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「快適な環境」と「働き方」の良好な関係

倉庫の建物をそのまま借り受けて、1階が店舗スペース。二階は、半分が飲食(cafébar)、残りが事務所でした。道路側正面から見ると、店舗の上に飲食店がある配置になっていました。事務所スペースは、広すぎるので、他社に貸し出していました。デザイン会社や会計事務所が入っていました。

事務所に入ると、床は、体育館のような板張りで、壁や天井は、剥き出しで、コンクリート打ちっぱなしになっていました。

左側全面と正面の半分ぐらいが、収納スペースでスチールの書庫が天井近くまで立ち上がっていました。天井がとでも高いので、中二階が渡してあり、階段で上るようになっていました。(MM氏の階段好きは、既に始まっていたのか)

階段と中二階とそこから上の収納スペースが、必要かと言うと、甚だ疑問ではある。デザインだとしても、とでも楽しい。

2メートルぐらいの、大きな木の机と、座り心地の良さそうな椅子がセットで置いてありました。「偉いさん用」だとわかりました。。

10人ぐらい用の木のテーブルが何台か並んでいた。椅子は、極端に少なく、フロアの端に簡易の椅子が束になっていた。座席は、フリーロケーションでフレックスなので、少し座り心地の良いいす、早いもの勝ちだそうだ。

部門会議は、この場所でギリギリ開催可能だ。全員が集まる会議には、当然スペースが足りないという事で、cafe barの客数が少ない時を貸し切りにして、対応している。

書類は、左側と全面の書庫に収納することになっている。全社、部門別と設置箇所が決まっていて、個人資料の置き場所も決まっている。

来客の打合せは、別の部屋があり、4人用が2部屋、6人用が1部屋、10人用が1部屋ある。簡易の打合せは、cafeでやるとのことでした。

これは、40年ぐらい前の話です。

今となっては、天井、壁の、スチールとコンクリート打ちっぱなし。床の、木張り。机、テーブルの、wood。中二階、階段などありがちな内装デザインです。

ブルータスの「居住空間学」(1982年6/1号)は、海外の最新の居住空間の特集がされていて、見たことのないデザインを体験することができました。

事務所訪問の時、雑誌発売の数週間後にブルータスのデザインを、目の前にした衝撃を、今だに覚えています。

システムも脆弱で、まだまだ紙の時代に、座席のフリーロケーション、出勤のフレックスをチョイスした働き方をしていたことも衝撃でした。

コロナ、緊急事態宣言、在宅勤務、リモートワーク、フレックス勤務、この状態が2ヶ月ぐらい続いています。この経験から就労スペースの削減を含めた働き方を変えるチャンスかもしれません。

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