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公募展FACEに見る世相☀コロナ禍中、想像力は豊穣に?!

FACE展2021@SOMPO美術財団VOL.9開催中☀「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を公募するコンクールということで、毎回興味津々&新しい発見があります(^^♪

今年のグランプリは、衝撃的にシンプルでゆるふわっとした《sweet potato》by 魏嘉さん!チラシの印刷で見た時は、あまりのシンプルさに唖然としたのですが。。。
実物は、一見子供のような筆致にみえつつ迷いのない筆致、謎の空白&突如として現れる漢字で描いた手?など、突出した抜け感オーラがあり、目立っていました✨

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グランプリ:《sweet potato》魏嘉(ウェイジャ)2020年 パステル・スプレー・エアブラシ・キャンバス 130.3×162cm

 全体的なモティーフは、このグランプリ作品を筆頭に、子供の絵本の世界のようなファンタジー漂うものが多かった印象。個人的な想像としては、コロナ禍で集中的に家にこもっていると、生命や人について哲学的な思考が大いに羽ばたき、空想とシンクロして濃密になったイメージが出てくるのかな~という感覚。長い自粛期間中に見た「夢」が「絵」になって産まれてきたような印象もありました。

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審査員特別賞:《パライソ》(審査員:堀 元彰)山本亜由夢2020年 油彩・アクリル・キャンバス 162×162cm ☆緑の楽園の随所に男女が絡み合うシーンが!バリの新婚旅行を思い出しました(^^♪

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審査員特別賞:《感触は、ゆで卵の黄身》(審査員:椿 玲子)井上りか子 2020年 油彩・パステル・キャンバス 196×167cm

受賞作品とならなかった入選作品の中にももちろんキラキラと魅力的な作品が!
特に、原真吾さんの《デリバリさん》なんかは、ウーバーイーツを彷彿とさせる自転車パーソンとポップなハンバーガーがお洒落でシュールで好きでした🍔

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原真吾《デリバリさん》

私はこの作品に「オーディエンス賞」として一票を投じました♪
※会場で「オーディエンス賞」を投じるコーナーがありますので、みなさんもぜひ参加してみては?

こちらの作品も、少女がバスタブの中の金魚に餌を撒いている不思議な光景。奥の銀箔に写る光景は夢のなかのよう?日本画の画材と質感も素晴らしく、印象に残りました~!

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片野莉乃:《家族鉢》

その他にも、様々な想像が広がり、いろいろなアーティストさんの頭の中に入り、一緒にいくつもの夢を体験して帰ってきたような展覧会でした~!

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入選作品より:ダーウィンの進化論を木の板に彫り込んだような作品。
生命への哲学的思考と想像の産物か?!

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木を彫って作った窓に絵を描いています。この遠吠えの狼が気になった!

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優秀賞:《records》町田帆実 (左の作品)、読売新聞社賞:《バイバイ フリードリヒ(右の作品》土井沙織

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【展覧会概要】
『FACE展2021』~ 03.07(日)
場所:SOMPO美術館

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