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技術広報やDevRelの目標を調査させていただいた

本noteは、エンジニア採用 Advent Calendar 2023 2023年12月24日の記事です。14日に記事を出した知り合いのたかはし君が書こうとしているのに反応してしまい引くに引けず今に至っております。

書きたくなくて1週間くらい@sen36362を見て見ぬふりした図

書き終わった今は書いてよかったと思っています。せんかわさんお誘いいただきありがとうございました。


今回はエンジニア採用と切っては切り離せない技術広報やDevRelについてのnoteです。

春先に急遽技術広報を担当することが決まり、そのタイミングで目標設定をする必要がありました。私個人に知識がなく社内にもノウハウがなかく「Twitterアカウントのフォロワー数追うの?それとも採用数に責任持つの?」など、目標設定のイメージが困難でしたので、さまざまなテック企業の担当者様にお時間を頂戴しヒアリングを実施させていただいております。今回はそのまとめをnoteに記しておこうと思います。

ヒアリング基準

せっかくの機会なのでいろいろ聞こう!と思いそこまで明確に基準は設定せず、以下のような条件で40社ほどにヒアリングをさせていただきました。

ヒアリング企業

  • エンジニア採用している企業

  • エンジニア組織が10人規模以上の企業

  • 自社サービス会社だけでなく、Sierさんや転職支援サービス企業も

  • 技術ブログをやっている*

  • 企業でOSS活動を支援している*
    *必須ではない項目

ヒアリング対象者

  • 採用広報担当

  • 技術広報担当

  • DevRel

  • VPoE

など、技術広報に関わっていそうな方を中心にお時間をいただきました。
お話聞かせてくださった方々本当にありがとうございました!


ヒアリング結果

ざっくり以下5つの類型にまとまる結果になりました。

  1. KPI型

  2. 報告数字型

  3. 行動量型

  4. 現場型

  5. 目標なし型


1.KPI型

チームの定性目標から適切なKPIを設定しているケースです。
技術広報に投資している期間が長く、社内の知見が豊富な企業が設定していることが多かったです。

特に素敵だなと思う企業さんですと、自社イベントの集客数やイベントからの応募数など追っていました。
イベントの集客は「自社の知名度×イベントの開催数×イベントの企画力」で追うことができるため、PDCAがまわしやすく比較的コントローラブルな要素で戦えるのが魅力だと思います。費用対効果が分かりやすい点も素敵です。

2.報告数字型

テックブログやnoteのPV数、Twitterアカウントのフォロワー数をKPIにしているケースです。お話を聞いている限り一番多かったです。
「技術広報を始めるぞー!」とスタートした企業が経営陣に報告するためにひとまず追ってみることが多い印象を受けました。
技術広報やDevRelがこの1年くらいで急上昇して各社が取り組み始めたがノウハウがないなどが起因しているのかなと思います。

3.行動量型

テックブログやnoteの公開記事数やイベントの協賛・登壇数など、確実にコントロールできる数字をKPIとしているケースです。
どうしてもコントローラブルな項目が多い技術広報ですが、やれば評価される目標です。そのため個人の目標に設定するのが適していると思います。

4.現場型

開発現場の一業務として目標を盛り込んでいるケースです。
このケースはCTOが「やるぞー!」と旗振ってマネジャーレイヤに任せる形で始まった会社がここに含まれがちです。

お話を聞く限りですが、3のようにブログの公開数など行動量型の目標を開発現場に追っていただいてるケースが多かったです。また、部署ごとで数字を追っていただきエンジニア個人に背負わせることはしていない企業が多かったです。

5.目標なし型

一切の目標を設定せず、記事の公開やイベントの運営を支援する立場として機能しているケースです。
兼務で技術広報を担当している場合などでお聞きしました。


結局どうしたのか?

社内の人間の登壇数をメインにストレッチの目標として連絡先を交換できた人数を目標に設定しました。


まとめ

お話をお聞きしてみて採用のために技術広報を始める会社さんは多くありました。
ですが、採用に直結させて目標設定している会社は少なかったです。
やはり技術広報は短期で効果を発揮しにくいのかなと思います。ですが、お話をさせていただいた多くの会社で「面接で記事を読んでくれている候補者が増えた」「イベントで声かけられた」など、少なからず効果を実感している会社が多かったです。
技術広報に継続は命なので、一緒に頑張っていきましょう!

この記事ではざっくりとした類型だけを記載しており、細かい数字などは開示していません。もし数字設定で困っているなどあれば相談くらいは乗れるかもしれませんので、お気軽にご相談ください。

https://twitter.com/aru_uy5

また、あらためてですが、今回お話を聞かせてくださった方々ありがとうございました。
「春先に聞きに来て今さらまとめたのかよ」と言われると耳が痛いですが、素直に謝ります。すみません。

Advent Calendarも明日で最後になります。ずんだまる(仮)さんの記事を楽しみにしています。

ー 完 ー

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