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トークン解説②児玉GM

2022年6月27日よりアルテリーヴォ和歌山では、次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」で、トークン発行と販売を開始しました。

あまり耳慣れないトークンについて、関係の皆さまから質問いただく機会も増えました。
解説を活字にするにあたり私自身の理解を確認・整理し、関心を寄せていただくことに感謝しながら、拙い解説を書かせていただきます。

目次
トークンって何?
① クラウドファンディングとの違い
② ファンクラブとの違い
③ 株式との違い

◆海外で注目されたファントークン
◆日本で注目を浴びているクラブトークン
◆アルテリーヴォトークンの特徴
◆おわりに


私たちがトークンを知ったのは昨年、それは株式会社フィナンシェCEO田中隆一氏とのzoom対談でした。誠実に丁寧に解説いただきました。
そこで、少しわかったことを箇条書きにすると
トークンは
・様々な機能を持った新しい概念
・クラウドファンディングに近い
・価値が上がったり、下がったりする
・売買もできる
・儲けたい人よりも「応援したい人」向け
・コミュニティづくりの機能を持っている
・ファンクラブに似たクラブを支援する新たなツール
・盛り上がればクラブとファンにとってWin-Winの持続可能な関係作りに役立つ
ということでした。
メリットもデメリットもありますが、それを最初に知らせていただきました。

トークンという言葉は、商品との引換券や代用貨幣という意味と、「証」や「象徴」といった意味合いも持ちます。
ここで私たちがお伝えするトークンは「証」や「象徴」といった意味で
つまりアルテリーヴォトークン(以下、トークン)は「アルテリーヴォ和歌山のファンの証」です。
このトークンはカードやコインではなくデジタルアイテムとして、トークンを購入した人が、スマホアプリの中に保有します。
これがFiNANCiE(プラットフォーム)のアプリです。

では、このトークンとそれぞれの既存のものとの違いは何でしょう
また、トークンで何ができるのでしょう

➀クラウドファンディングとの違い
従来のクラウドファンディングは、支援者が提供した資金への返礼として、サービスや商品を提供し、商品購入や寄付など単発的な支援が一般的です。この「次世代クラウドファンディング(クラウドファンディング2.0といいます)」と従来型のクラウドファンディングとの違いの一番のポイントは、
支援者特典が「サービスや商品だけではなくトークンを受け取れる」部分にあります。
初期ファンディングといってクラウドファンディングに近い形になりますが、リターングッズ+トークン(ポイント)で分かりやすく、いまいくら集まったかが可視化されます。
トークンはただのデータですが、ファンディング終了後もそれを持っていることで、クラブの提供する特典を受けることができる権利証みたいなものだと思ってください。

②ファンクラブとの違い
年会費といった毎年発生する支払いがありません。トークンにおいては、購入時の支払いとともにそのファンである「証」としてのトークンが保有できます。
前述のとおり会員証はデジタルでその価値は上がることもあれば下がることもあります。

③株式との違い
トークン保有者にはクラブによって何らかの特典が付与されます。それは「株主優待」のようなものと考えることもできますが直接的にクラブの収益に紐付く株主配当のようなものはありません。
トークンは有価証券ではないのが大きな違いです。そして、株と違って会社経営そのものへの議決権はありません。ただし、クラブがファンと一緒に検討を進めたい事項について投票することができます。投票権がトークンの保有数に連動するケースも多いです。


◆海外で注目されたファントークン
サッカーファンや、情報に敏感な方は、FCバルセロナからパリサンジェルマンに移籍したリオネル・メッシ選手が、年俸の一部をファントークンで受け取ったと報じられたことを記憶されているのではないでしょうか。
Socios.comのサービスが欧州のスポーツチームなどを中心に、2020年頃から積極的に導入され盛り上がっています。
FCバルセロナやサッカーアルゼンチン代表チームがファントークンを発行することによって、さらに注目を浴びました。
ブロックチェーン技術の登場、スマホや4Gの普及の影響も大きいです。そんな中、新型コロナウィルスの蔓延により、どのクラブも財務状況が逼迫し、新しい収益源のとしてファントークンに期待が寄せられました。観戦の制限などでファンがスタジアムに来られなくなり、クラブとファンとの距離が遠ざかったことで低下したエンゲージメントを改善するためにも重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

◆日本で注目を浴びているクラブトークン
J1の湘南ベルマーレを皮切りに、スポーツクラブのトークン化を進めています。FiNANCiEがこのクラブトークンによってチームにお金を集める仕組みをクラウドファンディング2.0と表現しています。個人やチームの夢をみんなで応援する。応援した人は代わりに何かしらの対価を得られる。そのためにトークンが発行され、購入した人の財産になる。「あなたの夢がみんなの財産になる」ってとても素敵な表現です。


◆アルテリーヴォトークンの特徴

アルテリーヴォ和歌山は現在、J1から数えると5番目のカテゴリーである地域リーグ「関西サッカーリーグdivision1」に位置しています。ここまでは順調に駆け上がったものの、JFLへの壁は高く、リーグ優勝も経験しながら足踏みも10年目。総力をあげ昇格を勝ち取るために、ここでもう1ランク上の取り組みが必要だと感じていました。そしてコロナ禍の経験をもとに、ファンの皆様と場や距離ではない絆を深め、持続的にエンゲージを高めることのできるクラブトークンの発行に挑戦することになりました。

「キーワードは地域」をテーマに次の舞台であるJFL、Jリーグを目指すとともに、サッカーを通して、自然・文化・歴史を誇る和歌山の魅力を全国へ発信しています。
アルテリーヴォ和歌山の拠点である和歌山県は豊かな自然と共に守られてきた文化・歴史がかけがえのない財産です。クラブはそれと同様の地域財になることを目指し、スポーツの力でさらに紀州を誇れる活動を展開してまいります。
今回のファンディングでは、そんなものづくりのプロフェッショナルの協力のもと、トークンの価値を更に高める品々も揃えました。
また、数えきれないほどの素晴らしいロケーションを誇る紀伊半島のどこかを舞台に、トークンホルダーとCMを一緒に作るというメインプロジェクトがあります。
ぜひ、アルテリーヴォトークンの特別企画とあわせて紀州を誇る体験をしてみてください。
https://financie.jp/users/arterivo_info/cards
アルテリーヴォ和歌山のトークンは”アルテリーヴォトークン”としてFiNANCiE上で発行されます。トークンを購入いただいた方々は、運営の一部に携われる投票企画への参加や特典抽選などへ応募いただくことができます。

◆おわりに
トークン?何それ?
今はまだ、そんな反応がほとんどです。
実際、私たちも全員わからない人たちでしたから、ありとあらゆる「トークン」を検索しました。けれど画面を読むだけでは、どうも腹落ちしない。そんな感じでした。
田中代表の話を聞いて「何とか理解したい」という気持ちになり
試しにというか、勉強のためにどこかのトークンを買ってみると、不思議なことにもつれていた糸が解けるように「あたらしい経済」がわかってきました。
“案ずるより産むが易し” 100回検索するよりも、とりあえずフィナンシェのアプリをダウンロードしてみませんか?
必ず世界は広がります。
そこから先の、うちのクラブの若いスタッフの理解と行動力は素晴らしかった(手前味噌ですが)ので
既にそれだけでもフィナンシェのクラブトークンを始めて良かったと思っています。
まだまだ初回ファンディングは始まったばかりですが、トークン保有者である皆様にハッピーになっていただけるよう、クラブ価値の向上とトークン価値の向上をめざして取り組んで参ります!
ぜひ、この機会にアルテリーヴォトークン保有者となっていただき、応援よろしくお願いいたします!


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