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教えない。場の設定と、問うこと

先週金曜日は、今年度1回目の関学高等部3年生向けのアート探究でした!


毎年ありがたいことに金曜日の午後、

高校3年生向けに年間20回、アートに関する授業を持たせていただいていて、



"自分の感性と知恵で疑い、信じ、更新し、自分で思考と実践の中で学び、枠を認識、疑いながらも判断できる人"

を目指した授業です!



その初回授業が先週金曜日にあり、



第一回目は、アート表現のための「個性」に着目するために、

その種が垣間見える「違和感」についてのワークにしました!

(その他、アートとテクノロジー、アートと価値とお金、ものを売る、創るから学ぶ、非言語を言語にしてみる、色んなゲストと会う、などを20時間に入れています。)



みんなに、大学の敷地や高校の敷地内で、

"違和感"を探しながら散歩をしてもらい、 みんなでその違和感を発表しあい、

それらをグループに分かれてシェアして、

最終的にTBID(The Best IWAKAN of the Day)を決めましたー!!



アート、創作、表現、 それらは個性から生まれると思い、

違和感 には、その個性が反映されてる、 だからこそ感性を働かせてきづき

それをシェアすることで違いを認識して楽しめる!



でも違和感について考える機会って学生も社会人もあまりなかったりする!

ということで初回をTBID会にしましたー!!



ちなみに来週は 自分とは?を過去から振り返りつつ、 また違和感出して、それを表現したり

みんなのリクエストに答えたり どこかで物々交換をしに行って価値の勉強をしたりします!



生徒からも "今まで受けたことない授業!"

"他にない時間ですごく良かった!"

との好評をいただき、(昨年も「これが楽しくて学校に来ている」という子も多かったです)

また来週からもりもりやっていきます!

ちなみに、生徒たちから出た"違和感"の一部間をシェア!



ーーーー

・自然が多いとなぜ安らぐか

・なんで時計は12までなのか

・栄養ドリンクは劣化防止?

・学校の成績成績

・馬足早すぎ、

・日本治安良すぎ、

・大学にいるおじちゃんおばちゃん誰、

・馬可愛すぎ

・ブランド名でお金取りすぎ、

・最近春と秋がない、

・3年生になってまだ感覚的に違和感。でも自然とまた慣れるのも違和感

・木のデカ目な苔すごい

・たんぽぽ地面に生えてるの強すぎ

・自分でも描けそうな絵が高い理由

・謎の建物がある

・電車アナウンスのクセ

・木はどう感じてる?

・急いでると赤信号になるのなぜ

・人はなんで遠回りしたくなる

・他の人は今の時間勉強してる中自分が楽しんでいていいのか

ーーー

これは本当に10分の1ぐらい!

みんな違和感たくさん感じてて素晴らしかった!



織田も違和感大切にします!

■伝えない、教えない

関学高等部の授業でも、イベント作る時も、意識してることとして

"伝えない、教えない"

があります!



ラーニングピラミッドの原理から、人は聴講するだけだと、ほぼ頭に入らないので、

体験して見たり、アウトプットして、身につくと言われています。



が故に授業でも、伝えるのではなく、本人が自発的に気づく

そういうきづきが得られる環境を設定したり、問いを設定し、



さらに織田が意図したことだけじゃなく、



それの横、縦や、その外側のきづきなどを生徒が得るかもしれないことも考えておいて、

委ねます!



例えば、アートとお金の関係を考える際、

なんで落書きが数億円するか?

という問いからは、



・実はめっちゃでかい、みたいな現物を見たらわかる秘密がある

・その時代背景や、誰が描いたか、などのコンテキスト

・ある1人の大富豪がそれをいいと思って買った、たたそれだけだけど、その人に届く(お金がない人に届けるのではなく富裕層に届けた)



など色々学びがあるのですが、



すぐに答えず、





例えば物々交換を、高校の横にある大学にしに行こう!



というワークを通して、



物の価値について考える。



これを違うところでしたらどんなものになるか?

スラム街、大富豪が住む街



その場合の声の掛け方も変わるだろうし

価値に感じるものも変わる。



まだまだあるたくさんの学びを織田がベラベラ話しても入らないので、



そのうちの1つだけでも、強烈に本人が学べば、それでいいと思っていますし、



織田が意図していない学びを得てくれたら、それも本人ならではなので最高だと思っています!

■場や、体験の設計とゆだね具合

ここで、織田側で難しいなーと感じるのは、その体験の設計です。



物々交換とか、違和感探しの旅とか、色んなコンテンツを用意する物の、

相手の年齢とか、環境、その依頼元組織のニーズや、その組織の文化やそこに集まる人たちの空気感、季節



彼らに合わねて、体験の場をチューニングしたり、



はたまた企画自体を発想したり



それが思いついたらり思いつかなかったりするので、



織田は何年もやる中で、コンテンツを蓄積して、改良して、また新たなのを試して、を繰り返してます。



やってみた結果というか反応が返ってくるサイクルも早いものもあれば、

遅いものもあるから、工夫しがいがありすぎて、やめられないなーとおもっています。



毎年同じ枠ですが、毎年ほほサラから授業を考えて、構成とかも変えて、



今年は去年の反省を生かして

"生徒たちの声としては、自由席がいい、という声だったけど、たまにこちら側でシャッフルした方が、生徒たちは新たな出会いや気づきやスパイスがある"



という、

顧客の声がベストではない

という織田の学びを応用し、



しかも授業の第一回で作った空気感は意外と年間を通して続くので、



グループにわかれて、互いの違和感について話し、わいわいかつ、ワークをする時はパリッと集中

みたいな雰囲気を今年はつくれているきがします。



今週また第二回目!



5月あたりからは外部の人たちもどんどん入ってもらい、生徒たちに多様な生き方を浴びてもらうので、

(授業構成のタイミングや、制約も一部あるので全員とはいけないかもですが!)



ご興味ある方は是非お申し付けくださいー!^ ^

アート、教育、探究、子育て、生き方。アーティストとして、スクール長として、本音しか書きません!