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フェリーターミナル

 日本からサンフランシスコに来た時、アメリカ国内を旅してサンフランシスコ戻って来た時、市内に入って来た途端に、「戻って来た!」、という懐かしい感じがする。一番そう感じるのは、車でベイブリッジを渡って市内に入る時に、橋の鉄骨の間からフェリービルディングの時計台が見えた時。サンフランシスコというと、ゴールデンゲートブリッジや、トランスピラミッドなどランドマーク的な建物が幾つかあるが、フェリー乗り場の建物が見えた時に一番そう感じる。意外と知られていないかも知れないが、フェリービルディングのビルの両側には、Port of San Francisco(サンフランシスコ港)という文字がかかっていて、マーケットストリート側の建物の入り口だけでなく、ベイブリッジの橋の上や、船上からでも乗客にも見えるようになっている。何回も行き来しているので懐かしく感じる、というだけではなく、フェリービルは歴史があって、飛行場が出来る以前から市内への入り口としての役割があるため懐かしい感じがするのだろう。サンフランシスコ港は、1898年から開港した時から、カリフォルニアの東側から列車や船でやって来た人、海外から移民船に乗って来た人が絶えず通過してきた場所になっている。「帰って来た!」とか「やって来た!」という感じを一番感じるのは、夜のライトアップで時計台が淡いオレンジで浮かび上がっている時。街の夜景の先頭に建って、Welcome!と言ってくれている感じがする。

 一度満月の夜に、写真撮影の練習も兼ねてフェリービルで、満月と建物を一緒に入れて撮影していたことがある。撮影は寒くて風が吹いていてうまく行かなかったが、かもめがコンクリートの上に留っていたのもフレームに入って、港からの満月はノスタルジーを感じた。

 ベイブリッジは、2013年9月から橋の架け替えの工事が始まり、2014年の時点で、半分は新しい橋を使っている。新しくなったのは橋だけではない。アーチスト、レオ•ビラレアルの”The Bay Lights project” (ベイ ライツ プロジェクト)という作品は、新しいベイブリッジにLEDライトにコンピュータ制御された、幻想的で絶え間ない光の造形を施し、フェリーターミナルから見る景色は今迄とは違ったオシャレなものになっていた。友人の車でドライブしている時に教えてもらい、橋に光の魚が泳いでいるのを見た。次回はもっとゆっくり見てみたい。だがこのショーは2013年の3月から2015年の3月迄だったが、2016年に再開されるように要望を出されているそうだ。

参考サイト

Ferry Building: History

http://www.ferrybuildingmarketplace.com/history.php

25,000 LEDs Illuminate The San Francisco Bay Bridge

https://vimeo.com/62821199

The Bay Lights official website

http://thebaylights.org


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