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国外で急な食物アレルギー、原因とは…

はじめまして、けべりんぐです。オランダで芸術史を学ぶ大学3年生です。アートや美術館、感想、レビューなどを始めようと長らく思いながらも大学の勉強で手一杯になってしまっていました💦

ようやく始めよう!と思ったら、アナフィラキシーショック(強いアレルギー反応)で倒れ、救急車で運ばれていました。不運です。

本当はコロナ禍で映画や小説、芸術作品を観ることが多かったので、それにらついて書きたかったのですが、アレルギーの原因に関して探っているときに国外での食物アレルギー情報が少なかったので、私の例を紹介しておくと誰かの役に立つかな。。。と思い書くことにしました。


【私のアレルギー情報に関して】

私は日本では一度も食物によるアレルギー反応を経験したことはなく、スギとブタクサの花粉症のみでした。ちなみに、オランダでも花粉がひどい場合は薬局(Apotheek )で薬を買うことができます。薬局の店員さんに目の痒みと鼻水の症状を説明すると、これをお勧めしてくれました。


食物アレルギーに関してはオランダに来てから今回が3度目になります。1度目と3度目は自宅で2度目はルクセンブルクの旅行中でした。1度目以外は救急車で運ばれています。(保険入っててよかったぁぁ) 原因が不明だったため、今年日本に帰国した際に日本のかかりつけ医でアレルギー検査をしています。母とともに50項目で検査しましたが、アレルギーが反応があったのは小麦のみで、それも生活に支障の出るレベルではないとのことです。(ちなみに母は20近い項目で極度のアレルギー反応が出ていました…)

アナフィラキシーショックを経験していたものの、アレルギーがないと判断されたため、エピペンや薬などはもらえませんでした。


【アレルギーの症状】

1度目から3度目にかけて症状はかなり悪化していたように感じます。

1度目は、最後に食べ物を口にしてから3時間ほどで全身に蕁麻疹とかゆみがでて顔が3倍くらいに腫れあがり、喉の閉塞感により息が苦しくなりました。その日はルームメイトがすぐ隣にいたので、氷や飲み物を買ってきてくれて見守ってくれていました。知り合いのお医者さんにも連絡して、症状が悪化するようであれば救急車を呼ぶように言われました。

2度目も外食をして3時間ほどで1度目と同じような症状が出てきましたが、熱と息苦しさがひどく、意識が朦朧としたので、当時のパートナーに救急車を呼んでもらいました。時間は夜の22時くらいで次の日の朝にオランダに戻る予定だったので、病院で6時間ほど待たされた時は焦りました。(下の【ルクセンブルクの救急車と病院】で詳しく説明しますね。)

3度目は友人と私の家で夕食を食べていた時です。最近は食べすぎるとすぐに腹痛になるという感じであまり体調が良くなかったのですが、この日はお菓子やお酒も飲んでいたのでかなり食べました。友人が帰宅した後(食事から3時間後)に蕁麻疹と全身の痒みが出てきて、悪寒と発熱が始まりました。すぐに前の2回の症状と同じと気づいたので、ハウスメイトに「悪化したら救急車を呼んでもらうかもしれない」と伝えて部屋で耐えていました。

夜中だったので、自慢の ”寝たら治るやろ精神” で耐えました。なんとか朝まで耐えて、トイレに行った時のことです。用を足した後、立った時に急に視界が真っ白になり、耳鳴りと頭痛がしました。「これはやばい、死ぬやつや」と思い、ルームメイトの部屋に向かおうとしましたが、真っ直ぐ立っていられず、トイレと廊下でコケまくりました。(今も青タンだらけです💦 さらに運悪く前日にシャワーが詰まったので水浸しのトイレで顔面からコケました。思い出したくないです。)

とにかくなんとかルームメイトの部屋の前で倒れたので、救急車を呼んでもらえました。結局、病院までついてきて、手続き関係も手伝ってくれました。彼女はオランダ人なので、とても心強かったです。(彼女はその日が修士論文の合格発表だったので、気が気でなかったはずです…ありがたい。)


【当日に食べたもの】

まだ、原因はわかっていないのですが、昨日から体調がかなり良くなってきたので、食べたものをできる限り全て思い出してみました。

1回目:カプサロン(チーズ、ポテト、唐辛子スパイス、ケバブ、きゅうり、トマト、玉ねぎ)、レッドベルベットのチョコレート、アップルパイ

2回目:アーモンドケーキ、マカロン (着色料なし)、イモムシグミ (Trolliのやつ)

3回目:ラッポギ(ラーメンとトッポギを合わせた言葉らしいです)、サラダ、ウォッカ、チョコレート(Twix White)、マシュマロ(Frisia)


【考えられる原因】

食べたものを思い出してから、スーパーに原料をみにいきました。そこで考えられる原因として私的に70%くらい自信があるのがカルミン、コチニール色素(EUでの表示はE120の食品添加物、赤色の着色料)です。エンジムシという虫から抽出されている色素で絵の具や化粧品にも使われています。上の食べ物の中で太字にしたもの含まれています。

日本でもアナフィラキシーを生じる例が確認されていて、現在、食べ物には使われなくなってきているそうです。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。(お医者さんの知人が送ってくれました。)


ヨーロッパではヴィーガニズムや宗教的理由で動物性食品(コチニールも虫からの抽出なので動物性食品となります。)を口にしない人も多いので、表記は義務化されているそうですが、使用自体は禁止されていないそうです。また、表記方法が様々で、見逃すこともあるかと思います。

Carmine

Carminic Acid

CI 75470

Cochineal

Cochineal Extract

Crimson Lake

E 120 

Natural Red 4

主にこのように表記されているようです。ちなみに、この記事には「カルミンは日本では食品への使用は認められていません。」と書かれています。

原因解明にはまだ至っていないそうですが、「コチニール色素アレルギーは、コチニール色素を作る際に利用される虫体成分が不純物として残存していることで起こると推定されています。」と書かれています。ご参考にしてください。

*これらはあくまで私の推測と医療関係の記事から得た情報なので、似たような症状がある場合はオランダであればGP(かかりつけ医)に相談してください。私は原因解明のためにアレルギーの専門医がいるデルフトに行くように勧められました。


【オランダの救急車と病院】

続いて、外国での緊急搬送や病院関係は不安がある方も多いかと思いますが、オランダはみんな英語も話せるし、ドクターたちも若いのであまり心配はないです。

救急隊のおっちゃんたちが家にきて、アドレナリン注射と点滴、血圧を図ってくれましたが、かなり重篤な症状だと言われました。

私を笑わせようとしたのか、いつもの癖なのかは分かりませんが、ルームメイトに「お水いりますか?」と聞かれた救急隊のおっちゃんは「ほな、ビールで🍺」とか言ってました。笑

病院に運ばれてからも若いドクターのお姉さんが担当で、過去のアレルギーの症状を聞かれました。その際にルクセンブルクでの話をすると。超真面目な顔で「なるほど、ルクセンブルグアレルギーやな(爆笑)」「ゆーてみただけやで!」とか言ってました。本当に愉快な人たちです😂

薬の処方もしてもらい、エピペンもゲットしました。ここでもドクターが塗り薬に関して、「これは処方したら高いから、薬局で買いや!」と教えてくれました。さすがオランダ人です。

とまぁ、こんな感じで特に病院の手続きは問題ありませんでした。病院も家から徒歩5分くらいのところにあったので、帰りも歩いて帰れました。

ちなみにオランダの救急車112で呼べます。


【ルクセンブルグの救急車と病院】

ルクセンブルグでの搬送はなかなか悲劇でした。救急隊員のお兄さんたちは英語も流暢で、優しかったのですが、医師たちはフランス語を話していて、英語が全くわからないようだったので、フランス語のわからない私はチーンという感じでした。アレルギーというのはわかっていたので、点滴とアドレナリン注射をしましたが、フランス語が話せる当時の私のパートナーを部屋に入れてくれなかったので、診察はカオスでした。医師も私も「Huh?」の連呼でした。また、夜間診察の列に並ばなければならず、解放されたのは6時間後の朝4時でした。8時のバスでオランダに帰る予定でしたが、泊まっていたAirBnBが病院から1時間くらいの場所で、ケータイは充電切れ、寒いのにシャツ1枚という状況だったので悲劇でした。


以上。私のアレルギー記録です。

誰かの役に立つと嬉しいです。原因を解明したら追記しますね。

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