手作りの「お弁当」と『手仕事』の話。
我が家の息子は公立の中学校なので給食が出る。とてもありがたいことだ。給食の質の良し悪しを問う前に、とにかく親にとってはありがたい。そして、昔に比べ、確実に給食のクオリティは上がってると思う。
先週末、息子の学校で体育祭があり、久々に「お弁当」を作った。といっても、今回はオレの担当の“揚げ物”がなく、ほとんど妻がやったのだが。
ちょいちょいと、
「毎日子供のお弁当を作ってます」とか、
「12年間作ってました!」とか、
そういう話を見聞きすることがある。私立の小中学校とかだとそういう家が多いのかな?ほんとにすごいなと思う。考えただけでもぞっとする(笑)。
そういうのって得意、不得意があるから、できる人は偉いけど、できない人が偉くないわけではない。ただ、我が家は俺も妻も、毎朝毎朝、お弁当を作れるほど器用ではない。
そうなると、我々のような親にとっては、本当に給食ってありがたい。何度も言うが、ほんとにそう思うのだ。
さて、俺は公立の小中学校に通い、そこではもちろん給食があった。しかし高校となると違う。当然お昼ご飯は各自で用意しないとならない。
そこでみんな、家から「お弁当」を持ってくる。それぞれの家の親なり誰かなりがお弁当を用意してくれたのだろう。しかし我が家は母親が病気で入院していたこともあって高校時代、1度も「手作り弁当」というものを持って行った事は無い。
先に言っておくが、別にそこに何か劣等感やコンプレックスがあったわけではない。そもそも中学校の頃から、学校行事でお弁当が必要な時も、俺だけはいつもコンビニのおにぎりとかサンドイッチだったので、そういうことにはすっかり慣れていた。
学校に学食はなかったが、購買はあり、近くにコンビニもあった。だからもっぱら昼はパンかコンビニでカップラーメン、もしくは我ながら賢いと思うのだが、コンビニで「ライス」だけを買う)確か150円位で買えたと思う)。そして俺は学校の机の中に常にふりかけの「のりたま」を常備していた。
だからお昼ご飯は「のりたまライス」だ。ちなみに、はっきり言って美味い!今でもオレは大好きだ。しかし、栄養バランス的にはかなり偏っているのは明白だ。
そこでオレが考えたのが、その“のりたま”を周りの連中にふりかけてやる代わりに、クラスメイト達から“おかずを一品恵んでもらうと”いう、なかなか姑息なことをしていた(笑)。
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