シブヤフォントで地域をつなげるアートファシリテーター育成事業第4回講座
1、開催日時 2022年11月5日 13:00〜17:00
2、参加者
運営:東京工芸大学 福島治、シブヤフォント 磯村歩、水野弘子(記)
ゲスト講師:ワークセンターひかわ 清水 同施設 利用者 黒木あゆみ
シブヤフォント共同理事 福祉作業所ふれんど 施設長 古戸
受講者13名(欠席1名:高橋 麻衣子)
3、場所 渋谷区文化総合センター大和田8F シブヤフォントオフィス
4、目的
シブヤフォントの関係者である障がい者支援施設の施設長と利用者から、シブヤフォントに取り組む意義、背景、経緯を聴講し、シブヤフォント事業の理解を深める。また鑑賞プログラムを受講者自身でファシリテーションできるよう実践する。今回は最終の実践として、今までの取り組みも振り返る。
5、プログラム内容
1)渋谷区内障がい者支援事業所からの視点による講義(ワークセンターひかわ 清水 同施設 利用者 黒木あゆみ)
①ワークセンターひかわについて
・封入や紙折りなど、企業からの受注作業がメイン。公園の清掃作業も行っている。
・金曜日に美術とスポーツをする「余暇の時間」があったため、その活動をきっかけにシブヤフォントへ参加。
②黒木あゆみさんのシブヤフォントの活動について
・直接的に対象を描くことはできないが、与えられたモノに対して自分なりの答えを出す描写を行っている。
・日常ではゆっくりとした動きだが、学生との関わりで生まれた、小さな原画を元に新しい才能が育まれた。
・絵を通じた合作のコミュニケーションなど外部の人との交流が得意
③コロナ禍における対応
・オンラインでの交流から利用者が自主的に美術活動を行うようになった。
・個人制作をきっかけにワークセンターひかわでも余暇とは別にシブヤフォントの時間を持つようになった。
・絵や刺繍に対し作品的価値が生まれた。
(左写真:左:清水さん右:黒木さん、右写真:黒木さんによる講義中の制作)
2)渋谷区内障がい者支援事業所からの視点による講義(福祉作業所ふれんど 施設長 古戸)
①シブヤフォントと作業所の活動説明
・シブヤフォントプロジェクトの成り立ち
・お土産プロジェクト発足時について
②シブヤフォントへ事業と地域連携の実態
・ハートネットTVからの保護者への影響
・法人化による対外からの反応
3)対話型アート鑑賞のファシリテーション実践
・今後の展開・案内についての情報共有
・その後、3グループに分かれて、対話型アート鑑賞プログラムのファシリテーションを実施した。これまでの内容を確認し、意見を共有した。
6、まとめ
渋谷区障がい者福祉課、障がい者支援事業所からの講義を聞くことにより、受講生はシブヤフォント事業の現場を感じ、理解を深めた。特にシブヤフォントの活動を通して、障がい者自身のコミュニケーション能力の向上につながった事例などは、今後ファシリテーションする現場において、伝えるべき物語がなんであるかについて知ることができた。
7、次回の開催概要
一般の参加者に向けてのファシリテーションの実演(1部のファシリテーターのみ)
シブヤフォント認定ファシリテーター授与式
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