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手帳を開くと予定がびっしり埋まっていることが安心だった

予定があることが安心だった

今日の予定は何だっけ?
真っ黒になった手帳にどこか憧れていた・・・

子育て中、1日のほとんどを子どもと過ごしていたのだから
手帳なんていらなかった
でも、社会との接点がそこにあるように感じて
子育てが落ち着いて、自分の時間ができるようになったころ
忙しく動き回っていることが自分の価値みたいに思っていた

当時を振り返るとそんな感じ・・・

へとへとに疲れて倒れこむ毎日

忙しそうだね・・・
と言われることが『充実』と思っていた

その時にしていたのは
自分のことよりも他人のこと
自分は常に後回し
何が食べたいのかも分からない
好きなこともわからない
人から求められることに応えること

一見に良さそうに見えるけれど
自分の感情を置き去りにしているから
心は満たされないまま

どころか・・・
こんなに頑張っているんだからわかって欲しい
という気持ちでいっぱいだった

何かどこか違うけれど修正もできない状態

いろいろセミナーに参加したり本を読んだり
自分の中にある満たされない気持ちの正体を探して歩いた

何が足りないのか・・・を外に求めたけれど
どこを探してもなくて

行きついたのが自分の中にある感情

昔から人一倍感情の振れ幅が大きく
その感情に振り回されてきた
私の子どもの頃は感情を外に出すことはタブーとされていて
なかったことにすることを求められた
皆、我慢しているのだから
自分だけ特別は許されないと・・・

でもその感情にフォーカスすることで
変わっていったことで
社会とのかかわり方や自分の存在価値の基準は変わっていったが・・・

その話は長くなるのでまた今度・・・


手帳にあった予定をすべてキャンセルした時の話

実家の父が体調がどんどん悪くなり
いよいよ介護も必要となって一緒に暮らしていた娘からの
「帰ってきて」の一言

それを言われたときに
すぐに荷物を準備して新幹線に乗った

手帳にあった予定は新幹線の中からキャンセルをした

それまでだったら絶対にありえない状況
予定がある=社会とのつながり=価値のある人間
予定をキャンセルをする=信頼を失う

そんな公式があったと思う


いざすべて手放してみたら
私がなくなるわけでもなかった
朝起きて父の様子を見ながら部屋の片づけ、庭の手入れ
本を読んだり・・・

心がすごく落ち着いていて満たされていた



これって・・・

自分がずっとずっと探していたものな気がする

何かに属して人のために動き回るという視点でしか
自分の価値を探せずにいたけれど

ただ単に怖くて手放せなかったものを手放して気が付いた

ステージ変わる予感

私は新幹線を待つ時間になんとなく
この経験がまた新たな気付きをもたらしてくれて
ステージが変わる予感がしていたのが見事に的中した


約20日間ほど滞在して
家に帰ってきて月に一回やっていたバイトをやめようかなと
夫に話すと
「それはやりたいことなの?」と聞かれて
「No」と答えた瞬間、答えは決まっていた
次の日にやめますの連絡をしたらあっさりわかりましたと返信が来た

そう!いくらでも代用が利くことを握りしめていたのは私

私自身が感情にフォーカスして日々を心豊かに暮らすことが
私が生まれてきた意味だと強烈に思った

ない のではなく ある のだから・・・
こんなにもシンプルなことで心が満ち溢れている

もしも同じように生きたいと願い
サポートが必要な方がいるならばそれが仕事になるだけの話

今日も心の底から嘘偽りのない自分で自由に生きる




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