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独学で合格したい人のためのスペイン語DELE B2対策【リスニング編】

今回はスペイン語試験DELE B2のリスニング試験(Comprensión auditiva)で高得点を狙うためのコツやおすすめの勉強法についてお話ししたいと思います。


筆者の紹介


 筆者は以前中南米を旅行したことをきっかけに、趣味でスペイン語を勉強しています。他の多くのスペイン語学習者と違って、大学でスペイン語を専攻したことやオンラインでスペイン語圏の先生と定期的にお話ししているといったことはありません。また、海外に住んでいたり、家族や友人にスペイン語圏の人がいたりということもありません。英語力に関していうと、TOEICでは500点取れるかどうかといった状況です(英弱)。

 さて、こんな純ジャパでスペイン語との接点が少ない筆者ですが、一応過去のスペイン語試験DELEにおいてB2レベル(TOEIC780-945)に合格しています。筆者は、この恵まれない状況の中でB2合格を果たせたのには、筆者なりの勉強法や対策の仕方が大きいと思っています。
 今回は、そんな筆者が思うDELE B2合格への「効率的な勉強法」や「試験を解く上での戦略」を皆さんにご紹介したいと思います。このブログを参考にしてDELE B2合格をつかみ取っていただけたら幸いです。

DELE B2 聴解分野


DELE B2の試験は以下の2グループ、GRUPO1とGRUPO2の2つにわかれています。
GRUPO1
読解問題(Comprensión de lectura)70分
文章表現(Expresión e interacción escritas)80分です。
GRUPO2
聴解問題(Comprensión auditiva )40分
口頭表現(Expresión e interacción orales)40分(事前準備20分)
配点はGRUPO1が50点(読解25点、文章表現25点)、GRUPO2が50点(聴解問題が25点、口頭表現が25点)です。各GRUPOごとに6割以上の得点(30点/50点)×2で60点以上獲得すれば合格となります。この際、各GRUPOごとに点数合格ラインに達しなければ合格になりません。
したがって、たとえ合計で60点以上獲得したとしてもいずれかのGRUPOで30点未満だと不合格となります。
 
 筆者の印象では、DELEB2の中でもリスニングは比較的得点しにくい分野だと思います。他の分野で満点近く取るような人でもこのリスニング分野だけは4割くらいか得点できないといった話もよく耳にします。こういったことからも、リスニングは間違いなくDELEB2の一番の難関であると言えます。
 
 上に示した通り、合否判定の得点は同じGRUPO2である口頭表現(Expresión e interacción orales)と合計されるため、この分野がどうしても苦手という方はオンラインスペイン語なりで会話表現を鍛え、そこで高得点を取ってGRUPO2を取り逃げ切るのが無難でしょう。リスニングは難しい分野ではありますが、GRUPO2全体の足を引っ張らないためにはこの聴解問題(Prueba2)では最低でも4割5分~5割くらいは得点しておきたいと ころです。そのためにも、筆者はまず試験場で「予習」をすることを勧めたいと思います。

リスニングで高得点を取るには予習が必要?


 DELEB2試験では、読解(Comprensión de lectura)とリスニング(Comprensión auditiva )が同一の冊子になっているため、最初に行われる読解を早く終わらせればリスニングの予習が可能となります。DELEB2においてリスニングの難易度が高いことを踏まえると、リスニング試験が始まる前にほんの少しでもいいから予習をするべきだと思います。また、各設問の間にもInstrucciones(試験説明)の時間があるので可能であるならばこの時間にも予習できるといいと思います。

 そもそも読解や文章表現は振り返ることができますが、リスニングは一度通り過ぎると振り返ることができません。そのため、リスニングを聞き始める前にしっかりと予習をしたうえである程度の内容を把握し、後悔のないように試験に臨むことが大切です。そうはいっても実際どう予習したり解いていったらいいのか分からないという方のために、以下では各設問について予習の仕方を解答する際のコツと併せて紹介していきたいと思います。

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