと最新の情報も載ってるはずだし。

洋介: よし、じゃあ図書館で資料を探したあと、パソコンルームでネット検索もしてみよう。

まりな: うん、そうしよう。ねえ、調べたことをまとめて、クラスのみんなに発表するのはどうかな?

洋介: それいいね!みんなにも知ってもらえるし、私たちももっと深く学べそう。

まりな: そうだね。じゃあ、先生にも相談してみよう。

洋介: うん。この問題、難しくて複雑だけど、しっかり理解して、できることから始めていこう。

まりな: そうだね。一人一人が関心を持ち続けることが大切なんだよね。

洋介: うん。拉致された人たちや、その家族の気持ちを少しでも理解できるようになりたいな。

まりな: 私も。そして、この問題が解決されるまで、ずっと気にかけていきたいと思う。

洋介: そうだね。じゃあ、さっそく調べ始めよう!

まりな: うん、頑張ろう!


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