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ついつい読んでしまう。そんな言葉のつくりかた

こんにちは!
なかじまです!

読んでもらいたいのに、
読んでもらえない。

たくさんnoteを書いても、
たくさんツイートしても、
やっぱり読んでもらえない。

すると、もちろん
反応もしてもらえない。

「そんな悩みを抱えていませんか?」

読んでもらえないと、やっぱり
やる気もなくなってきます。

頑張ってアウトプットを続けて、
反応してもらえない。

これは辛いですね。
寂しさと孤独を感じてしまいます。


「でも、なんで読んでもらえないの?」


そう!
理由が知りたいんですよね。

誰かに読んでほしいから、
頑張って書いている。
だから読んでもらえないのは、
すごく辛いし、すごく寂しいんだ。

改善したいから理由を教えてよ!
そういうことですね。


読んでもらえない理由は、もしかしたら
読み手の心を引き込む技術
使っていないからかも知れません。


✅この記事では次の悩み解決に協力します。
①読まれないのが辛い。寂しい。
②読んでもらえるコンテンツがつくりたい。


参考文献:「なぜか惹かれる言葉のつくりかた」能勢邦子

著者はanan元編集長、能勢邦子さんです。
信頼性バッチリの情報です!


そもそも読んでしまう言葉って何?

現代では一瞬目にしただけで、
「読みたい!」って思ってもらえないと、
まず読んでもらえません。

SNSを見ていると、
膨大な情報量が押し寄せてきます。

たとえばTwitterです。
タイムラインには膨大な量のツイートがあります。

ツイートひとつひとつをしっかりと
読んでいる人はいないと思います。

ささっとスクロールして、
目に止まったツイートだけを読みますよね?

なので、「読んでしまう言葉」とは、
「目に止まる言葉」なのです。


「読みたい」をつくるのは惹句

惹句という言葉があります。
書き手が惹きつけられ、それが伝わり、
読者が惹きつけられる言葉
のことです。


基本用語

Webコンテンツを見ていると、
つくづく言葉が勝負だと気づきます。

Yahoo!ニュースでもnoteでも、
記事のタイトルを見て思わず
クリックしてしまうことがあります。

タイトルが惹句でなければ
クリックしてもらいにくいです。

逆にいうと、
入り口はタイトルしかありません。

タイトルの言葉次第で、
読むか読まれないかが一気に決まります。

では読者は、
どんな言葉に惹きつけられるのでしょう?


それは、惹句です。
惹きつけられるのは読者ですが、
書き手が惹きつけられている、
それがわかる言葉が惹句になります。

惹句を通して、
書き手と読者の"想い"が通じる。
惹句には、そんなパワーがあります。


映画のキャッチコピーも惹句と呼ぶそうです。

『グラン・トリノ』
「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。
少年は知らなかった、人生の始め方を。」
これが惹句です。

『グリーンマイル』
「僕たちは、世界で一番美しい魂を、
握りつぶそうとしていたー」

『リトル・ダンサー』
「僕がバレエ・ダンサーを
夢見てはいけないの?」


書き手が映画に惹きつけられ、
"想い"を言葉にしていることが、
よくわかります。


「全米ナンバー1!」
「必ず泣ける愛と感動の実話!」
このようなキャッチコピーは、
「惹句」とはいえません。


ものづくり視点で、
書き手の"想い"たっぷりに
「読まれる」「売れる」言葉をつくる
考え方を伝えていきます。


瞬時に伝わることがいちばん大切

惹句をつくるには、
言葉に誠実に向き合うことが必要です。

まず、「読まれる」「売れる」言葉は、
「強く」「短く」「シンプル」な
言葉だと言われています。
ここに少し誤解があるかもしれません。

そもそも「強い言葉」というのは、
どんな言葉だと思いますか?

「伝えたいこと」が瞬時に伝わる言葉、
伝えたいニュアンスも含め
正確に伝わる言葉が、「強い言葉」です。

単純に「強い言葉を探す」ということは、
「伝えたいこと」にぴったりと
フィットする言葉を探すということです。

「短い言葉」の方が瞬時に伝わる。
そう思いますが、まず考えるのは、
「伝えたいこと」が過不足なく
伝えられているかどうか
です。

目の前の言葉を、
いろいろな方法で置き換えてみて、
ぴたっとフィットする言葉を選び、
組み合わせを吟味していきます。


つい共感したくなるのは、話し言葉

すべての書き言葉には、
書き手と読者がいます。
その関係をそのまま表すのが、
「話し言葉」です。


面と向かって話し掛ける「対話型」
読者の隣に立つ「寄り添い型」
読者になりきる「なりきり型」
この3種類があります。

話し言葉は感情移入しやすいので、
どの型を選んでも、見た瞬間に
自分事として興味を持ってもらえます。

たとえば、『君たちはどう生きるか』
といわれれば、自分の核心を
問われているようで、ドキッとしますね。
これは対話型です。

『週刊プレイボーイ』の「コロナ夏みんなどうしてた?」は、寄り添い型です。

『BRUTUS』の「なにしろ赤ワイン好きなもので。」は、なりきり型の話し言葉です。

「なにしろ赤ワイン好きなもので、
ベストワインを教えてください」

「なにしろ赤ワイン好きなもので、
ツウに見られたいんですよ」

「はい、そうです、
なにしろ赤ワイン好きなもので」

という、さまざまな会話シーンが浮かびます。

多くの赤ワイン好きは
このタイトルだけで、
"自分事"に思うでしょう。

そして自分の知りたい情報が
載っているだろうと
興味を抱くわけです。

そして話し言葉は、
読んだ瞬間に気分を
呼び覚まします。

それは、赤ワイン好きという
虚栄心かもしれないし、
白ワインじゃなくて
赤だというこだわりかもしれません。

話し言葉には、
言葉にならない気分を伝え、
読者を巻き込む力があります。


話し言葉で書くって
難しいですよね。

実際にしゃべっているのを、
録音するといいみたいです。


【基本】読みたい言葉のつくりかた

一瞬だけ見て、「おっ!」って
興味を引く言葉が重要なんですね。

「それでどうつくればいいの?」
これですが、じっくりと説明いたします。


コンテンツの売りから、惹句が生まれる

言葉をつくるだけでなく、
コンテンツをつくる人も多いと思います。
ところで、コンテンツとは
なにか説明できますか?


コンテンツは
「中身」という意味の英語です。

ホテルでいえば、
客室、レストラン、バー、
ロビー、設備、調度品、
アメニティ、フード、酒
などがコンテンツです。

中身なので、ものだけでなく、
従業員や客、BGMや香り、
周囲の環境や接客サービス、
歴史などもコンテンツです。


コンテンツってなんとなくで
理解していました。
いざ説明するとなると
わかっていませんでした。

コンテンツって
奥が深いですね。


和語を使うとはんなり感があふれ出す

惹句は単純に強い言葉のことではなく、
あくまで、「伝えたいこと」に
フィットする言葉
です。

ということは、時として、
優しい言葉が強い言葉よりも
惹句になります。

その代表が「和語」です。


和語は、大和言葉ともいわれ、
中国から伝承しました。
漢語や西洋からの外来語に対し、
日本固有の単語を指します。

ざっくりいうと訓読みの熟語は和語です。
音読みの熟語は漢語になります。

「歩く」「横歩き」が和語です。
「歩行」が漢語になります。

漢語は概念的で
難解な傾向があります。


カタカナで表記される外来語も
最近はますます増えてきました。

漢語やカタカナ外来語を、
和語に置き換えられないかと
考えてみると、印象を
ガラッと変えられます。

たとえば、
「ホテル」(外来語)、
「旅館」(漢字熟語)の
和語は、「宿」「宿屋」です。

「いま訪ねたい温泉の、お宿」じゃ、
「ホテル」や「旅館」より、むしろ
新鮮で、はんなり感があると思います。


フルーツや果実より、くだもの。
フルムーンや満月より、もちづき。
テイストや風情より、おもむき。


和語のほうが、
誰でも意味のわかる言葉です。

そして、漢語より
古い言葉でもあるので、
かえって新鮮に感じます。

そういう意味で、
多くの和語がキャッチーにもなります。


ちなみに和語は
もともとひらがなで、後に
漢字を当てられた歴史があります。

「かく」は
「書く」「描く」と当てられます。

漢字を当てることで、
もとの意味が失われたり、
意味が限定されることを
憂いている学者もいます。

私たちが言葉をつくる時にも、
あえて和語をひらがなにして、
意味を膨らませることもできます。

言葉や惹句を
「作る」「造る」ではなく、
「つくる」もいいですね。


言葉を選ぶとかなり、
ニュアンスが変わりますね。

ホテルも旅館も宿屋も
同じだと思いこんでいました。

でも違いましたね!


オノマトペでニュアンスを伝える

オノマトペには、
ものが発する音を文字にした擬音語と、
状態や感情を文字にした擬態語があります。


「ワンワン」、「ガチャン」、
「パチパチ」、「ドカン」
といった言葉が擬音語です。

「たっぷり」、「じろじろ」、
「そよそよ」、「ぎゅっ」
といった言葉が擬態語です。


日本語は「オノマトペ」、特に擬態語が
充実している言葉だと言われています。

歩きかたを表現する擬態語
「〇〇〇〇歩く」の○に
入る言葉を挙げてみてください。

「ふらふら」「すたすた」
「うろうろ」「てくてく」
「いそいそ」などですね。


オノマトペは、伝えたい
ニュアンスを表すのにとても
便利で効率のいい技術です。

たとえば、「いそいそ歩く」を
オノマトペを使わずに説明します。

「うれしいことがあって、
歩いていても心が浮き立って、
動きが弾んでいる様子」
とでもしなければなりません。

それでも、「いそいそと歩く」のほうが
ずっとニュアンスが伝わりませんか。


ニュアンスのなかでも、特に
五感を表すのが得意です。

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の
五感を効率よく表せます。

見る様子を表すオノマトペは、
「じろじろ」「ちらちら」
「じーっと」「うっとり」などです。

見たものの様子を表すオノマトペは、
「ぎらぎら」「キラキラ」「ピカピカ」
「はんなり」「しっとり」「ツヤツヤ」
「ちょっぴり」・・・・、
いくらでも出てきます。

言葉のなかに、五感を盛り込むことは、
いつも意識したいポイントです。


普段なんとなく使っている
オノマトペは、思いのほか
便利な言葉ですね。

言葉のなかに、五感を盛り込むのが、
とてもワクワクします。



【応用】読みたい言葉をつくる技術

読みたい技術の基本はわかりました。

コンテンツが幅広いこと、
和語で出すはんなり感、
オノマトペで五感を表現すること、
とてもワクワクします。

こだわりを追求したい。
そんな気持ちで、ワクワクしています。

次は実践で使える応用編ですね。


売りの見つけかた

まず、テーマ、コンテンツについて、
思いつくことや疑問を、
ありったけ書き出します。

付箋を使い、1つの付箋に1つずつ、
次々に言葉を書きましょう。


いいことも悪いことも、
単語でも文でもOKです。

行き詰まったら、次の視点で
自問自答しながら付箋50枚を目標にします。


◯五感を使って、よく観察する
(商品などの場合)

・見た目は?
・音は?
・匂いは?
・味覚は?
・触覚は?


◯テーマ、コンテンツについて、
なにが知りたいか疑問をそのまま書き出す

・ネット検索したいことは?

◯5W1Hを繰り返し使って自問自答する
・What(なに)が?
・Who(誰)が?
・When(いつ)?
・Where(どこ)で?
・Why(なぜ)?
・How(どんなふうに)?


◯言いかたを換えて「言葉」を増やす
かわいいと付箋に書いたら、
それを自分の言葉で
言い換えて付箋を増やします。

・どんなふうにかわいい?
・なぜかわいい?
・ほかの言葉はない?


◯立ち位置を換えて考えてみる
・子どもだったら?
・高齢だったら?
・異性だったら?
・別の地域だったら?


◯「で?」「なぜ?」
「ほかには?」を繰り返す

・ほかになにか?

言葉を付箋に書き出すこの作業、
ぜひ、一度はやってみてください。

やってみると、最初はせいぜい
10枚ぐらいで書くことがなくなり、
手が止まってしまうと思います。

テーマ、コンテンツのディテールを、
横から見たり下から見たり、
五感や5W1Hを繰り返し自問自答しながら、
ありとあらゆる言葉を書き出します。


いろいろな質問があってとても
実用的でうれしいです。

コンテンツの核となる
「売り」をしっかりと
定めることは、何より大切ですね。

勉強になります!


漢字、ひらがな、カタカナ、どれを使う?

日本語には、
漢字とひらがなとカタカナがあります。
それらのバランスには、いつも気を配りたいものです。


ためしにひらがなだけがつづくことばをみてみてください。どこできれるかわからないしとてもよみにくいです。ひらがなはやさしいいんしょうですがみためがたんじゅんでにています。

見た目が単純で似ているひらがなのなかに
角ばった漢字があると、メリハリが生まれて、
見たらすぐに読めるのです。

漢字には見た目の強さに加えて、
文字自体が意味を持つという強さもあります。

一方、ひらがなは文字単体では
音だけを表すので、瞬間的に
意味がわかるようにするには、
前後に漢字が必要です。

ひらがなが漢字を引き立てる
性質を利用して、いちばん
「伝えたいこと」を漢字に、
そのほかをひらがなにすることもできます。

もちろん、漢字と漢字、
カタカナとカタカナが続くのも
読みにくくなります。

どちらかをひらがなにしたり、
語順を変えたり、
読点(、)を打ったりしましょう。


ぼくは今まで、漢字は多いほうが
いいと思っていました。

ひらがななのか、
漢字なのか、
カタカナなのか。

これを選ぶことによって、
コンテンツの価値が
高くなるのですね。

言葉を吟味するって
楽しいと思います。


中身勝負の時は安定感の定型パターン

タイトルやキャッチコピーの言葉には、
主語と述語の入った「文」と、
形容詞などで修飾された「名詞」の
2通りあります。



「文」は用語(動詞、形容詞、形容動詞)止め、
「名詞」は体言(名詞)止めといわれます。

たとえば、「ダイエット法を探せ」
「今年こそ痩せる」というのが、
主語は省略されていますが「文」です。

それに対し「ダイエット決定版」
「痩せる幸せ」は、それぞれ「決定版」
「幸せ」という名詞です。


文はバリエーションをつくりやすく、
アクティブで強い印象になります

キャッチコピーやタイムリーな話題、
週刊誌の特集タイトルなど
時事的なもの向きです。

名詞は、落ち着いて安定した印象で、
保存版的な要素を感じさせます。

月刊誌やムック、書籍のタイトルなど
持続的なものに向いています。


名詞の言葉は特に「定型パターン」の
タイトルがたくさんあります。

語呂と同様に読んでいて
気持ちのいい、安定感が特徴です。


◯定番の名詞で「体言止め」にする
「〜の秘密」「〜宣言」「〜案内」
「〜講座」「〜の本」「〜の法則」
「〜術」「〜ということ」「〜名鑑」
「〜の基本」「〜の品格」

◯注意喚起をする言葉をつける
「発表!〜」「新〜」「さらば〜」
「決定版〜」「初めての〜」
「たったひとつの〜」「世界一〜な」
「あなただけの〜」「期間限定!〜」

◯年度を入れて年間保存版にする
「〜2023」「令和5年版〜」

◯「名詞+数」で保存版の要素を感じさせる
「〇〇100」「〇〇47軒」「〇〇21連発」

◯言葉を対比させたり、並列させたりする
「〇〇男、△△女」「〜な〇〇、〜な△△」
「~する人、しない人」「〜するな、〜しろ」
「〇〇と△△」「〇〇と△△と□□と」


ほかにも
・原因、理由と結果を示す
・仮定する
・パロディに使える名タイトル
もありますが、ここでは割愛いたします。


これはすごく便利です!

ブログのタイトル、
ツイートの頭に使いたい
言葉ばかりです。

定型パターンで書いてあると、
思わず目に止まりますね!

タイトルはいちばん大切なので、
身につけないといけない技術ですね。



【まとめ】つい読んでみたくなる、言葉のつくりかた

「なぜか惹かれる言葉のつくりかた」
おさらいしましょう!


①「読んでしまう言葉」とは、
「目に止まる言葉」

②惹句とは、書き手が惹きつけられ、
それが伝わり、読者が惹きつけられる
言葉のことです。

③強い言葉とは、
「伝えたいこと」が瞬時に伝わる言葉、
伝えたいニュアンスも含め
正確に伝わる言葉のことです。

④話し言葉には3つあります。
・面と向かって話し掛ける「対話型」
・読者の隣に立つ「寄り添い型」
・読者になりきる「なりきり型」

⑤和語を使うと、
はんなり感が演出できます。

⑥オノマトペは、
文章に感情を演出できます。

⑦売りは付箋に書いて吟味します。
たくさん売りを出します。

⑧ひらがな、漢字、カタカナにこだわる。

⑨安定の定型パターンがあります。


これだけ身につければ、
読んでもらえそうですね!

確かに!と納得できる内容
ばかりでした。

この記事では、書籍のほんの
一部を紹介し、解説しています。

著者はanan元編集長の方です。
そんなすごい方に教われるなんて
サイコーじゃないですか?

ぜひ実際に手に取り、
読んでもらいたいです。

そして、たくさんの知識を身につけ、
惹かれる言葉を吟味したいですね。


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