見出し画像

“休む“という大切な仕事

こんにちは。
教育現場DXのオールインワンSaaS「Revot(レボット)」シリーズを開発している、アーツジャパン代表の久世です。

スタートアップ界隈のプレイヤーはみんなストイックなので、日々ものすごくハードワークをしていますし、そうでなければ事業はなかなか立ち上がらないのが現実です。

そんなハードワーカーたちに向けて、事業の立ち上げやグロースのヒントとなるような、さまざまなtipsについての情報は世の中に溢れています。

しかし、「休む」ことに関する情報はあまりないのではないでしょうか?

僕は「休む」という技術が軽視されているように感じています。

少し前に知人の起業家が鬱になってしまい、かなり大変なところを目の当たりにしました。 「え、あの人が?!」みたいな方でも、メンタルダウンしてしまうことが多々あります。

起業して、事業を興すということは、まさに終わりなき長距離マラソンです。 ビジネスパーソンとして、そのマラソンをしっかりと走り続けられるように、日頃のハードワークを適切にケアする術を身に付けるべきなのではないでしょうか。

「休む」という技術が少しでも広がり、長期的に打席に立てる仲間たちが増えることを心から願っています。

対象者は下記を想定しています。

  • スタートアップのCEO

  • ハードワーク系ビジネスパーソン

  • 働きすぎて休み方が分からない人

  • アイデアが枯渇していたり、疲労感が抜けない人


ビジネスで戦略を練ることと同じように、休みも戦略に考える必要があると思っています。
理由について、「回復までの要する時間」「ステークホルダーへの影響力」の二つの観点からまとめました。

回復までに要する時間

ゼロから事業を創り上げようと奮闘している志高き人物からすると、1日16時間働くとか、複数のタスクをこなすとか、重たい意思決定を連続して行うことには慣れます。 というか、嫌でも慣れてくるはずです(笑)

しかし、一度メンタルを壊してしまうと、場合によっては回復までに数年掛かってしまったり、回復したと思っても突然再発するケースも少なくはありません。

アスリートの世界でも、オーバートレーニング症候群という慢性的な病気があり、僕の先輩はこれがきっかけで選手生命が絶たれてしまいました。 流石に名前は出せませんが、学生時代は本当にスーパースターでした。

ビジネスパーソンは、アスリートであることを自覚すべきです。 休む技術を軽視することによって、選手生命を失うリスクがあることをしっかりと認識する必要があると思っています。

僕自身、過去選手時代に休むことを軽視した結果、大ケガを繰り返してしまい、選手生命を失った経験を持っています。
アスリートのような肉体的なケガとメンタルダウンは少し異なるかもしれませんが、メンタル面では、ある日突然フラッシュバックして再発したり、人によっては復帰までに相当な時間を有する可能性もあります。

「休む」とは、頭と心に余白を創り出す一種の必要業務です。 緊急度は低いが重要度の高い問題に対しては、発火する前に先手を打つべきではないでしょうか。

ステークホルダーへの影響力

リーダーたちは、様々な方向への影響力を持っています。 会社のメンバー・お客様・取引先・投資家・金融機関・家族やパートナーなど。

日々の過密スケジュールは、必ず表情や雰囲気に現れてきます。 企業のトップやリーダーたちの心に余裕がなくなり、仲間に対する配慮が欠けてしまったり、ふとした言動が引き金となり、ステークホルダーからの信頼を失うことに繋がりかねません。 これまでに築き上げてきた信頼が一瞬にして吹き飛ぶこともあります。

チームプレイをしている以上、会社の全てのメンバーの影響力は大きいのです。 特に企業のトップは、気を付けるべきです。

人間そんなに完璧ではないと思っています。 少しでも最近疲れが抜けないな、しんどいなと思ったときは、限界を迎える前にしっかりと羽を休めることが大切だと思います。
頭のキレや回転に違和感を覚え、アイデアが枯渇している瞬間はまさに脳が疲れている証拠かもしれません。

僕の場合は、四半期に一度、休日に旅をするようにしています。 知人のJリーグの試合を観に行ったり、観てみたかった景色に訪れてみたり、趣味の温泉を巡ってみたりといった感じです。
数ヶ月先のスケジュールを先にブロックすることがポイントです。 僕は年始に全ての旅行の予定をカレンダーに入れました。

休むことは良くないと思ってしまっている方へ。

人間の移動距離とイノベーションは比例すると言われており、セレンディピティ(素敵な偶然)と出会うことができるかもしれません。 旅先で、思わぬひらめきや出会いが待ち受けているかもしれません。

DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)はご存知でしょうか。

これはボーッとしている状態で、脳が行っている神経活動のことなのですが、非常に脳にとって良い影響をもたらす行為だと言われています。 興味がある方はぜひ調べてみて下さい。


ビジネスアスリートにとって、休みは戦略的に取るべきだと思っています。 休む技術を磨くことは本当に大切です。
この技術は巡り巡って自分だけでなく、組織にも良い影響を与えると思っています。 ビジネスとは、とてつもなくハードで楽しい終わりなき長距離マラソンです。
休みの在り方について、改めて考え直してみませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?