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僕の趣味について 後編

僕が山登りを始めたのは
東日本大震災の翌年の事でした。

ポッカリ心に穴があいていた僕に
常連のお客様が

「私、最近登山始めたんやけど楽しいで!
荻堂さんもやったらええやん。
折角六甲山みたいな面白い山が近くにあるんやから」

って。
登山ってしんどいだけで何がおもろいのかわからないって思ってた僕ですが、
何故かこの言葉に導かれて
早速、次の休みの日に六甲山に登りに行ったのがきっかけです。

程なく後にザイルパートナーとなるフレンチのシェフと山に行く様になりました。
それからは3ー4人で登ることが多くなり
ちょっと遠出もする様にもなりました。

ある日登山仲間が

「荻堂さん3万円持って好日山荘に来て。」

本当になにも聞かされずに、登山ショップに向かうと、
クライミングシューズとヘルメットとハーネスを買う事に。
次の週には岩を登っていました。

初めて登った時はそりゃ怖かったです。
高所恐怖症だったので、
ただ不思議なものですね。
足を踏み込みグッと岩に乗り込むと
もっと上に登って行きたくなります。

なんか気持ちよかったんです。
恐怖より、気持ち良さが勝ったんでしょうね。
達成感もトレッキングの比じゃありませんでした。

ロッククライミングって
ただ登るだけのスポーツでは無くて
ルートごとにグレードがあり
そのグレードに挑戦していくと言う側面もあるんです。

なので登る岩って、自分の能力より上のグレードを登ることが多いんです。
常に挑戦していく感じです。

登りに行っても一本も落とせず悔しい思いして帰ることもあります。

自分のフィジカルで登れ無いグレードの岩って
テクニックとメンタルでなんとかして行くしかないんです。

落ちないテクニックと落ちないメンタル

僕は多分これを学びに岩に行ってるのだと思います。

お店をやってると心が折れそうな事って結構あるんですよ。
でも諦めずに落ちなければ、ずっと登っていくことができます。

僕はまだ落ちません。
僕はまだ登れるはず。

僕はまだ頑張れるメンタルとテクニックを岩から学びました。
これだけじゃ無い、多くの事を山は教えてくれました。
本当に感謝しています。

これからも僕は山を登り続けます。

でもこのコロナのビックウェーヴに飲み込まれない為に
サーフィンやってほうが良かったのかなぁ
とちょっと思ったりしてる荻堂でした。

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