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【特別編】記事のタイトル決めはこれで解決!? ~プロが教えるメディア講座~

はじめに

皆さんこんにちは! 心理社会学部臨床心理学科4年の青木智美です。今回はいつもの各班の活動報告とは違って、すがもプロジェクトの授業の内容をお届けする特別編です。9/27(水)に行われた、ゲスト講師をお呼びした授業をご紹介します。

ゲスト講師は『地域人』大正大学地域構想研究所編集長・渡邊直樹客員教授。メディア担当の抱えた悩み、「どんなタイトルを付けたらより多くの人に読んでくれるんだろう・・・」を解決するべく現場のプロより登壇していただきました。『地域人』に関しては以前執筆したこちらにて、渡邊先生にインタビューした際の様子が書かれているので読んでみてください。

渡邊先生が講師として授業に登壇するのは実に何年ぶりとのこと。執筆に力を注ぎ続けてきた経験から、どんなお話をしてくださったのでしょうか。ぜひ最後までお読みください。


講義で使用した雑誌と配布された資料

文字もデザイン? タイトルのつけ方のポイントとは


講義が始まると、先生は早速タイトル決めにおいて重要なポイントを教えてくれました。

キーワードを汲み取る


タイトル決めのヒントは、’’取材の中で得たキーワードをくみ取ること’’です。取材中の相手のセリフの中から本記事において重要なキーワードを見つけ、それをタイトルとすることがタイトル決めの第一歩となります。また、話を聞くだけでなく相手の動作や服装などを見てメモを取り、取材者のキャラクター像を把握することで執筆のヒントを得ることができるそうです。余談なのですが、服装や動作などから相手の普段の生活スタイルを伺うことはカウンセラーも行っていることです。

・・相手の目線は? よく時計を気にしているな。このあとの予定でも気にしているのかな? もしかしたら時間通りにきっちり終わらせたい人なのかもしれないから後で聞いてみよう。服装はきっちりめでブランド物もつけてる? お金には困ってないのかな? ・・

相手の仕草や服装から職業を当てる、というのは探偵ものの物語でもよくあります。相手のキャラクター像の決め手とまでは言いませんが、相手のキャラクター像を推測しながら接し、話の中で理解していくことは、どの職業においても重要なポイントなのかもしれませんね。

文字もデザイン

ポイント2つ目です。タイトルは言葉のリズム感や文字の見た目によっても大きく変わります。渡邊先生は今回の授業で「文字というのもデザインである」と語っていました。記事の内容によって文字のフォントを変えることで、その記事に合った雰囲気を作れるのかもしれません。実際に地域人を読んでみると、タイトル、見出し、本文、写真の説明、そしてその記事の内容によっても文字のフォントが違いました。文字のフォントだけじゃなく、文字の色も工夫している様子。確かに雰囲気が違う・・・かっこいい・・・。文字1つでここまでこだわれるなんて、奥が深いですね。NOTE記事は文字のフォントが変えられないので残念ながら参考にすることはできないのですが、最も関心を抱いた内容でした。


タイトル決めに使われた資料(メモあり)

恥をかけ!? 成功に向けたアドバイス

教授からの辛口指導!? 実際にタイトルをつけてみよう!

講義の後は実際に「地域人」で出版された記事本文を読んでタイトルを当ててる・または相応しいタイトルを考えてみるワークショップが始まりました。私もこの記事の重要ワードと伝えたいことを考えてタイトルをつけましたが、どうも面白みに欠けてしまい、タイトルをつけることの難しさを改めて痛感しました。

各班の代表が自分の考えたタイトルを発表する時間では、代表者がタイトルに込めた思いを聞きながら、面白くないところははっきりと言い、どうすればよくなるかをしっかりと指導していきました。

キャッチーな部分も入れた「OOO(著名人)が愛した」と入れると読者に響く
もっと文章への愛をこめてタイトルをつけなきゃ

その姿からは、やはり執筆に対する熱意と、学生に執筆の奥深さを知ってほしいという先生としての魂が伺えました。


挑戦をして、恥をかく

恥をかいたら得をしたと思いなさい。」

最後に渡邊先生が語ったことは、これからもたくさんの可能性が待っている大学生に対しての、人生のアドバイスでした。恥をかく機会を経て、周りを見ることで、人は成長していきます。大学生時代はなんでも挑戦して自分の得で得手不得手を見つけながら成長してほしい。私はそれが、教授が私たちに託した願いであるように感じました。


ワークショップ中の学生の様子

今日はこの自分に向けて(終わりに)

今回は渡邊先生の思いを探りながらすがもプロジェクトの授業を紹介しました。私もこれまで思い出すだけで頭を抱えるような恥をかいたエピソードがたくさんありましたが、その恥をかいたことで自分が成長できたと思うと、とても気が楽になりました。大学卒業後、もし記事を書くことがあればまた、今回の授業を思い出してみたいと思います。文字のフォントもこだわりたいですね。

最後に学生から教授への質問の中に「誰を対象に読んでもらうのかを意識して書くのか」という質問がありました。それに対して教授は、

「その雑誌の想定読者に合わせる。
フリーの立場で作ったものは、自分の中の読者に向けて。
今日はこの自分に向けて、この人格で書く。」

と答えていました。皆さんも自分に向けて、または読んでほしい誰かに向けて、試しに記事を書いてみませんか?

著者
大正大学心理社会学部臨床心理学科4年
メディア前期SPS 青木智美(あおきともみ)



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