ライティングの話
最近は、作品作りの際は、ソフトボックス使ってドーン!っというライティングはやらないようになりました。その光って何の光なの?何の光を模したもの?という問いに答えづらいから。例えば、高いところにある小窓から自然光が差し込んだイメージであれば、アクセサリなしのストロボ直射は説明がつくけど、ソフトボックスはなかなか難しいなぁと思ってる今日この頃。最近は、暖色系のカラーフィルター使って、壁にかかった白熱灯を模してみたり、蝋燭の火を模してみたり試行錯誤しています。
この写真のタイトルは”Sacrificial Rituals(生贄の儀式)”です。アイズワイドシャット的な雰囲気をイメージして、蝋燭の灯りで照らされてる感じを目指してみました。
まずは、蝋燭がきれいに写るように露出を決めてます。そのうえで、モデルさんがきれいに見えるようにストロボ2灯でライティングしています。向かって右下と左上から。両方ともオレンジ系のカラーフィルター使って周辺の蠟燭や松明の光があたってるつもりでライティングしてみました。グリッド付きのソフトボックスを使って、光があたる範囲を狭めて、陰影をつけています。
あとは、Lightroomでゴリのゴリゴリです
場所はホテルで撮りました。床がいい感じだったので何とかなりました。写真のすぐ奥には冷蔵庫、右側にはソファーがあり、私はベッドの上に立って撮りました。
ちなみに、この撮影のあと、片付けようと不意に蝋燭を持ち上げたら、溶けた蝋がどっぷり手にかかり泣きました・・・。SM用の低温蝋燭じゃないのでやばかったです。
<撮影条件>
EOS1DX+EF35mmF1.4L
1/100s f/5.6 ISO1250
モデル:楓さん
この写真は、まず蝋燭の光がきれいに写るように蝋燭の光だけ使って露出を決めてます。その結果、モデルさんが暗かったので向かって左手前からLEDビデオライトで蝋燭と色味をあせた暖色系の光をうっすらモデルさんにあててます。爪にビデオライトの光が写っていたので、こっちもPhotoshopでゴリのゴリゴリです。
ちなみにこの写真のタイトルは、”Birthday Suit”(生まれたての姿=全裸)です。生まれたてということで0歳の蝋燭にしています。この時一緒にマンゴープリンも買ったんですが、マンゴープリンを使った写真はまた別の機会に・・・。
<撮影条件>
EOS1DX+EF50mmF1.2L
1/250s f/4.0 ISO800
モデル:楓さん
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