【要約】なぜか惹かれる言葉のつくりかた
「なぜか惹かれる言葉のつくりかた」の要約です。
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どんなに素晴らしいコンテンツも人に届かなければ意味がありません。
世のなかで目にする言葉は、ものづくり視点とマーケティング発想の比率が2:8ぐらい。そのくらいマーケティング発想が行き渡っています。
ですが、ものづくり視点が8、マーケティング発想が2が理想だと筆者は考えています。なぜなら、コンテンツをつくることと見せること、どちらが大切かといえば、つくることですから。ないコンテンツは見せることもできません。
そして、いちばん大事なことは、ものづくり視点で言葉をつくることこそが、結果として、「読まれる」「売れる」言葉になる近道だということです。
「読みたい」言葉はこうしてつくる
取材前には普遍的な仮タイトルをつくる
企画段階では必ず仮タイトルをつけます。その理由は、企画書に入れて取材を申し込むためであり、自分やスタッフがブレないためでもあります。なので、この段階ではできるだけ普遍的な仮タイトルがいいです。語弊が生じてしまう原因になります。
取材して”売り”を1つに絞り込む
取材を終えたら、「伝えたいこと」を整理します。取材して感動した”想い”を書き出します。そのなかからどこをどう見せれば読者への”売り”になるか考えます。
”売り”を、ずばり、タイトルにする
記事タイトルには、「”売り”をまとめる」方法と、「”売り”を抜き出す」方法があります。大切なことは、”売り”が瞬間に伝わる言葉、「伝えたいこと」の”気分”も含め正確に伝わる言葉にすることです。
すべての言葉を吟味する
タイトル案をいくつかつくったら、すべての言葉をひとつひとつ吟味します。まず、マストな言葉から吟味します。言い換えられる言葉を書き出してどれがいいか考えます。タイトル案は少なくても5案、できれば10案ぐらいつくります。
案を寝かせてセレンディピティを期待
タイトルを考えるには、タイトルを考える時間をきちんとつくってください。いくつかタイトル案をつくったら、必ず時間を置きます。改めて見ると、あれだけ悩んでいたのが嘘のように、正解が見えてくるものです。
文字をデザインする
表記の調整をします。フォントが変更できるならば、種類、サイズ、太さ、色など調整します。フォントが調整できなくても、漢字、ひらがな、カタカナのバランス、記号の検討などをします。
「読みたい」をつくるのは惹句
惹句(じゃっく)という言葉があります。タイトルを捕捉しつつ、テーマの内容を説明する、リードと呼ばれる部分です。キャッチとよぶ場合もあれば、惹句とよぶ場合もあります。
読者はタイトルを読み、惹句を読んで、本文を読むかどうかを決めるんだ。読者の心を一瞬で、ぐっと惹きつけるものでなければならないのに、最近は軽んじられている。能勢は惹句を大切にしろよ」と筆者は言われたことをよく憶えています。
入り口にはタイトルしかありません。タイトルの言葉次第で、読むか読まれないかが一気に決まるということです。
大切なのは瞬時に伝わること
惹句をつくるには、言葉に誠実に向き合うことが必要です。
「強い言葉」とは、あくまで「伝えたいこと」が瞬時に伝わる言葉、伝えたいニュアンスも含め正確に伝わる言葉が、結果として「強い言葉」と言われているのです。
過不足なくというところがポイントで、欲をかいて無駄な言葉を足すことも、無理して語数を減らすことも、同じくらい必要ありません。
中身勝負の時は安定感の定型パターン
名詞の言葉には特に「提携パターン」のタイトルがたくさんあります。語呂と同様に読んでいて気持ちのいい、安定感が特徴です。
定番の名詞で「体言止め」にする
「〜の秘密」「〜宣言」「〜案内」「〜講座」「〜の本」「〜の法則」「〜術」「〜ということ」「〜名鑑」「〜の基本」「〜の品格」
注意喚起をする言葉をつける
「発表!〜」「新〜」「超〜」「さらば〜」「決定版〜」「初めての〜」「たったひとつの〜」「世界一〜な」「期間限定!〜」
「名詞+数」で保存版の要素を感じさせる
「〇〇100」「〇〇47軒」「〇〇21連発」
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