メディア班の新人が今、興味を持っていること 〜都営三田線に新型車両デビュー〜



この記事を書くきっかけ
今年の5/14、大正大学の最寄り駅である西巣鴨駅を通る都営地下鉄三田線に新型車両が登場しました。「6500形」です。
都営地下鉄が導入した車両としては現在走っている「6300形」以来、29年ぶりです。大正大学に通っている鉄道ファンの私にとって、これは大きなニュースです。
今回は、「私が今、興味関心を持っていること」として、大学の最寄り路線にやってきた新型車両「都営地下鉄三田線6500形」の話をします。

今回デビューした新型車両「6500形」の顔です。なんだか電子レンジみたいですね。

新型車両導入の背景
今回、都営地下鉄が三田線への新型車両導入に踏み切った理由は、都営三田線と直通運転している東急目黒線にありました。
東急目黒線の終点、日吉駅から先、東海道新幹線、JR横浜線、横浜市営地下鉄ブルーラインとの乗換駅である新横浜駅まで「東急新横浜線」という新路線が2023年に開通し、さらにこの路線は相模鉄道とも直通運転することになっているので、東急目黒線はもちろん、都営三田線も今まで以上の混雑が予想されました。
これによって、これまでの6両編成から8両編成への増結と、サービス品質向上も求められたことで、新型車両の導入が決まりました。
では、新型車両では、これまでの車両とどこが変わったのでしょうか。次の項目から、車内と外観に分けてご紹介します。

車内の写真。LCDとは液晶パネルのことです。

内装の変更点
まず、車内の大きな変更点としては、吊り革の形、車内放送、LCD表示器の3つです。
吊り革の形は今までよりも手にフィットして持ちやすい形に変更されました。車内放送での大きな変更点としては、これまでの車両には搭載しきれなかった「その駅最寄りの施設の案内」の内容が大きく増え、その中に我らが大正大学も含まれました。
西巣鴨駅到着前に大正大学と大正大学地域構想研究所が最寄りであるという旨の放送が追加されました。
さらに、LED表示器はLCD表示器に変更されました。乗り入れ先の東急目黒線の車両には既にLCD表示器を搭載している車両がありますが、今回の車両はそれよりも大きなものに変更され、より見やすくなりました。

次の停車駅の表示が側面にも。都営三田線内は全て各駅停車ですが、東急目黒線内では急行列車になることもあるので、乗り間違いやすいです。

外観の変更点
次に、外観の変更点としては、行き先表示器に行き先の「駅ナンバリング」と次の停車駅の表示が追加されました。
「駅ナンバリング」とは、海外から来たお客様にもわかりやすいように導入した駅の目印で、多くの場合「路線記号(三田線の場合はI)+番号」という形で表現しています。
これまでは駅名標と車内の表示器にしか表示されていなかった駅ナンバリングを車両の行き先表示器にも表示することで、わかりやすくしたのです。
また、それに加えて次の停車駅を同時に記載することで乗り間違い防止にもつなげています。特に東急目黒線との直通運転では、目黒から日吉まで急行運転をする列車もあって乗り間違いが起きやすいので、ありがたいですね。

これまでの車両「6300形」。この記事が出た時点で既に1編成が置き換えられ、初めての廃車が出ました。

最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は大正大学の最寄り駅を走る路線に新型車両がデビューしたということで、鉄オタ目線ながらも分かりやすい文章を心がけて書いてみました。
6/8現在、6500形は4編成在籍しており、これまでの車両である6300形を既に1編成置き換えています。東急新横浜線が2023年に開業するので、開業すれば相鉄線に乗り入れ、西高島平から、巣鴨、水道橋、大手町、神保町、目黒、武蔵小杉、日吉、新横浜を経由して海老名まで長い区間を走ることになります。つまり、西巣鴨まで乗り換えなしで行ける区間がさらに伸びることになります。来年の開業が待ち遠しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

P.S.
今回掲載した4枚の写真は、全て森野寿が1〜3枚目を2022/5/15に、4枚目を2021/4/8に撮影しました。
1・2枚目が水道橋駅、3・4枚目が西巣鴨駅にてそれぞれ撮影しました。

本日のライター
文学部歴史学科日本史コース2年 森野寿

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?