カラマリからの乙女ゲーム考察「ハッピーバースデー」編
普段は現実世界での
「理想の結婚」を皆さんに勧めているわをんです。
この記事では
結婚でも、理想でもなく、
恋愛について、
恋愛ゲームを通して
まとめてみたいと思います。
この記事は以下の方にお勧めです
♡乙女ゲームって何?という方
♡恋愛って何?とちょっと真面目に考えたい方
♡はじめに
現在、わをん人生史上初の
乙女ゲーム「カラー×マリス」
をプレイしています。
興味を持ったきっかけは
「乙女ゲームの主人公に転生した」というたぐいの
なろう系小説を読んで、
そういうジャンルの小説があまりにも多くて、
一大勢力を誇っているのを知り、
乙女ゲームって何だろうと疑問を持ったから、です。
カラー×マリス(略してカラマリ)も
子どもたちが完全に学校や幼稚園に行って、
必要な家事の段取りを考えたり、
こなしたりした空き時間を使って
(というか午前中を完全に空き時間にできるように
なんとか時間をやりくりして)
「夢中で」プレイしました。
時間を空けると、ストーリーの分岐が多くて、
訳が分からなくなっちゃうのが嫌だったから、
というのが主な理由ですが、
その「世界感(恋愛)に浸っていたかった」というのが
もう一つの理由です。
♡乙女ゲーム沼にハマれる
実際、今現在も好きなキャラが頭の1/4位を占めています。
「沼にハマる」と近年表現されているのが
このゲームで初めて体験できたように思います。
ぬかるみの沼に足を踏み入れて、
そこから動くたびにどんどん深みに
はまっていくということを表現した
非常に英語に訳しづらい良い語彙ですね。
私は、当たり前ですが、
現実世界に生きていて、
子どもたちが帰宅後は
怒涛のように急かされながら、
家事育児で飛ぶように時間が過ぎていきます。
1日24時間地球で生活していて、
ゲームをプレイする時間は
ゲーム時間=24時間-睡眠+その他生活
となります。
そして、乙女ゲームというのは
疑似恋愛体験ができるゲームです。
イラストや声優を足掛かりに、
自分が好きになれる人やシチュエーションを探して、
ゲームを選び、
その世界に自分から足を踏み入れる。
その世界の中で、自分が気に入る
「萌えポイントに浸る」ことができるのが特徴です。
乙女ゲームは
自分が選んだ相手との世界を何度でもプレイすることが可能で、
その世界に浸りきりになることができますし、
飽きたら次の攻略対象者に進んだり、
別のゲーム・別の世界に移動することができる。
乙女ゲームが気に入った方は
自分の浸れる世界を探して乙女ゲームから乙女ゲームへと
渡り歩いていくことになるのかな、と推測します。
乙女ゲームに関して言えば
永遠の理想の彼氏を探し求めることが可能で、
主人公に自分を投影したりして、
さらにはゲームの世界から飛び出して、
理想の彼氏との恋愛ごっこを脳内で楽しむ遊びに入っていけます。
たまたま推しの尊さんが先日誕生日を迎え、
公式さんが推しの誕生日を祝って、
新しいバナーを上げてくれたので、
そのバナーをトップに張っています。
ツイッターでも誕生祭と名付けられ
多くの方がツイートしているのを興味深く
愛情深く見守りました。
ハッピーバースデーという名の下で
推しキャラのイラストや祭壇、
キャラグッズなどをアップすると共に、
自分の愛を伝え、一緒に推しを応援する気持ちを
楽しんでいるファンの皆さんの様子を
本当に楽しく見守りました。
♡脳内デート→幸福感
「ハッピーバースデー」つながりで、
新井素子さんというSF作家が
ホラー且つスリラー小説を書かれていて、
その本の中で読んだ当時理解できなかった記述があったのですが、
今なら全く完全にこの主人公のことが理解できるということを
ふと思い立ったことがありました。
本書を持っていないので詳しい引用は避けますし、
さらっとネタバレになるのですが、
夫を亡くした主人公あきらが
お酒を飲みながら夫との幸せな思い出を小説に書きます。
その小説を書くことがおひとりさま時間の
主人公の楽しい時間の過ごし方になっています。
お酒を飲みながら、
亡き夫との時間の余韻に浸り、
反復するように脳内デートを繰り広げている。
それが主人公の幸せ、と表現されて
本書が終わります。
読後当時は全くこの幸せ感が
理解できなかったわをんですが、
数年前からこの幸福感が
理解できるようになりました。
とても愛していた故人を
いつまでも愛しているという感情を
楽しみながら持ち続けるという状況が
全く理解できなかったのです。
死んだ人はもういないんだから、
次の人を探せばいいんじゃないの?
ぐらいに思っていました。
そして、今、乙女ゲームをプレイしている私は
この攻略対象者との恋愛に
浸っていたいという気持ちも
このあきらの幸福感に類似するものだと思います。
私は現在婚姻状態にあり、
夫のことを理想的なパートナーだと思っていますし、
子供たちの父親としても満足していて、
婚姻関係に何ら不満はありません。
その上で、純然たる楽しみとして、
推しとのデートを脳内で繰り広げて楽しんでいます。
♡恋愛はそもそも一方通行
現実世界での恋愛と
ゲームのキャラとの脳内恋愛は全く違うと
否定する方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、恋愛は最終的には
相手の好きなところを拾い上げて、
自分がその人を好きだという気持ちを
持ち続ける行為だと思います。
気持ちが続かなくなった時点で、
その恋愛は終わりになるといってもいい。
誰かを好きでいる気持ち。
その高揚感や幸福感。
自分が人を好きという気持ちは
自分自身のものでありながらその一方で
その気持ちに支えられる自分がいる。
「あの人が好きな自分を好き」
好きという気持ちはエゴの塊。
なんで好き?
どこが好き?
シンプルですが答えが出にくいです。
特に好きになった後からでは、
なんとなく思いつく理由が上がってくるだけ。
純然たる好きという気持ちに浸れるのが恋愛です。
逆に言えば、相手に対する気持ちがある限り
たとえ片思いでも、相手に自分の愛を伝えて振られても、
完全に自分の思いが届かない一方通行であっても、
相手が故人であっても
恋愛状態で居続けることができます。
現実にいる人に片思いしている場合
例えば運動部のA君が試合で活躍したシーンを
脳内で再生させ続けたり、
相手とデートすることを考えたり
様々な妄想を膨らませることも
恋愛の一部であるといえます。
カラマリの尊と市香の関係においても
この二人は互いに
『私の方が相手のことをより好きでいる』
と言い続けて言い争うシーンがあります。
自分の気持ちの方が相手より重いという意味で
否定的な意味で使われていたりもしましたが、
もともと自分の気持ちと相手の気持ちを
比較したり推し量ったりするのも、
不毛です。
量れません。
ただそこに萌えがあるだけです。
「片思い」なんていう状態であれば、
さらに極端に言えば、
乙女ゲームと何ら変わりがない状態です。
ゲーム内では、
相手はゲームのストーリーが終わった後は
成長も変化も何もありません。
現実での恋愛の方が価値があると思う方が
いらっしゃるかもしれません。
相手との進展や未来が現実問題として
あり得るから。
しかし、アイドル・タレントに片思いをし続けるファンと
乙女ゲームの攻略対象キャラに思いを寄せるファンは
同レベルの恋愛を繰り広げていると思いますし、
そこには果てのない夢が繰り広げられています。
恋愛は古くから人間にとって重要なテーマでした。
現代において、乙女ゲームのこの成熟具合を知り、
この恋愛およびゲームの世界の果てに
人類の進化があるのか?
脳の中で補完される
人とのより良いつながりを自発的に求め、
つながっていく世界。
ある意味、天国では?
恋愛はホルモンの脳内作用で起こっているものですから、
自分にトキメキが足りないとか
乙女ゲームって何?
本当に面白いの?って疑問に思われた方は
是非一度カラー×マリスをプレイしてみてください。
恋愛について語っている風を装いながら、
とにかくカラマリを推しているだけのわをんでした!
ここまでお読みいただき
心からの感謝をあなたに♪
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