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アレンジの話(キホンのキ)

ポップスの楽曲では基本的に、
・作詞
・作曲
・編曲(=アレンジ)
・演奏(ヴォーカル、楽器類等)

という4つ、あるいは場合によってはこれに「録音・ミックス」を含めた5つが合わさったものを「作品」と呼んでいます。aikoさんの音楽に関して言うと、aikoさんご本人が作詞と作曲と、さらに演奏のうちのヴォーカルを担当されてるということになります。

作詞と演奏(ヴォーカル)については特に説明不要かと思いますが、ここで問題になるのは作曲ですね。「作曲」という言葉の定義はアーティストごとに少しずつ違います。メロディ、つまりヴォーカルのパートだけを作ってあとは編曲家に任せてしまう方もいれば、ヴォーカルのパートにコード(和音)を付けたものを含めて「作曲」とするケースもあります。aikoさんの場合は、ピアノ弾き語りの形でデモテープを録音して編曲にかけるということですので、恐らく後者になると思います。

メロディとコードを元に、楽曲として演奏できる形にしていくこと、これが編曲という作業になります。具体的に言うと、曲の雰囲気や性格を定め、ギター、ベース、ピアノ、ドラム、シンセサイザー、ストリングスなどの楽器に音を与えていきます。
ロック調?フォーク調?ジャズ風?バラード?だとしたらドラムはどういうリズムを刻んで、ベースはどういう動きで、ギターは?ピアノは?…という具合です。
また、イントロ、間奏、アウトロなど、曲の中でヴォーカルが無い部分をどう聴かせるかも基本的には編曲にかかっています。これらの事は、作曲者、編曲者、プロデューサーの間で相談したりイメージを伝えながら決めていくこともあるでしょう。しかしそれでも最終的に音を作っているのはあくまで編曲者です。

編曲がいかにセンスや能力が問われる作業かお分かりいただけるでしょうか?
「この曲のイントロいい!アガる!」「ここの合いの手で入るピアノかっこいい!」「ベースの動き好きだなあ」「アウトロのストリングスが泣ける…」などなど、そういうことたくさんありますよね。そうです、それらはほとんどの場合、編曲者さんの業績です。もちろん、それは作詞作曲という出発点があるからこそ生まれてくるものですし、aikoさんで言えば、すでに歌詞とメロディとコードの時点で天才的なセンスを発揮してることに間違いはありません。しかし、それはまだ楽曲としてはダイヤの原石状態なのです。生かすも殺すも編曲次第といっても過言ではないでしょう。

作詞作曲(aikoさんの場合は先に詞)→編曲→演奏→録音という形で楽曲が完成します。その工程のどれもが、甲乙つけがたいくらい重要なんですね。今回は編曲についてのちょっとしたお話でした。読んでいただきありがとうございました。

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