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東京アダージョ「なごり雪」

東京アダージョ「なごり雪」
古書のチェーン店で、なごり雪のカバーがBGMで流れていた。
突然、身体の大きなおばさんが、急に咳き込むように、泣きだした。
それも、すぐ隣だ・・
なんで、映画の書籍の前に居るんだろう。

派手目な服装からは、ご年配には見えにくいが、その女性は、おそらく、遠距離、高速バスで池袋に来たのだろう。大きなスーツケースや持ち物から、そんな、様子だった。

そして、、
まずいことに、目が合ってしました。

気まずそうに、
「懐かしくて・・・」と、急に言われた。
場所的に、顔の距離感がやたら近いので、こちらも、気まずくなって思わず言葉が出てしまった。
「いい曲ですよね、ちょうど、この時期ですよね」
「世代ですか?」
「いや・・・でも、同じようなもんなんですよ」
と微笑んだ。

どうして、急に嗚咽してしまったんだろう。
東京では、きっと、つらい、思い出があるのだろう・・・

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       (c)Cindy Sherman- Untitled film


なごり雪(cover)-サラ


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