ケースケ

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アレンジの話(キホンのキ)

ポップスの楽曲では基本的に、 ・作詞 ・作曲 ・編曲(=アレンジ) ・演奏(ヴォーカル、楽器類等) という4つ、あるいは場合によってはこれに「録音・ミックス」を含めた5つが合わさったものを「作品」と呼んでいます。aikoさんの音楽に関して言うと、aikoさんご本人が作詞と作曲と、さらに演奏のうちのヴォーカルを担当されてるということになります。 作詞と演奏(ヴォーカル)については特に説明不要かと思いますが、ここで問題になるのは作曲ですね。「作曲」という言葉の定義はア

    • aiko「時のシルエット」評

      時のシルエット 2012年6月20日発売。10作目のオリジナルアルバム。全13曲収録。アルバムリード曲は「くちびる」。 総評 歌唱、曲、詞、アレンジ、曲順、演奏、あらゆる点で高次元にバランスが取れた「完璧な1枚」。アルバム全体を支配する調和が最大の魅力であり、1曲目から最後の曲までをまるで大きな一曲のようにさらっと聴かせてしまう。前作「BABY」の爽快な勢いや次作「泡のような愛だった」のような恐ろしい没入感はここでは影を潜め、徹底的に無駄を排した静謐な世界が歌われる。調

    アレンジの話(キホンのキ)