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静寂と沈黙、そして「空(くう)」

お知らせ

12月11日(土) 歩く瞑想の会 in 東京都あきる野市

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静寂と沈黙

人生のテーマ、なんて言うと大袈裟かもしれないけど、僕の中で、探究すべき、発見すべき、寄り添うべきの、かなり「最重要」な位置づけのものがあります。

それが「静寂」です。

スピリチュアリティにおいて、この「静寂」という感覚は、仏教的にいうところの『空(くう)』という領域を体験し、理解するにあたり、霊性を探求する人はもちろん、あらゆる人間にとって必要なものだと思っています。

以前、こちらのnoteの中で映画紹介をしました。

その中で取り上げた「サウンド・オブ・メタル」という映画。

耳が聞こえなくなったミュージシャンが主人公なのですが、彼がそのドラマの中で静寂に出会っていく物語は、とても心打たれました。

その前に、ちょっと個人的な話から。

先日、福井県へ行きました。福井は初上陸。

つい7、8数年前まで、世界はおろか、ほとんどどこにも行ったことなかった男が、全国を旅するようになり、今では全都道府県制覇間近です
(残すは富山、秋田、鳥取、山口)。

福井県で行きたかった場所はこちら。

東尋坊より

東尋坊。柱状節理という岩が並ぶ、不思議な場所。

ちなみに、この石は「溶岩が固まった」と、一般的に説明されていますが、諸説あり…。こちらの動画を見ると色々と面白いかも。

岩と思ってるもの、山と思っているものは、実は古代の植物の化石だった…。すべての山がそうだとは思わないけど、僕はかなり信憑性あると思う。自分の常識をぶっ壊すにはいい動画です。

で、東尋坊の話。日本海の荒波。すごい迫力でした。

荒波が岩にぶつかって砕け散る。囂々となる風の音。サークルメンバーに生配信をしましたが、大きな声で喋らないと、声がかき消されるくらい。

ギリギリまで崖っぷちに立てるので、スリルが凄かったですが、岩場で座り、しばしその荒々しい空気の中で瞑想。不思議と、そんな荒々しい自然の中なのに、その奥には静けさがあるのです。

映画「サウンド・オブ・メタル」で、耳の聞こえなくなった青年が、静寂の心地よさや、沈黙の中のやさしさのようなものに出会います。

我々は常に騒音の中にいます。それは耳に聞こえる騒音だけにあらず、もっと低周波や高周波のもの、そして心のざわめき、脳の騒がしさ…。

それらが無くなる、ということはなかなか起こりませんが、そこと離れることができます。その時に初めて、我々は自己の本質や、真我と呼ばれるものと触れ合います。そのきっかけになるものとして「瞑想」はかなりおすすめできると、僕は思っています。

東尋坊に行った後、越前そばをランチに食べて、「白山平泉寺」へ行きました。

白山平泉寺

寺、となってるけど「神社」のようです。

苔むした敷地内
奥へと続く参道。

人もほとんどいなくて、苔むした敷地内をのんびり歩きました。凛とした静けさ。先程の東尋坊とは打って変わった静けさ。最高のひと時でした。

あまりに心地良くて、ここに長く時間を取ってしまい、他にも行きたかった場所があったのだけど、時間の都合で行けませんでした。でも、それほどここが心地よかったです。

さて、静寂の話。

静寂は「無音」ではありません。そもそも、この物質世界に「無音」なんてありません。様々な段階、レベルの「音」が満ち溢れています。

その音は「耳」で聞こえるレベルではないのかもしれません。そもそも人間の耳の「可聴領域」は、個体差や年齢差などがありつつ、平均的には20Hz〜20000Hzとされています。

人間の耳で聞き取れる20Hzより低い音は低周波、2万Hzより高い音域は高周波とされています。ちなみにイルカやコウモリは20万Hzの音域を聞くことができます。

もう一つおまけに「光」のことも書いておきます。

実は「光」と「音」は、同じものです。信じられないかもしれないけど、そうなんです。

ただ、音と光は、同じものでも、周波数領域が桁違いだということです。例えば可視光線と呼ばれる領域をHzに換算すると「384Thz」〜「750Thz」。この数値より低いと赤外線、高いと紫外線です。我々はこの周波数帯を7色の色調に分けて、それを組み合わせたものを見ています。

単位が「Thz(テラヘルツ)」ですから、音声などのHzに直すと、可視光線の赤で「384,000,000,000,000Hz」となります。音よりもはるかに周波数は高い周波数です。Hzは「一秒間に何回振動したか?」なので、音は一秒間に20回〜2万回。光は何兆というレベルの振動です。

もちろん宇宙には、可視光線よりもはるか高周波の電磁波も飛び交っています。身近なところでは電子レンジのマイクロ波とか、x線、γ線などの放射線などがあります。可視光線より低いものとしてはラジオや携帯の電波も目に見えませんが、同じものです。

つまり我々が見たり聞いたりできるものなんて、この宇宙全体のゴマ粒分にもなりゃしません。

で、静寂の話に戻ります。いかに我々にとって「静寂」が大切なのか?愛や生命に溢れた人生を送る上で、静寂とはどのような関わりがあるのか?そんな話をしたいと思います。

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言葉の力で、「言葉で伝えられないものを伝える」ことを、いつも考えています。作家であり、アーティスト、瞑想家、スピリチュアルメッセンジャーのケンスケの紡ぐ言葉で、感性を活性化し、深みと面白みのある生き方へのヒントと気づきが生まれます。1記事ごとの購入より、マガジン購読がお得です。

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