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身体に悪いところはない

ある鍼灸師の先生が言われていて納得した言葉だ。

悪い、と思っている不調は、本当に悪いことなのだろうか。
1か月半に及ぶ慢性胃炎でなかなか食事がとれない状況と、胃のもたれに、「不調」というレッテルをはってしまうのも無理はなかったと思う。
しかし、胃腸は昨年までのピロリ菌と、昨年末の最大の多忙と育児ストレスによって、相当頑張ってくれたのだと思う。無理をさせてしまった。そんな健気な胃腸に対して、普段の食生活と体重に戻れない部分だけを見て、「悪い」と決めつけていた。
まず、労おう。頑張ってくれてありがとう、と。そして、胃腸に優しいわずかな量の食事を摂れることに心から感謝をしよう。目の前にあるこの料理も、命の集大成である。
身体の隅々にまで意識をして、深い呼吸を届ける。
そして、心の頑張りにも感謝をしよう。もう少しゆっくりとリラックスをして。

体重が減ることに対する不安を受け止めよう。その不安の先には、母の闘病生活が脳裏に焼き付いているからだ。しかし、状況が全然違う。
思いは思い。事実とは違う。
過去は過去。未来は未来。今とは違う。
大切なのは、今この瞬間を、肯定的に捉える訓練かもしれない。そうしないと、瞬間の奇跡を見落としてしまう。それを伝えていたのが、映画「perfect days」だった。何度も映る木漏れ日の光のように。

僕の体重は、かつて20代の学生時代に戻りつつある。食生活はまさに修行僧と同じようなものだ。加えて、食事を頂くことへの感謝も深まっている。これも全て、胃腸が頑張ってくれたおかげだ。

身体と心、生活が洗練されてきている部分に視点を置けば、今の状況こそ「パーフェクト」なのではないだろうか。

三連休、家族は実家にもどって、僕は静かに仕事の支度を整える。そうしてまた、新しい1日を迎える。

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