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日記:2022_05_03_きんいろモザイクThank you!!展 in横浜

横浜駅に着いた。出口は西口と東口どちらから出れば良いのだろう。いいや、テキトーで。どうせ後で調べるのだから、出てからでも遅くないはず。そうして私が到着したのは西口。「横浜駅」とでかでかと書かれた壁を写真に収め、ツイートをする。

ツイートの通り時はすでに夕方だった。昨日は友人とゲームをしながら通話をして朝の5時に寝たため、寝坊したのだ。起きたときには、すでに太陽が真上に昇っていて「少し寝坊した」でかたづけるには無理があるほどに遅かった。昼食後、すぐに家を出発して横浜に向かったが、家から横浜まで距離があるのでかなり時間がかかってしまった。でも、たしかきんモザ展は19時くらいまでだったよね。1時間あるなら大丈夫だろう。
手持ちのスマホで会場であるマルイシティへの道を調べる。
すると………

反対側なのである。

現在地から伸びた線は、駅構内を貫通して向こう側に伸びていた。今居るのは西口。マルイシティは東口側にあるみたい。私は駅に戻り、西口に向かった。しかし駅が広いなぁ。さすが都会。

東口に到着後周りを見回すと、丸と棒のロゴが書かれた建物を発見できた。あれがマルイシティかな。

大きな歩道橋を渡り、建物の麓についてまず目に入ったのが「○ICITY」の文字だった。おそらくマルイシティと読むのだろう。マルイは「○I○I」と書くはず。「○I」を二つ並べてマルイと読むのに、マルイシティは「○I」が一つだった。「○I○ICITY」じゃないのね…。なんでだろう。まあ些細なことだ。きっと気にしたら負け。そんなことを考えながら中に入り、きんモザ展会場の7階イベントスペースに向かった。

エスカレーターを上っている時に気がついたのだが、吊り下げ階案内にきんモザ展の広告がくっついていた。こういったものを目にすると、会場に来た実感がわくものだ。エスカレーターとともに、私の気分もどんどん上に上がっていった。写真は歩きながら撮ったものだけれども、案外ぶれていないね。良かった良かった。

7階に到着し、少し歩くと見慣れた5人組が出迎えてくれた。あれ?8人!?。なんか増えているね。新キャラかな?そんな訳はない。相変わらずみんなかわいいね。ちなみにこの等身大スタンディは3万6千円で販売しているようなので、この機会に是非ゲットしてほしい。
私かい?私はお高いのでパスしたよ。置く場所もないしね。

等身大スタンディを撮影したが、どうしても謎の光が入る。君はそうやっていつもいつも邪魔をするんだから、まったく困ったやつだよ…。謎の光さんにはご退場いただきたかったが、派遣された謎の光さんは目立ちたgirlらしく、どうしても映り込んでくるため、諦めた。目立つのはアッカリーンだけで十分だよ。

よく見たら、シノの髪が光っているね。光るといえば金髪。よって「シノの髪が金髪のように光っている」と表現できるかもしれない。語弊ありまくりな表現だけれども…。シノは「金髪のように」という箇所だけに食いついて喜びそうだ。ただ、あんまり言うとアリスに激怒されてしまうので、この辺でやめておこう。

会場は展示スペースと物販スペースに分かれていて、奥が展示スペース、手前が物販スペースだ。物販スペースの左側に写真の等身大スタンディが置かれている。展示スペースに入るには、レジで券を購入する必要があるらしい。私は物販スペースでグッズたちを眺めた後にレジで券を購入した。すると店員さんが展示スペースの入り口まで案内してくれて、説明が始まった。
どうやら内部に撮影可能な場所が二つあるらしい。また、壁にあるQRコードを読み取ると田中真奈美さんのガイドを聞くことができるみたい。せっかく来たんだし、聞かないわけにはいかないね。
そして私は早速展示スペースへ入場した。

入場してまず目についたのが、きんモザThank you!!のティザービジュアルと、原先生書き下ろしと思われるアリスの大きなイラストだった。等身大かな?。ティザービジュアル側に早速QRコードがあったので、スマホで読み取ってChromeで開いてみた。
が、一向に音声が再生できない。どうやらブラウザに位置情報を取得させる必要があるらしく、位置情報許可のポップアップは出るものの「許可」を押しても「位置情報が取得できませんでした」と表示される。それの繰り返し。

は~じめがかんじん
つーんだつーんだ~♪…

詰んだ………。
困ったら、Google!。
Google先生に聞いてみると、秒で解決してくれた。さすがGoogle先生だ。

できる?できない?できる?
やっちゃおー♪

Chromeアプリの、設定 > サイトの設定 > 位置情報 >
ここで許可の設定をするらしい。
設定を済ませて、再び音声ガイドページを開くと音声が再生できた。
私は小さくガッツポーズを決めて音声に集中した。

少し進むと年表のような図が顔を出した。どうやらアニメきんモザの話を時系列順に並べられたもののようだ。アニメきんモザの歴史が見て取れる。

左から右に向かって力強い一本線が延びている。その線には、どこからどこまでが1期、2期、PrityDays、Thank you!!か、またどこからどこまでが高校1年生か、2年生か、3年生か、卒業後かの情報が載っていた。その太い横線の上下に細い縦線が複数伸びている。その末端には、各話の解説が書かれている。
私は、左から右に向かってじっくりゆっくり、時間をかけながら読んでいった。

この年表を見れば、アニメきんモザの物語の流れが全てつかめるほどに、細かい箇所までしっかりとまとめられていた。ああ、思い出がよみがえる。
これにはアニメきんいろモザイクが、ぎゅーっと凝縮されている。なんだか、シノを始めアリスや陽子、アヤヤ、カレンの人生そのものをみている感覚に陥った。これはきんモザキャラたちが紡いだ、人生の年表。生きている証なんだ。小さかったシノたちが、高校に入学しみんなと出会う。きらきらきんいろのモザイクみたいに光り輝く毎日は、楽しく、かわいく、そして尊い。そんな毎日はあっという間に過ぎていき、進路決断の時が静かに訪れる。うんと悩みながらもそれぞれが自分の進むべき道を導き出し、やがて未来へと大きく羽ばたいていく。高校卒業だ。自分の人生ではないけれど、とても身近に感じて、複雑な気持ちにさせられる。「楽しさ」「尊さ」「かわいさ」「青春」「成長」「卒業」いろんな言葉が混ざり合っていて、絡まった毛糸玉のようにほどくことはできない。うまく言葉が出てこなかった。おそらく人々はこれらをまとめて「感動」と呼ぶのだろう。けれど、 ひとまとまりになった毛糸玉の一言ではとても軽く、重みがずっと足りていない気がした。

次にみたのは、年表の左にあったきんモザThank you!!のプロットだ。そこには、声優さんが読む台本のように、シノたちの台詞がびっしりと敷き詰められていた。それは小説版きんモザThank you!!を読んでいるようで、私の脳内で上映会が開催された。
上映会中にふと時計に目をやると、19時にさしかかっている。たしかきんモザ展の終了時刻は、19時30分だ。このまま観ていると到底間に合わないと悟った私は、やむなく上映会を途中退場することにした。残念…。

年表の後ろには、ショーケースが二つ並んでいた。ショーケースは腰の高さくらいで、上からのぞき込むタイプだ。その中に原先生の原稿が6枚ずつ、それぞれのショーケースに並べられている。私はショーケースに顔を近づけ、原稿を凝視した。顔を近づけすぎて、あと数センチ近づいたらぶつかる距離だったと思う。中にはキャラの台詞が原先生の手書きである原稿もあった。原先生の筆跡を拝めるのは最初で最後かもしれない。とても貴重な経験だ。

周りにあった絵コンテはよくわからなかった。正直アニメが製作される過程に関しては、あまり興味がわかなかったし、時間も限られているためささっと見て済ませた。ごちうさ原画展の時もそうだった気がする。誰かにアニメ製作系資料の楽しみ方をご教授いただきたいものだ。そうしたら、展覧会をもっと楽しめるだろうに…。

少し進むと、説明にあった1つ目のフォトスポットがあった。今度はあまり反射しないね。良き良き。

あと、普通は撮影しないであろう撮影許可の札も撮っておこう。なんの役に立つかはわからないけれど、とりあえず。ごちうさ展で空気清浄機を撮影する方もいらっしゃるのだし、別に変ではないはず。

フォトスポットの右手側にシノの大きなイラストがあった。原先生のイラストだ。入り口にあったアリスと同じバージョンのものだったので、きっとこのバージョンの主要キャラが全員いるのだろう。
シノの顔をじっくりと見つめてみると、かわいくて吸い込まれそうになった。小さくても十分かわいいのだが、大きいとなおさらだ。それにとても繊細。大きいだけあって、目の輝きまでしっかり見えるのである。やはり大きいイラストは、小さいイラストと違い迫力があるもの。等身大スタンディやタペストリーの魅力はやはりここだろう。クリアファイルの小さなイラストとは、また違った魅力がある。
あまり見つめすぎると離れられなくなりそうなので、十数秒で切り上げた。

フォトスポットの向かい側は、数十メートルくらいの一本道になっていて、左右それぞれにキャラ設定資料が展示されていた。また、壁に沿って複数キャラの2/1等身大スタンディが並べられている。表にあった等身大スタンディとは違って、主要キャラのみならず、烏丸先生や久瀬橋先生もいた。2/1等身大スタンディは服装ごとに各キャラ1~3種類くらいあり、それぞれ1万9千200円のお手頃価格。そう、等身大スタンディよりはお手頃価格。等身大スタンディよりは。大事なことなので二回言っておく。
また、大きさも等身大スタンディほどではないため、置く場所に困ることも少なそうだ。かなり魅力的な商品だと思う。

壁を見るとQRコードがあった。ここで5カ所目くらいだろうか。ところどころで読み取って田中さんのコメントを聞いてきたが、田中さんの目からみたきんいろモザイクだったりアニメ製作の裏話を聞けたりと、とても興味深いコメントばかりだった。
田中さんのコメントを聞き終わったところで、腕時計に目をやる。すると、時刻は19時20分頃。
え!?、残り十分しかないじゃん!。
作戦を「じっくり見ようぜ」から「ガンガンいこうぜ」にシフトした瞬間だった。さすがに田中さんのコメントだけは全て聞かなければならない。

もったいないことをしているとわかりつつ、キャラ設定資料集を軽く眺めながら次のQRコードを探してせかせかと進んだ。展覧会を見に来たはずなのに、目的がQRコード探しにすり替わっていた。なんてもったいないんだ…。今日寝坊したことに後悔しかないよ…。

内容をあまり見ずに進んだため、あっという間に出口についた。が、時はすでに19時30分。とりあえず、田中さんのコメントは全て聞き終えたが、せかせかしていた影響か、あまり内容を覚えていない。しくじった。完全にしくじった…。出口の隣に2つ目のフォトスポットがあったため、撮影する。このイラストはじっくり見たかったなぁ~。

基本私は横撮り派なのだが、横取りだと左側の展示物が映り込んでしまうため、やむなく縦撮りにした。

展示スペースの外に出ると、物販スペースと会場外の道の間がほぼカーテンで覆われていた。
物販スペースの外に出た私は、名残惜しさを抱きながら会場を撮影してその場を去った。率直な感想もツイートしたよ。

イベントから帰る時の気持ちは、とても独特だ。心がフワフワする感覚といえば良いのだろうか。きっとテンションの高ぶりと名残惜しさが入り交じっているのだろう。いつもと違うのは、今日はそこに後悔という邪魔なやつがいる。

マルイシティの外に出た私は、行き場のない後悔を目一杯のせて、一言ツイートをした。

独特のフワフワを感じながら、私はそっと帰路についた。


こんなに長い文章を読んでいただきありがとうございました。私自身、きんモザ愛はそこまで強くないので、正直きんモザ展に行くか迷っていましたが行って良かったと思っています。これを読んでくださっている方の中にも、迷っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。一つの判断基準として、あげさせていただきますが、映画きんモザThank you!!がありましたよね。あの映画を観てどう思いましたか?。成長したシノたちを観て、感動できましたか?。もしここで深くうなずける方ならば、行かれることを強くおすすめします。

きんモザのフィナーレを、その目に焼き付けましょう。

最後になりますが、今回行ったきんモザThan you!!展 in横浜の簡単なマップを作成しました。家に帰ってからおぼろげな記憶を頼りに作成したため、間違いがあるかもしれません。ところどころ曖昧な箇所には「?」を配置、さらには、ロケハンの左側の展示がすっぽり記憶から抜けている始末…。とまあ、かなり記憶が怪しいのでどうか、ご参考までにお願いします。


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