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日本語と英語の表現の違い(2)

こんにちは!新しい一週間の始まりですね!今日は先週の金曜日に引き続き、ヨシさんからのご質問「日本語の感覚で妥当でしょと思って使ってるけど、ネイティブには奇妙に響いてる表現って結構あるんでしょうか?」について書きたいと思います。
始めにお伝えしておくと、「英語では奇妙」であったとしても意味は通じることが殆どなので、そんなに神経質になる必要はありません。でも、意識しておくことで、言語の表現の違いに対するアンテナが磨かれ、だんだん自然な表現が身についてくると思います。いくつかご紹介します。


馴染みのある言葉ほど要注意?

馴染みのある、良く知ってるつもりの単語の方が案外落とし穴(?)があったりします。例えば、「会社に行く」という表現。通訳していても、うっかり日本語に引きづられて、そのまま「go to the company」と言いたくなるのですが、英語では「会社」が物理的な場所を示す場合は「go to the office」と、companyではなくofficeと言う方が自然です。「go to the company」と言っても問題なく通じるとは思いますが、言い間違えて「?」って顔をされたことが何度かあります(汗)


meetとseeの使い分けも、ちょっと面倒ですね。「今日キャシーに会います」という場合、「I will meet Cathy today」と言いたくなるのですが、通常は「I will see Cathy today」と言います。特に既に知っている人に「会う」場合は、meetよりseeを使うことが多いです。

一方で、初めて誰かに会うときはseeではなくmeetを使います。私がアメリカで暮らし始めて間もない頃、パーティーで知らない人に話しかけられてお喋りをしていたら、そこに共通の知人が現れ「Did you meet each other?(お互い会った?)」と聞かれたことがあります。「いや、もう会って喋ってるし・・・」と戸惑っていたら、その共通の知人が「ケイコは私の知り合いで〜」「この方は〜」と、私とその人を互いに紹介してくれ、そこで「二人は会った(meetした)」ことになると、その時に知りました。「会う」という意味に「初めて会う相手について知る」というニュアンスが含まれているんですね。


和製英語は特に注意が必要

厄介なのが和製英語です。私たちは沢山の英単語を日常的に使っています。でも、和製英語が本来の意味と違って日本語の中で使われることで、間違った意味で覚えてしまったり、分かっていてもいざ英語でその言葉を使おうとすると、うっかり間違えてしまうことがあります。
その代表例(と私が勝手に思っているのが)dietという言葉。和製英語として立派な市民権を得て、日本語でも「ダイエット」という言葉は、よく使います。日本語の中で使われる場合は「痩せる」という意味で用いられ、時にはエクササイズなども含む減量に向けた努力を総合して「ダイエット」と言ったりします。でも、英語のdietという言葉は、「食生活」という意味の単語なんですよね。ときどき日本人の方が減量の話で、「ダイエットのために毎日ジョギングしてます!」なんて言って英語ネイティブの方がキョトンとしている姿を見かけます。「減量している」ということを英語で「I am on diet」とい言いますが、これはあくまでも食事の話限定です。

食事といえば、日本語でもクッキングという言葉でお馴染みのcookという単語。ご存知、「お料理する」という意味です。これまた私がアメリカに住んで間もない頃、私が「I cooked a salad」と言ったら、「You made a salad」と言い直されました。なんで?と聞いたら、「サラダはcookしない」と。「それじゃ、スープは?」「デザートは?」としつこく聞いたのですが(笑)、どうやら火を使わない料理はcookではなくmakeを使うようです。(この辺りはかなりざっくりした感覚値ですが・・・)


これはやめた方がいいと思った目撃談

言われてみると「知ってるよー」っていう話ばかりかもしれません。でも、これ実は私自身が通訳していて「おっと!うっかり!」みたいに妙な訳し方をしたことがあるものばかり・・・チーン。
繰り返すようですが、殆どの場合、多少の違和感はあっても意味は通じます(なので私も通訳として何とかクビが繋がっています・・・汗)。でも、気をつけているとより自然な英語の表現ができるようにはなれそうですよね。


ところで以前、このブログに相手の呼び方には注意した方がいいというお話を書きました。


この中で相手の呼び方について、こんなことを書いたのですが・・・。

日本語は楽なこともありますね。「〜さん」という呼び方は、かなり汎用性が高いですし、更には、大学教授でもお医者さんでも国会議員でも、「エライ人」は、とりあえず「先生」と呼べば何となく格好がつくというか、失礼は免れる感じがあります。

実は、これを後から読み返して思い出したことがあります。ここだけの話として聞いてください(笑)

恐らくご本人は日本語の「先生」という意味で使っていたのだと思いますが、英語でいろんな人に「ドクター」と呼びかけて変な顔をされている日本人を目撃したことがあります・・・これは多分やめた方がいいと思います。

英語と日本語の表現の微妙な違いは、注意しているとたくさんあります。「日本語の感覚で妥当でしょと思って使ってるけど、ネイティブには奇妙に響いてる表現って結構あるんでしょうか?」というご質問をヨシさんから頂きましたが、このテーマで限りなくお話しできそうです。

でも、考えてみたら私たち、母国語の日本語でも結構へんてこりんな言葉の使い方をしていることもありますよね。個人的には、まずは母国語の間違った使い方を徹底的に直したいと思うのでありました(汗)

それでは、また明日〜

慶子



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