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写真の補正について

写真を始めたんだけどなかなか上達しないと言う方。ホントにそうでしょうか?実は仕上げしてないだけでは?

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 写真を作品として成立させる為にはアイディアはもちろんのこと撮影時のピントや露出の他、構図も重要になります。さらに撮影した後の作業が大切なのです。もしも撮りっぱなしになっているなら仕上げるだけで見違えるかも知れませんね。
 写真を長くやっている人は、撮影した写真を補正することを当たり前にやっていることが多いと思います。その作業は難しいことではないけれど、面倒であり、デジタル処理の手順を公開することで雰囲気を真似られてしまう可能性があるという危惧もあります。つまりここにもオリジナリティが隠れているのです。
 上位機種のカメラを使用しているとRAWデータと言って生のデータを利用することが可能です。一般的なデジカメの保存形式であるjpegは、言ってみればデジタル自動現像処理されたデータです。jpegは人間が知覚することの難しい色から省略することでデータサイズを軽くしているとされ、保存を繰り返すことで画質が劣化するそうです。印刷などで使用するデータではデータの劣化を防ぐ為にjpegではなくTIFF形式やEPS形式を利用することがありますが、データサイズは格段に大きくなります。主流のソフトであるPhotoshop形式(.psd)の利用も多いでしょうか。RAWデータはデジタル現像可能なソフトを必要としますしデータサイズも大きいのですが、いわゆる生データなので仕上がりにこだわるならデジタル現像して自分の意思を反映させ好みの色にすることもできます。

 ボクも現場を離れてしばらく経つのでやり方を忘れてしまっていましたが、試行錯誤でこんな感じだったのかな…と言う感じでご紹介します。

 使用したカメラはCanon IXY600です。画素数は710万画素しかないのに画像の補正をしただけで見違えるようになります。そう、画像データは画素数ばかりが重要ではないのです。

 まずは、noteの仕様に合わせて画像をリサイズします。ボクの場合は、解像度300dpiで、1280px×960pxにリサイズしたものを元データとします。最初にリサイズすることでデータが小さくなるのでソフトの加工処理が速くなります。

■ 元データ
 全体にぼんやりとして眠たい感じの写真です。そして画面下の方が暗く写っていますね。

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■ 画像補正
 1.元データ
 →2.レベル補正:まず画面全体に対してレベル補正
  →3.グラデーションによるレベル補正:
     画面上部の明るさを維持したまま画面下部をレベル補正

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■ステップ3全体:
 元データと比較していただけばお解りいただけるかと思います。すっきりヌケの良い写真になりました。

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 ボクは3のグラデーションによるレベル補正のやり方を忘れてしまっていたのですが、こんな感じで良かったのかな…と。

 今回の修正作業は風景写真に対して最低限に施している処理です。PhotoshopElementsを使用しているのでトーンカーブの補正機能がありませんが、PhotoshopのレギュラーバージョンやGIMP(フリーソフト)を使用すればトーンカーブの補正も利用出来ます。
 飽くまでもボクのやり方なので正解ではないかも知れません。勉強すると言うより遊びながら習得すると良いと思います。

 noteは販売することが可能なプラットフォームです。観てくださる人の心に感動をお届けする為の一助になれば幸いです。

 なお、この記事には続きを用意させていただきました。有料でご利用いただきますとステップ3の後、明るさ・コントラスト補正と色調・彩度補正についての画像見本がご覧いただけます。修正前のデータと比較していただければと思います。
 もちろんすべての写真にすべての補正が必ず必要なわけではなく、画像データの状態や意図などによってケースバイケースなので楽しみながら試行錯誤することが仕上がりに影響するでしょう。

 ※ この記事は後日加筆修正する場合があります。あしからずご了承ください。

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