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甘くて飲みやすいカクテルは…

お酒を飲み始めた人は「飲みやすいお酒」を“美味しいお酒”って思いがちだ。

食べ物も、食べやすくて柔らかいものを「美味しい」って思うし、あらゆる芸術も、わかりやすいものが、大衆に好まれ、支持されやすい。

そんな話を踏まえ、「スピリチュアル」や「自己啓発」と呼ばれるジャンルにおける、あるある話のようなものを書いていこう。

誰か「特別な人」「すごい人」が示す、特別なスピリチュアル。「特別な力を持った人」の「特別になるため」のスピリチュアル。


確かに、そういうものは「わかりやすい」。それを体現いている人は「わかりやすい」。きらびやかで、人目を引いて、肩書きや経歴がたくさんあって、フォロワーやブログ読者がいっぱいて、お金もしっかり稼いでいて…。

そういうインフルエンサーと呼ばれる人から発せられる情報は、明確な「ハウ・ツー(方法論)」があって、「目的性」がある。足りない部分をピンポイントで埋めてくれる法則を教えてくれる。実際のところ、今の書籍販売の売り上げの大半が、そのような「ハウ・ツー本」だ。

そういうのが自己啓発にしろ、ビジネス書にしろ、そしてどういうわけか「スピリチュアル」というジャンルにも、それが溢れている。その現象を否定はしない。なぜなら。人って、いつも「不安」だから。人は常に未来への恐れの中にいるから、

「〇〇すれば、△△になる」という方程式を示してもらうと(それも、有名で、すごい、特別な人に)、とても安心するのだ。

そう、つまり、「安心したい」から、この手の法則やハウツーにしがみつくのかもしれない。

供給側は「それをいかに伝えるか?」のために「わかりやすさ」を大事にする。

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