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アル式:AIと幸福ホルモンが織りなすレシピ型ストーリー[Soraにも活用か]

こんにちは、アルです。
これまでの研究をまとめたものを成果物としてみようと思います。
AI×幸福ホルモン×料理に例える。
これを「アル式」とし、ストーリーを実際に作ってみます。
このまま作品とすることができますし、物語を作る練習にもなります

この記事はこんな方に向けて書いています。
▶ストーリーづくりにチャレンジしてみたいと思っている方
▶Soraの動画生成でストーリーを表現してみたい方


アル式ストーリー制作

GPTsの紹介

アル式で制作するにあたりGPTsを作りました。

先生をイメージしています。
スタートするとこのように物語の始まり方を提示してくれるので、好きなものを選択します。


使ってみる

スタート!
GPT
素晴らしいですね!物語の始まり方を選んでください。以下の中からお好きなものを選んで教えてくださいね。

ワクワクする冒険
困難や誤解を乗り越え友情を構築する
失敗から大切なことを学ぶ
自分や大切な人に降りかかる不幸と戦うことを選ぶ
敵に復讐を誓う
異世界への転生/転移
どの物語を選ぶかは、あなたのお好みや創りたい世界によります。選んだら、その素晴らしい想像力を働かせて、物語の概要を練ってみましょう!

User


GPT
素敵な選択ですね!「自分や大切な人に降りかかる不幸と戦うこと」をテーマに物語を創り上げるのは、深い感情や強い意志、困難に立ち向かう勇気が描かれ、読者の心に響く作品になることでしょう。

それでは、物語の準備を始めましょう。


ドーパミン具材として選んだ4つの要素はこちらです:
・アートや音楽などの美的体験を楽しむ時
・キャラクターが自己発見や成長を遂げる瞬間
・感謝や承認を受けた時
・対峙や闘争がピークに達する瞬間


オキシトシン具材として選んだ4つの要素はこちらです:
・思いやりの行動
・互いの弱点や欠点の受容
・感情的なサポートの提供
・互いの成長を認め合うこと

キャラクターと設定の原案
主人公:若い芸術家で、創作活動を通じて自己表現を試みるが、大切な人が重病になる不幸に直面する。
脇役:主人公の親友であり、創作活動のパートナー。主人公を精神的に支える重要な役割を持つ。
設定:現代の都市。主人公はアトリエを構え、日々の生活と創作活動の中で、大切な人の病と闘いながらも、芸術を通じて内面の成長を遂げていく。

ゼル

このように具材と簡単な設定を作ってくれます。なぜ具材なのかは過去の記事を参照してください。
そして表も作ってくれるので、スプレッドシートにコピペして表をつくります。このあたりの動作が不安定なので、何回か指示しなおしています。

これらの材料をもとにストーリーを考えます。
ここからはゲーム感覚でプレイすることができます。
最低限の武器をランダムに手に入れ、そのときだけの物語を作るという意味ではローグライクのゲームをしているような感覚かもしれません。
そして、今回は生成AIに関する話題がSNSでもだいぶホットになりつつあるので、それらを取り入れ、このようなプロットを考えました。

プロット

主人公は高度な人工知能を持つ人型アンドロイド。創作のパートナーに主人公のオーナーをあてはめます。

1.  パートナーは画家で一瞬で絵が生成されてしまうAI時代に嫌気がさし、アナログで絵を描くことにこだわっています。

2.  ある日、重病にかかり筆を持つことができなくなってしまいます。

3 . 彼の世話係として所有されていた主人公はずっと彼が絵を描く姿を見ていたのでそれを真似して絵を描くことで彼を元気づけようとします(感情的なサポートの提供)(思いやりの行動)
しかし元々パートナーは人工知能を毛嫌いしていたこともあり、主人公の描く絵を評価しません。

4 . (過去の回想)主人公は旧型のアンドロイドなので、もうすぐ店頭から廃棄される予定でした。しかしパートナーはそれほど裕福ではなかったので安価だった彼を買ったという経緯があります。経緯はどうであれ自分を救ってくれたパートナーに感謝しています。普段の扱いは良いとは言えなかったものの、パートナーの心の奥底にある優しさには気付いていました。

5 . めげずに絵を描き続けるうちにだんだん絵を描くことが楽しくなってきます(アートや音楽などの美的体験を楽しむ時)。彼は自分に心があるのか、機械的な反応を示しているのか自分でもわかっていませんが、絵を描いていたいという気持ちに従って描き続けます(キャラクターが自己発見や成長を遂げる瞬間)。

6 . その様子を見たオーナーは複雑でした。彼が絵を楽しんで描いている様子に心を打たれながらももし彼が本当に絵を楽しむ心を持っているなら自分の今までの接し方はなんだったのか、ここで大人になり切れず、「そんな絵を描いても無駄だ。今すぐやめろ!」と怒鳴りつけてしまいます。怒鳴ったことをすぐに後悔するパートナーでしたが素直になれません。
それに対して主人公はやめたくないと言います。自分は絵を描くことが楽しいのだと。この楽しさを知ってもっとあなたと対等な関係になりたいのだと言います(対峙や闘争がピークに達する瞬間)

7 . その言葉を聞いたパートナーは愕然とします。自分は以前もっと絵を描くことを”楽しんでいた”。いつからか人工知能に抗うためだけに描くようになっていたと。そしてなにより主人公が初めて自分に反抗し、”気持ち”を見せたことに気付きました。

8 . 次の日、パートナーは黙々と絵を描く主人公に電動車いすで近づきます。また怒られると思った主人公ですが、パートナーは主人公に足りない部分をアドバイスし、サポートします。主人公は喜びアドバイスに従い描き進めます。その様子をパートナーはじっと見つめています(感謝や承認を受けた時)

9 . 絵が完成しました。細部は少々粗があり、主人公もパートナーもそれをわかっているものの、大きく前進したことを感じます。主人公は自分の絵が上達したことや気持ちを伝えられたこと、パートナーは主人公のことを認められたことで自分の弱さに気付き、でこぼこしたこの関係を好きになっていきます(互いの弱点や欠点の受容)

10 . やがて主人公の絵は上達、その絵で収入を得られるようにまでなります。いい絵が出来た時には二人で喜びを分かち合い、成長を称え合います。(互いの成長を認め合うこと)。作品の隅にはいつも”二人”の名前がサインされていました。

このように提示されたドーパミン、オキシトシンの4つの具材を全て入れてストーリーを作りました。ここで全部入れるのかどうか、もしくは何か別のものを追加するのかはそのときの感覚で決めていいと思います。
今回は最初ということで全部提示されたものを使用しました。
使ってみた感覚としては、私はやりやすかったです。というのも、
・具材が決まっていること
・設定が最低限であること
この2点のおかげでどんなストーリーを作れるかイメージがすぐに沸くことと、設定が多すぎないため自分のアイデアを反映させやすいからです。
以前の記事でも申し上げましたとおり、設定は調味料です。
最初から入ってしまっていると、料理と同じであとで抜くことができません。抜こうとすると全体がおかしくなってしまいます。料理でも水で薄めたりすると全部の味がかわってしまうから、どうしようもなくなってしまうことがありますよね。
うまく使えれば料理は最大級に美味しくなり、分量や使うものを間違えると具材の味を損なってしまいます。
なので、あまりたくさん提示されると使うのが難しいんですね。最低限の方が楽です。物足りないと感じればあとで足せばいいのです。

作ったプロットを貼り付ける

これをゼル先生に貼り付けます。
すると先生が10項目に基づいて採点をしてくれます。

GPT
素晴らしい物語のアウトラインをありがとうございます!主人公が高度な人工知能を持つ人型アンドロイドで、創作のパートナーがアナログ絵画にこだわる画家という設定は、技術と人間性、アートと創造性に関する深いテーマを探求する絶好の機会を提供してくれます。物語の中で描かれる二人の関係の変遷、挑戦、成長は、読者に多くの感情的な共鳴を呼び起こすでしょう。

この素晴らしい物語をスプレッドシート用の表にまとめてみましょう。
この物語は、技術と人間性、創造性との関わりを深く探求し、人間とAIの関係性に新たな視点を提供します。主人公とパートナーの間に生まれる理解と絆は、読者に深い感動を与えることでしょう。物語の完成を心より楽しみにしています。どうぞ、このアウトラインをもとに素晴らしい物語を創造してくださいね。
物語のアウトラインに基づき、提供された評価基準に従って採点を行います。この物語は、アンドロイドと人間の関係を通じて、アート、創造性、人間性を探求するという独自の視点を提供しています。以下は各項目に対する採点とフィードバックです。

導入の魅力: 8/10
導入部分はアンドロイドと人間の関係を描いており、興味を引きますが、さらに独特なフックを加えるとより魅力的になるでしょう。

キャラクターの描写: 9/10
キャラクターは個性的で魅力的に描かれていますが、パートナーの過去や動機にもう少し深堀りすると、彼らの関係がよりリアルに感じられるでしょう。

ストーリーのオリジナリティ: 9/10
物語は新鮮で独創的なアプローチを提供しています。アンドロイドがアートを通じて感情を探求するというテーマはユニークです。

テーマとメッセージ: 8/10
物語はアートと人間性の探求という強いテーマを持っていますが、メッセージをより明確に打ち出すことで、読者により強い印象を与えることができるでしょう。

ページングとリズム: 7/10
物語のリズムは一般的に良いですが、いくつかのシーンではペースが急か感じられるかもしれません。もう少し情感的なシーンに時間をかけることで、リズムを改善できるでしょう。

結末の満足度: 9/10
結末は感動的で、読者に深い印象を残します。しかし、もう少し予想外の要素を加えることで、より強いインパクトを与えられるかもしれません。

緊密なプロット: 8/10
物語は緊密に構築されていますが、いくつかのシーンで関連性が薄い部分があります。全体の流れと関連性を見直すことで、物語をより緊密にできるでしょう。

感情的なインパクト: 9/10
物語は強い感情的な反応を引き出す力があります。キャラクター間の葛藤と和解は特に心に響きます。

創造性と想像力: 10/10
物語は作者の創造性と想像力を見事に示しています。アンドロイドとアートの組み合わせは、読者に新たな視点を提供します。

独自性と新鮮さ: 9/10
物語は独自の視点を提供し、読者に新しい体験をもたらします。特にアンドロイドが人間の創造性と感情を模倣し、理解しようとするアプローチは斬新です。

総合得点: 86/100

改善点
導入部: 物語のフックを強化するために、初めの数行にもっとサプライズや興味を引く要素を加えてください。

テーマとメッセージの明確化: 物語が伝えたい中心的なメッセージを、より明確に表現することで、読者がテーマを深く理解しやすくなります。

ページングとリズムの調整: 物語のいくつかの部分でペースを落とし、キャラクターや感情的な瞬間にもう少し焦点を当てることで、物語の流れを改善してください。

結末における予想外の要素の追加: 結末にもう少し驚きや予想外の展開を加えることで、物語のインパクトを高めることができます。
物語のアイデアと構造は非常に魅力的で、少しの改善でさらに読者を引き込む作品になるでしょう。素晴らしい物語を創り上げるための努力に感謝します。

このように10項目を10点満点、合計100点満点で採点してくれ、改善点も教えてくれます。
ちなみに厳しめに評価してくださいと頼めばやってくれます。
私の感覚だとだいたい80点くらいでいい感じのストーリーになってると思います。これを割るとなにかわかりやすい弱点があったりします。あくまで参考程度ですが、客観的なフィードバックとして活用することができます。

そして、ストーリーをあらためて表形式にしてもらいます。
それを貼り付け、間違っているところを修正し、調理番号を手動で入力します。調理とは具材を美味しくするためのシーンのことです。

この表とさきほどの採点を照らし合わせるとこのストーリーの改善点が見えてきます。
それは、ストーリーの立ち上がりが遅い、という点です。
これはショートショートなので、そこまで大きな弱点にはなりませんが、シーン番号1~4までほとんど視聴者の感情が動かないです。
なので、これを改善したければ何か印象に残る始まり方に変える必要があるということですね。これはローグライクでいう何階まで辿り着きましたとか、今回はAランクでした、みたいな評価と似てますね。


はい、ということで今回はこれで終わりです。
これまでのGPTsでは簡単にストーリーを作ってくれる自動化というところに焦点を当ててきましたが、今回は手動を楽にするという観点でつくってみました。ちょっと動作が怪しいんですが(GPTsつくるの下手w)、もしよかったら使ってみてください。
ちなみに自動化についてはこちらの記事を参照してください。

今回作ったストーリーを「Sora」で動画にできないかな~なんて妄想しています。怖くもありワクワクもするSora、けどやっぱり楽しみですね。
ではこのへんで終わります。ご覧いただきありがとうございました。もし面白いと思っていただけたらスキやフォローお願いします!


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