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AJF 2023 来場者アンケート結果

こんにちは、ART JOB FAIR 主催者のartnessの高山健太郎です。
このページでは、ART JOB FAIR に関する様々な情報を発信していきます。

3回目の投稿は、2023年1月28日、29日に開催した「ART JOB FAIR 2023」の来場者アンケート結果をお知らせします。なお開催後の総括や今後の取組は次回以降に投稿します。

※来場者アンケート(アンケート回答者108名、来場者310名、回答率35%)
※下記の来場者属性は、予約ページ(peatix)の登録情報を元に作成


1.来場者の性別、属性

✔️ 来場者の2/3は女性、40歳未満
性別は「女性」(66%)、「男性」(24%)、「回答したくない」(10%)でした。
年齢は多い順に「25〜29歳」(19%)、「18〜24歳」(17%)、「35〜39歳」(15%)、「40〜44歳」(15%)、「30〜34歳」(13%)でした。
多世代の来場がありました。一番多い20代後半は、社会人となり数年働き、キャリアアップを考えている世代。次に多い20代前半は、これから自身のキャリアのスタートを考えている世代。
また40代前後も多く、更なるキャリアップを考えている世代です。50代の来場者も多くあり、属性から様々な世代にお越しいただいたことがわかりました。

来場者属性|性別、年齢

2.来場者の所属、居住地

✔️ 全国22の地域から、多様な職種、所属の方々が集った
所属は「会社員」(40%)が一番多い結果でした。
そして「専門職」(10%)、「アーティスト/クリエイター」(9%)、「フリーランス」、「9%」、「アートマネージャー/コーディネーター」(4%)と、個人で活動する方も多く来場いただきました。
また「学生」(22%)も多く、多様な職種、所属の方々に来場いただきました。
居住地では「東京都」(60%)と一番多く、関東圏(東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県、千葉県)が90%でしたが、全国各地(22都府県)からご来場をいただきました。

来場者属性|所属、居住地

3.AJFの開催をどこで知りましたか

✔️ 人や団体からの紹介が多い、SNSはインスタグラムが多かった
AJFの開催を知った先は「人や団体からの紹介」(32%)が一番多い結果でした。「instagram」(20%)、「Facebook」(14%)、「Twitter」(8%)のSNSでは、インスタグラムが一番多い結果でした。
SNSの3つを足すと42%と、SNSを通して知った方の人数が一番多い結果となりました。メディア(ウェブメディア、雑誌)などが8%だったため、次回は露出が増えるように努めたいです。

来場者属性|AJFの開催をどこで知りましたか

4.参加したプログラム

✔️ プログラムの参加は合計38%。来場のみが62%
AJFの期間中に行ったプログラムの参加は38%、来場のみが62%の結果でした。プログラムの参加の多い順は、トークイベントが23%、懇親会が7%、個人面談が5%、キッズスペースが3%。次回はさらに参加が増えるようにプログラム内容の充実や、事前告知の強化を図っていきたいです。

来場者属性|参加したプログラム

5.参加動機

✔️ 求職は55%、その他(視察やトーク等)が45%
参加動機を分けると求職は55%、その他(視察やトーク等)が45%でした。
求職は多い順に、キャリアアップ20%、ジョブチェンジ18%、未経験14%、キャリア復帰3%でした。
これまでアートの仕事に就いたことのない転職や未経験の方の割合が32%あり、また求職者に限った場合には60%という高い結果になりました。アートの仕事に興味をもつ方々の入り口として、認知いただけたことがわかりました。
また、これまでアートの仕事をしていたキャリアアップの方や、キャリア復帰の方の割合が23%あり、アートの仕事のキャリア形成の機会として、認知いただけたことがわかりました。
その他の45%も様々な参加動機があり、多様な背景をもつ方々にお越しいただきました。

来場者アンケート|参加動機

6.来場の目的(複数回答)

✔️ 仕事の情報収集や知識や繋がりを得たい等、成長意欲が高い人が多い
来場目的は「イベント自体に興味があったから」が22%と多い結果でしたが、「多くのアートの仕事情報を収集したかったため」(21%)、「知識や知見を得たかったため」(19%)、「出会いや繋がりを得たかったため」(15%)と求職活動を積極的にされている、成長意欲が高い方が多く集まりました。

来場者アンケート|来場の目的(複数回答)

7.参加満足度(5段階評価)

✔️ 概ね良かったが87%と満足度が高かった
「良かった」(65%)、「どちらかというと良かった」(22%)と、概ね良かったが87%という結果になりました。
ただし「普通」(7%)、「どちらかというと良くなかった」(5%)、「良くなかった」(1%)という結果もありました。
なお表として掲載はしていませんが、年齢別の参加満足度は、年代ごとに満足度の差はないことがわかりました。しかし、参加動機別は、求職活動者の参加満足度は高く、視察目的やトーク聴講目的の参加満足度は、比較すると低いことがわかりました。

来場者アンケート|参加満足度(5段階評価)

8.内容別満足度(4段階評価)

✔️ 出展者数や展示、参加申込方法、開催場所は満足度が低い
AJFの内容別の満足度を高い順で並べました。
10の項目のなかで、よかったが一番多かったのが「スタッフの対応」(86%)でした。次に多かったのが「会場の雰囲気」(69%)でした。
よかったが一番少なかったのが「出展者の数」(22%)、次に「出展者の展示」(37%)でした。なお、この他の内容で、良くなかったが多い回答として、開催した場所や、参加申込の方法もありました。
次回に向けて改善を検討したいと思います。

来場者アンケート|内容別満足度(4段階評価)

9.AJFは求職者のキャリアアップに繋がりますか

✔️ 概ね思うが84%、思わないは0人
AJFは求職者のキャリアアップに繋がりますかに対して、「思う」(41%)、「どちらかというと思う」(43%)と概ね思うが84%という結果になりました。
「どちらかというと思わない」(16%)という意見もいただきました。
次回は「思う」の割合がさらに増えるように、キャリアアップにつながるような機能強化を図りたいです。

来場者アンケート|AJFは求職者のキャリアアップに繋がりますか

10.次回もAJFに来場したいですか?

✔️ 概ね参加したいが85%、参加しないという意見もあり
次回もAJFに来場したいですかに対して、「参加したい」(55%)、「どちらかというと参加したい」(30%)と概ね参加したいが85%の結果となりました。
なお、ジョブフェアに参加したいですかという本設問が不適当ではないかと、アンケートの自由記述にてご意見をいただいたのですが、他の自由記述の意見のなかで、継続した参加を求めている方も多くいました。
次回も参加したいという方は、仕事の情報収集や、繋がりや知識や知見を広げるなど、キャリアップ、スキルアップの場として期待されていることが、数値に現れていると思われます。

来場者アンケート|次回もAJFに来場したいですか?

11.自由記述

次に、自由記述の内容を記載します。アンケート回答者の70人から記載いただきました。(記載率65%)その中から、項目ごとにご紹介します。

AJF全体の良かった意見

✔️ 仕事や仲間に出会う場や、新たな繋がりや学びが得られた

「とても良いフェアで、私自身も今後のキャリアについて考える機会にもなり、今後お付き合いしていけるような人たちとの出会いの場にもなった。」(女性/30代/ジョブチェンジ)

「ジョブチェンジを諦めないといけない年齢に差し掛かりましたが、面談や懇親会でお話を伺った企業にはトライしてみようと思いました。」(女性/50代/ジョブチェンジ)

「合説のような固い感じなのかな、と不安に思っていましたが、出展者や来場者同士がつながれるような、多目的に利用できる催しで大変良かったです。」(女性/20代/未経験)

「参加した高校生です。美術科ですが学校では将来のキャリアについてアーティストかデザイナーか美術の先生になる以外に情報が得られません。今回知れたことをクラスメイトと共有できたらどんなに良いかと思いを巡らせています。」(女性/10代/未経験)

来場者アンケート|自由記述
ブース内の様子

AJF全体の良くなかった意見

✔️ 出展数の少なさや、会場の閉塞感、運営経験の少なさ等

「受付の案内不足、誘導不足、密室での案内、各部屋での断絶感やクローズドな感じがとても悪印象でした。とても期待していたイベントだけに大変残念でした。すぐに帰りました。。」(30代/視察)

「内輪の集まりのようで新しい出会いよりも既知の関係者とのコミュニケーションを重視されている場面を多く感じました。部外者には広げにくい状況で消化不良でした。」(男性/30代/トーク参加)

「アートの概念が広く捉えられすぎていると思いました。舞台と展示両方というのは広すぎます。どちらかに絞ったほうがよろしいかと思いました。」(男性/60代/視察)

「もっと多くの職種、業種の企業が出展していればより良かった。ブース自体も一つ一つが若干小さく、もう少し広ければ展示の見やすさ、出展者との話しやすさももう少し改善したのではないか。」(女性/20代/未経験)

来場者アンケート|自由記述
受付の様子

会場に対する良かった意見

✔️ 会話や交流という点において開催した会場は良かった

「各ブースの方から詳しく話を聞けることができ、参加者同士との交流もできたので、全体的に満足でした。また会場自体も落ち着いた空間なので、リラックスしながら話を伺えた。」(女性/30代/ジョブチェンジ)

「ホテルの雰囲気がよく、緊張感なく面談ができました。ただ面談予約しなかったところも空いていれば話すことがわかる雰囲気があると良かった。」(女性/30代/キャリアアップ)

「出展者とじっくりお話しができて改めて自分がやりたいことを整理する機会になりました。コロナ禍で自分の職場以外の人たちと混ざり合って話す機会が減っていたので、刺激をもらえました。」(女性/20代/キャリアアップ)

「キッズスペースもあり、誰もが利用する可能性があるホテルという場で、誰でも参加できる開かれた場が実践されていました。多様な人がいるなかで丁寧に立ち上げられた、とても居心地の良いジョブフェアでした。」(女性/20代/トーク参加)

来場者アンケート|自由記述
ブースの様子

会場に対する良くなかった意見

✔️ ブース(部屋)で閉塞感や疎外感を感じた

「一般的なジョブフェアをイメージしていたため、部屋に閉塞感があり、一度入ると囲い込まれるような感じもあって、風通しの悪さを強く感じました。」(女性/20代/視察)

「会場が狭く、この様な時期なので、換気も不安がありました。」(男性/60代/視察)

「資料を見るだけ…他の人と話してるのを少し聞きたい…という雰囲気ではなく、ガッツリ個人面談という感じでした。逆に個人面談をしたい人には良い開催形式だったのかもしれません。」(男性/20代/ジョブチェンジ)

「ホテルの個室を各出展団体さんのブースとしていたのは個性が出て面白いなと感じる反面、やはりアートフェアのような開かれた場のほうが入りやすいと思います。」(女性/20代/未経験)

来場者アンケート|自由記述
通路の様子

運営や展示に関する良かった意見

✔️ 会話から仕事内容や人柄など、深くまで話せると満足度が高い

「文化芸術に関する仕事がしたいと思っても、その透明性の低さにモチベーションを削がれてしまうことを繰り返してきました。AJFのような顔の見えるコミュニケーションの中で仕事について考えられる場が増えることを願うばかりです。」(女性/20代/未経験)

「アート業界での新しい形の出会いの場となるようなる気がします。地方のアートプロジェクトやアートシーンなどの現場の方と直接接することで多くの方に共有出来ることを期待してます。」(男性/40代/視察)

「アートがどのようにビジネスに結びつくか、色々な道があることを知れました。出展者さん側からの熱意も伝わってきてとても有意義でした。」(女性/40代/ジョブチェンジ)

「求人だけでなく、japanese film projectのような取り組みの紹介やジェンダーギャップについて話せる場があったのが個人的にとても助かりました。」(女性/20代/未経験)

来場者アンケート|自由記述
ブースの様子

運営や展示に関する良くなかった意見

✔️ 会話や交流に入るまでの導入や案内が不足していた

「今回、出会いの場としての機能は一定程度果たしていたと思われる。一方で、就業条件の可視化など、就職や仕事を見つける機能の充実が望まれるのではないかと思われる。」(男性/50代/視察)

「展示でも会話の中でも、具体的な求人の情報や待遇・条件提示などが少なく、Job Fairと聞いてイメージしていた情報は得られなかった。活動紹介の場としては有意義だった。」(40代/キャリア復帰)

「ジョブフェアという意味では、出展団体が就業先というより協働先、またはボランティア先としての団体が中心だったように思え、物足りない印象を受けた。リアルなアートジョブの情報がもっと欲しいと思いました。」(女性/50代/トークの参加)

「11時から面談予定だったが、会場のOPENが11時だったこと。少なくとも会場の様子などを見たいので、30分前には入れるようにしてほしい。」(女性/40代/キャリアアップ)

来場者アンケート|自由記述
ブースの様子

次回に向けてや、今後に対する意見

✔️ フェア期間前の情報発信や、出展者数の増加、出展方法の多様化

「1年に1回のフェアの開催と、定期的なアート系キャリアの情報やコラム、報告などこういったいろんな活動がまとまった感じであればいいなと思いました。」(女性/30代/ジョブチェンジ)

「アートのスタートアップも含めて更にExhibitor を今後増やしていけると、よりコミュニティの活性化やイノベーションが生まれることにつながると感じました。」(女性/30代/キャリアアップ)

「面談ブースと、ポスター発表のように気軽に話を聞けるセクションがあればよりいろんなところの活動をみられたかなと思います。」(女性/20代/ジョブチェンジ)

「アート業界が依然として閉鎖的・封建的であることは伝わってきました。今回は問題自体を可視化したことに大きな意義があると感じました。今後出展者が増え求職者側も交えた意見交換が行われ、健全化へ向かうことを期待します。」(女性/20代/トークの参加)

来場者アンケート|自由記述
トークイベントの様子

本日は以上となります。
また開催後の総括や今後の取組は、次回以降に投稿します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!





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