【サクッと要約】40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか

氷河期世代の矛盾と何者かになる勘違い

・人々は他者からの評価を求め、社会の中でスポットライトを浴びることで「何者かになった」と感じる勘違いが生まれる。

・特に競争の激しい組織では、上の地位にいるほどこの勘違いが強まる。「権力がもたらす絶対感」に囚われ、成長が止まる「ジジイの壁」を作る。


スーパー昭和おじさんの問題

・組織のトップに立つスーパー昭和おじさんは、自分の方法や立場に強い自信を持ち、異質な存在(女性や若者など)を排除する傾向がある。地位が人々を盲目にさせ、本来の信念を忘れさせる。


社会の矛盾

・学歴が重要でない社会が約束されたにも関わらず、実際には学歴の格差が存在する。

・1990年代の契約社員は高収入の期待と自由な働き方の象徴だったが、経済の変化とテクノロジーの進化により、彼らの「自由」は「不安」へと変わった。


日本の経済の変遷

・終戦後、企業は従業員の安定を目指し「長期雇用」を推進。この取り組みにより日本は経済大国として成長。

・しかし、1980年代からの所得格差の拡大、1990年代のバブル崩壊後の経営方法の変化など、多くの経済的変動が生じた。経営者たちの「何者かになった」という自覚は、真実を見つめることの放棄と、誠実さや勇気の喪失をもたらした。

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