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元の動く背骨にするトレーニング《短い動画8本とイラストいっぱいで解説》

はじめに


ーこの記事のご購入をお考えの方にー
側弯症の治療とは考え方が違うことを、ご理解の上ご検討ください。
側弯症の中で、80~85パーセントを占める突発性側弯症は、原因不明の病気とされています。
しかし、ここで紹介します姿勢矯正トレーニングは、側弯症の背骨の弯曲を猫背やその他の姿勢の問題と同じだと考えています。
左右に弯曲したり、捻じれて回旋が入っていたりするので、ややこしくて厄介だけど、病気だとは考えていません。

側弯症治療の目的は、背骨を少しでも真っ直ぐ改善することですが、ここでご紹介する方法は、背骨を左右前後に、よく動く元の背骨にすることを目標としたトレーニング方法です。
運動が苦手だったり、疲れやすかったりする体を、「普通に戻したい!」とお考えの方におすすめいたします!


姿勢矯正トレーニングの前に

機能性側弯と構築性側弯症

このメソッドでは、日常の一時的な背骨の弯曲(機能性側弯)が、背骨周辺の筋肉の状態や生活習慣の条件が合わさって、構築性側弯症(真の側弯症)に変化したのが、突発性側弯症だと考えています。
構築性側弯症になって、すぐに違和感を持つ場合もありますが、発症や進行に気付けない場合も多いです。後者は、姿勢を保持する筋肉の筋力低下が考えられます。
自分の歪みに気付ける力は、歪みから体を守る力です!歪みがあるのに、不快でない方が不自然です。


機能性側弯は改善中にも常にある

背骨は本来、生理的弯曲と言われるカタチで、この状態が体を「丸める反らす」「左右にたわませる」など姿勢の変換を行いやすく、また立位や歩行時に頭を支えるのに好ましいカタチになっています。
正常な時は、この生理的弯曲がニュートラルポジションで、生活の中で、ここから弯曲させて戻すことになります。
しかし、側弯症になると、ニュートラルポジションが既に弯曲した状態で、そこから動かすことになり、個人差はあっても進行しやすく、改善が難しい理由です。

脊柱の生理的弯曲

脚長差ができる理由となおす方法

背骨の歪み、上半身の偏り、骨盤の歪みなど、脚より上で非対称が起きると、脚長差は少なからず起こります。
体の非対称を感じながら放置すると、脚の関節や筋肉では次のようなことが日々積み重なっていきます。

脚長差の問題イメージ

①左脚ストレートで右足O脚のように、対称に使えない
②支える側の脚が負荷を受け、関節が圧迫される
③体重を支える側は太くて硬く、反対は細くて柔らかい、筋肉の質に違いが起きる
④左右の脚で、使っている筋肉が細かく違ってくる

脚長差をなおすには、①~④の問題をクリアする必要があります。

上半身だけ整えても意味がない


上半身と下半身の歪み

①になるために、②のように上半身だけを整えても、③のようにまた歪みます。元の背骨にするためには、上半身と下半身の両方を同時進行で整える必要があります。

3カ月で成果を出すために

機能性側弯は、日常的に活動すれば必ず起きます。
姿勢矯正の期間に、激しいスポーツや著しく偏って片側を使うことは、避けるに越したことはありません。しかし、日常生活で必要な動作を止める必要もありません。
もし、偏って使う必要のある人は、1日の終わりに背骨を生理的弯曲に近付けるため、紹介するトレーニングで、日々メンテナンスしていただくのが望ましいです。
週3日~毎日の頻度で、全体を通して行っていただくと、背骨は元気になります。

※日常的に支える必要がなければ、コルセットの着用はお勧めしません。

側弯症S字カーブについて

側弯症S字カーブイメージ
側弯症S字カーブの凝り方のイメージ

側弯症S字カーブの凝り方

側弯症S字カーブの胸椎腰椎カーブでは、①②のような凝り方が考えられます。
①は、部分的に動かなくなっていて、そこが解れれば動きます。
②は、カーブ全体が固まって、動かなくなっています。全体を、解す必要があります。

①、②ともに、意図的に解さないと、自身では動きを出せなくなっています。

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