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四国・四分の三周の旅 第4日 2023/02/15

いよいよ最終回となる4日目です。
毎回、自分の思うよりも「スキ」を頂けるので励みになります。ありがとうございます。
まだ過去記事をご覧になっていない方は先にそちらを、、、


2月15日(水)

8:00 トリプルクロス

4日目、旅の最終日にして初めて、余裕のある朝を迎えた。7:30頃にむにゃむにゃ言いながら起床。
ホテルから歩いて数分、昨日も行ったはりまや橋のあるところ、「はりまや交差点」へ向かう。
毎日8:12頃、とさでん交通の路面電車がこの交差点に3両集うイベントがあって、それをトリプルクロスというのだそうだ。
鉄道において線路が直交すること(ダイヤモンド・クロッシング)はなかなかに珍しい事だが、そこを同時に3両通過するのだから面白いだろうということで寒風に吹かれながらその時を待った。
横で某新興宗教が街頭演説みたいなのをやっていて、そのおっちゃんに声をかけられて身構えてしまった。

その光景は思ったよりも面白かった。でも言葉には表しづらい。5人口を揃えて「おお〜。」という声が出た。

動画を撮っていたので写真はありません。御免。

9:30 MY遊バス

一旦ホテルに戻って支度をして、今度は高知駅に戻った。旅最終日、最後に気持ちよく晴れ。

駅構内のパン屋さんで朝食。
平日の朝のピークタイムを超えて、店内はおばあちゃんが沢山いた。おじいちゃんとかおばあちゃんって、なぜか9時とか10時頃に駅にいるんだよな。

今日は高知市内を観光するが、そんな時にオススメしたいのが、「MY遊バス」という周遊バス。
一日乗り放題なだけでなく、路面電車無料、路線バス片道無料、施設の割引特典が付いたお得な乗車券を購入する。

今回は「桂浜券」を購入。
早速、特典のひとつを活用して、とさでん交通桂浜線路線バスに乗って桂浜まで無料で連れて行ってもらう。

10:00 強風!桂浜

桂浜に着いた。風がとにかく強い。
駐車場には観光の大型バスが沢山泊まっていて、シニアがわんさかと居た。やけにご高齢の方々を見る一日だ。
クソデカ坂本龍馬像を下から見上げた後、浜に降りたが本当に風が強い。風が強いのとかなり眩しいのとでろくに目が開けられなかったが、景色がやたらに美しいということは確認できた。

有名な画角
老夫婦。美しい。

桂浜の先の方に海津見(わたつみ)神社というお社があって、そこにお参りすることにした。
階段を昇った途中の小さな祠に手を合わせて、おみくじを引いた。「吉」だった。
さらに上に行くと展望台になっていた。
景色を眺めていたら爆風の2月だと言うのに半袖短パンの出で立ちをした白人がやって来て、なにやら風に辟易している様子だった。あたりまえ。

ひととおり風に吹かれたところで、桂浜を後にする。
いよいよMY遊バスに乗る。向かう先は五台山竹林寺。

12:00 五台山

MY遊バス、ポップな感じ。

車内にはバスが巡る先々の観光情報満載の広告が貼られていて、読んでいて割と楽しかった。一方でそれなりにバスが揺れるので正確に読もうとすると酔いそうだった。
五台山展望台停留所で下車。
すぐそこに濱口雄幸の像が立っていた。なんでも、五台山の出身らしい。イカついその風貌から「ライオン宰相」と呼ばれていたそうだ。濱口雄幸といえば東京駅ホームで銃撃を受けたことでも有名で、東京駅コンコースには事件が起こった場所の直下にその跡が残っているので、時間がある時にぜひ。

小さめだが木造のきれいな展望台があって、そこに登ると高知市街と五台山付近の入り江(?)を一望できた。澄みわたる青い空、心地よい風、暖かな日差し、旅の締めにふさわしいコンディション。

最近新しく建て直したそうな。

五台山にはそれなりにデカい鉄塔が1本生えていて、なんだろうと思って気になって調べたら、NHK高知の放送所だという。都合よく高い土地はここにしかなかったのか。
その横を通りながら山道を進むと、竹林寺の正門までやって来た。途中木々が生えまくっている所を美しく整備された石畳の道があって、スピリチュアリティをものすごく感じた。厳かで神聖な場所に来たのだ。
そう思うとなんだかさっきの鉄塔は興ざめ。

スピリチュアリティマシマシ
苔生した石段。

途中で山登り用のような木の杖を借りて、気分はお遍路さん。
手水舎で手をしかと清めて、境内へ。本堂へのお参りでは、残り東京へ帰るまでの安全を祈願して、またここに来ることを約束した。
境内は思いのほか広く、池があったり、ありがたそうな仏像やら数多お地蔵様が並んでいたりした。一通り見回って、最後に五重塔へ。とにかく壮大。中にはインドから送られた仏舎利が納められているなど。

最後にもう一度お御籤を引く。その名も「男みくじ」。結果、

☆SHOKICHI☆

現状をしっかり見極め、
見栄を張らずに、
努力を続ける。

肝に銘じて東京に帰ります。

竹林寺正門の目の前に竹崎商店というご飯屋さんがあった。GoogleMAPだと「うどん屋」にカテゴライズされていたが、うどん以外にも蕎麦とか丼物とかカレーとかおでんとかあった。
自分は「四万十川青さのりうどん」を注文した。最後の最後でまたうどん。こちらのうどんは少々やわらかめ。
海苔が本当に多くて、先に海苔を減らしてから麺を掘り起こすようにして食べた。さらに追加でおでんも食べた。卵とじゃがいも。ここのおでんはどの串にもこんにゃくが刺さっていて、なんとなくお得な感じ。温かく、味しみしみで幸せに浸った。

守り番の看板犬。可愛かった、、

MY遊バスに乗って高知駅まで戻った。
途中高いところに架かる橋を渡ったときの景色がかなりよかった。

15:00 暇なので少しお散歩

高知駅に戻ってきた。余暇時間が発生した。
それなりに疲れていたのに、まあいいかということで高知城に向かった。天守台に登ったところで疲れて入場せずに降りた。
今考えると何をしたんだろうか。
ひろめ市場も歩き回って結局何もしなかった。ほとんどもう何も考えずにいたのかもしれない。
次、じっくりと訪れたい。

土佐は名士が多く産まれる

18:20 さらば、四国。

16:00頃にはりまや橋バスターミナルから空港連絡バスに乗り込み、1時間ほどして高知龍馬空港に到着した。
各々最後にお土産を買い込むなどして、搭乗までの時間を過ごした。

帰りのANA570便に乗り込んで窓の外を眺めたら、ちょうど夕陽が沈むころだった。高知にいる間ずっと天気が良くて、本当に良い景色ばかり見た。

たくさんの思い出を余すことなく抱えて離陸。
ありがとう四国。また。




番外編 その日のその後

羽田空港には定刻よりも10分ほど早い19:40に到着した。もうみんな機内は爆睡で、もっと寝たかったとも思った。
東京は騒がしい。そして空気がまずい。素直にそう思ってしまった。
4日間四国にいて、基本静かで、大きな街は程よく賑やかで、空気はきれい、な環境から現実に引き戻されたような気がした。

京急線、都営三田線と乗り継いで、神保町に降り立った。
夕食をとるべく、「豚大学とんかつ学部」へ。
もう余談中の余談だが、我が部活内では「岩手県立大学とんかつ学部キャベツ千切り学科」という謎のワードが流行った時期があって(なぜ岩手県大なのか、その理由も含めて全ての説明は割愛)、こんなネーミングの店行くしかないと思って行くことにしていた。

本当に美味しかった。ガッツリご飯を食べて幸せになった。米の上に千切りキャベツ、ソースカツ、小ネギとマヨネーズ。アクセントがフライドガーリック。
これを書いている今、唾液腺の分泌が止まらない。

神保町にて解散。
TとYは私の家に泊まった。

番外編の番外編 次の日

次の日、自分以外のみんなは自宅に戻ったりあるいはそのまま帰省するなどとの事で、その日のうちに首都圏から脱出するようだった。

せっかくだからと東京の名物を食べたいと言い出したので、月島でもんじゃを食べた。

有楽町のガード下を歩き、丸の内駅舎を眺めた。晴天ナリ。

高速バスで帰る者、新幹線で帰る者、それぞれを見送って、私は一人東京にポツリ残った。以上。

おしまい。東京の晴れも悪くない。

〈主な出費〉

・MY遊バス(桂浜券) ¥1,000
・四万十川青さのりうどんとおでん ¥880
・空港連絡バス ¥740
・豚大学とんかつ学部 ¥780


ここまでお読み頂き本当にありがとうございました。
ぜひこれをきっかけに四国に興味を持っていただけたら、あるいは旅行に興味を抱いていただければこの上なく嬉しいです。

それでは次の記事でお会いしましょう!

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