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動物をモチーフにした短い物語を。

こんばんは。
写真は関係ないラマです。
長いまつ毛と大きな瞳。盛岡市動物園の仲間です。

さて、最近考えてるのは、絵と文章を使って、自分の中で新しい表現をしていきたいなということです。

世間ではよく見られることだからといって諦めるのではなく、自分がやったことなくて面白そうなことを、なんの気兼ねもなく趣味の範囲で実行していきたいなと。

これが仕事となれば、やれ収益だ、やれフォロワーだ、やれ雑貨やグッズや、となるでしょ。
それが煩わしい。
いろいろ考えるのは、仕事の時でいいじゃないですか。(といっても考えてない方だけど・・笑笑)。

今までは、ほとんど犬や猫をメインに描いてきました。それは犬や猫の生活にとても近いところにいて、それをアートに表現することがとても自然だったからです。 
なぜイラストに、ではなく、アートにと書いたかというと、僕は犬や猫を通して、その背景にある家族の愛を描くことを大切にしてきたからです。
だから、とてもリアル、またはポップに描く(それもアートだな)「絵柄やデザイン」としての犬や猫ではく、その背景や物語を丁寧にヒアリングして、その思いを色彩に込めて絵を描くことが、絵を描き続ける原動力になってきました。

天国のクジラシリーズは、まさにそうです。カラフルなクジラではなく、天国からの使者としてのクジラ。そこに乗る動物たちにもそれぞれに「見えないストーリー」がある。

逆にいうと、そういった背景のない絵は、描き続けるモチベーションが得られません・・。それは、他のアーティストと違い、絵自体の個性が大きく欠落してる部分でもあるかもしれません。

「絵」そのもの、ではなく「心=物語」を描きたい。つまりそれは、純粋に絵を描き続けられる作家ではない・・。どちらかというとカウンセラーや、命を導く住職的な仕事。

絵画教室だってそうですね。絵の技術が上達するためではなく、その絵を描くことの意味を求めるために、指導しています。(だから絵心なくたって、愛があればそれで十分なのです)。

さて、前置きがいつも長くなるのは、自分の無意識を理解するためなので、回りくどくて仕方がないのですが・・、もうしばらくお付き合いくださいませ。

先日、動物園で天国のクジラの壁画描いた時に、飼育スタッフや企画担当スタッフから、園の仲間たちのいろんな物語を聞いて、初めて(?)いろんな動物たちをしっかり描いていきたいと思いました。

今まであまりモチベーションが得られなかったのは、すぐ隣にいるパートナーが、めちゃくちゃ動物ばかり描いているからです(笑)。
しかも、愛の溢れる親子や、かわいい動物たちを。 
で、「ここは自分の範疇を超えてるし、とてもオリジナリティは出せないな」と感じていました。

パートナーは純粋作家です。絵に、作家性を込められる人です。だから強い絵が描けます。物語は、絵を見ればわかるのです。

彼女の絵の強さにはとてもかないません。では、僕の特色はなんなのかといえば、「場」や「縁」を重んじることでしょうか。そうやって、納得していかないと、世の中の才気あふれる作家たちを見ながら、絵を描き続けることは出来ませんね・・。

そして、その「場」や「縁」を、動物の絵に結びつけるものとして、「文章」による物語がピッタリだなと思ったのです。

実際にいる象をみて描きながら、エピソードを盛り込み、空想を膨らませる。まるで宮沢賢治のよだかの星や、オツベルの象のように。
(まさにこの2作品の挿絵も描いたことがありました。)

文章の表現を加えるで、僕が今まで大切にしてきたものを土台として、また新しい切り口を模索していく・・。それが、動物園の動物なのかもしれません。
極端な話、動物辞典に説明している特徴や習性、生まれた国でもいい。そこからいろんな物語が生まれそうではありませんか。それが実際に飼育スタッフが見てきたドキュメンタリーであればなおさら。
ただ、「レポート」ではなく、あくまで詩や物語として。

すきま時間で、サクッと読める物語が週に何回か読めたら、楽しいかも。
僕自身はきっと書いてて楽しくなりそうです。続けて苦しくならない程度に。自分の使ってない脳の扉を開いていくように。
そんな活動ができたら良いな、と思います。

(おしまい)

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