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東京アダージョ - ゆるいプロット

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東京アダージョ - Tokyo Adagio 東京に住んでもう長い。というより、そこから、出たことがないのだ。ごく狭い世界だが、、それでも、多様な出来事を避けては通れない。もう、…
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#エッセイ

東京アダージョ 「るみこのピストル」

プロット:東京アダージョ 「るみこのピストル」 東京に住んでもう長い。というより、そこか…

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東京アダージョ(今日の一言)「レジ袋はいらないです」

ともだちだから その3「レジ袋はいらないです」 今日、話したことは、たった一言「レジ袋は…

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東京アダージョ・ともだちだから

東京アダージョ・ともだちだから その1 高校の頃、放課後、担任の先生の生物の広い実験室に…

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東京アダージョ-多摩川をさかのぼる「夏の川辺の土のにおい」

世の中には、どう考えても、どうあぐねても、どうしょうもない事がある。 真直ぐな子供の心は…

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東京アダージョ-日本画家-佐藤土筆の奇妙な話

東京アダージョ-日本画家-佐藤土筆の奇妙な夢の話 その画家のアトリエの先には、アカンサスが…

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東京アダージョ-幼稚園の砂場の親子

世の中には、どう考えても、どうあぐねても、どうしょうもない事がある。真直ぐな子供の心は、…

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東京アダージョ - 痛い立ち蕎麦

「痛い立ち蕎麦」-通の食 もう、十数年は以前のことであるが、渋谷駅地下のお蕎麦屋さんで、次の仕事の合間に早食いをせねばならなかった。 ここは、一応、背の高い椅子もあるが、、、立ち状態に近い姿勢で、食事をせねばない。このお店のことは、前にも書いたが「もりください」のそこだ。 隣の席には、ご年配のリタイヤされただろう、知性を感じる方がいた。 状況として、すぐ真横だ、、そして、悪いことに、たまたま、目が合ってしまったのだ。 私は、丁寧で親近感ある微笑みで返した。 それは、先方もそ

東京アダージョ -ビートルズサウンド

地元の病院の歯科で、歯科衛生士さんと言うのだろうか、連日、歯の調整をしてもらっていた。 …

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歌人窪田空穂、些事を詠む

窪田空穂(くぼたうつぼ、1877-1967):歌人・国文学者(早大文学部教授)。(本名は窪田通治…

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東京アダージョ「あれですから」最終回

#1 )「喪中だから、仕方ないよねぇ」 「喪中だから、仕方ないよねぇ・・・」 道で急に、知ら…

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東京アダージョ:病院抜け出した涙(自動車ショー歌)

東京アダージョ:世の中には、どう考えても、どうあぐねても、どうしょうもない事がある。それ…

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東京アダージョ「なごり雪」

東京アダージョ「なごり雪」 古書のチェーン店で、なごり雪のカバーがBGMで流れていた。 突然…

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東京アダージョ:端渓硯(たんけいすずり)

護国寺の骨董市で、硯を買う羽目になった。 骨董屋さんのご夫婦が、「絶対に良い物だから」と…

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東京アダージョ「だから、おじさんだよ・・」高度成長を支えた人々

下町にある総合病院に入院した。 それは、救急車が、そこへ送り込んでくれたからだった。 集中治療室から、移った循環器の病室は4人部屋にだった。 術後の苦しい時には、気がつかなかったが、どこも、老人ばかりだ。 生き死にの、重苦しい世界に、自分は、出来るだけ、オープンになった面会室にいるようにした。 そこには、グリーンの公衆電話があった。 このスマホの時代に、珍しいが、高齢者が多いからだろう、と思った。 その公衆電話から、今日も、同じ、、話し声が聞こえる。 「おじさんだよ、えっ・