図録でアートトリップ✈ルネ・ラリックと1920年のパリへ!平凡な日常をかけがえのない煌めきの時に変えたガラス芸術の発明家✨上流階級も夢中になった透明の美、ユーモア、優しさあふれる心の結晶が現代の私たちに響く☀イケメン ラリックのガラスのミューズ達は、花びらのように柔らかなヌードで輝く!
明け方の海のようなブルーが、燃える夕焼け色に!
冒頭の作品は、花瓶「バッカスの巫女」。オパルセントというガラスを使ったのが画期的☆後ろから光を当てると、さわやかなブルーが夕日色になりました。手品を見ているよう。アールデコデザインとの相性もバッチリで当時大流行したとか。
妖艶に踊り狂うのは、バッカスの巫女たち。かなりアグレッシブに踊るとか(#^^#)
彼女達のヌードが、熱気を帯びて赤くそまるような、そんな時間の流れも想像できますね。
こちらはパリ上流階級を沸かせた、とりわけ贅沢なインテリア👑ラリックの「テーブル・センターピース(三羽の孔雀)」!台の下に照明を仕込むことでガラス全体に光がゆきわたって孔雀が浮き上がるのです☆皆を夢心地にさせるラリックの発明💡ああ、ドレスアップして、こんなテーブル・センターピースを前に、紳士と🍷を飲みながら語り合いたい🍷なんて想像が膨らみますね。
当時の紳士のマストアイテムといったら、車の先端につけるカーマスコット?!
『1920年頃には多くの自動車メーカーがブランドイメージ向上のために、高級アクセサリーとして競って製作するようになり全盛を迎えた。しかし1930年代に入り、車のボディが流線型化すると、ラジエーターキャップはフード下に隠れるようになり、カーマスコットは急速に衰退していった。』 というもの。
ガラスのカーマスコットは斬新かつエレガントで、またしても富裕層の心を鷲づかみにしたそうです(#^^#)
なぜ二つあるかわかりますか?
万が一割れてしまった場合に付け替えるため、スペアとしてもう一個持っていたとのことです☀ステキ☀
こちらは、透明のセイヨウサンザシが咲き乱れる透かし彫りの花瓶✾
限りなく透明なブルーは、まさにクールビューティ!
蝋を型にして鋳造するのでこんなに繊細に浮かび上がらせることができるのです🌟
古代から貴金属に用いられていた鋳造法をガラスに応用したラリックのひらめきも輝いています🌟
鋳型による大量生産を可能にして、ガラスの芸術を日常にもたらしたラリックですが、この蝋を型にして鋳造するシールペルデュは1点ものなので超高級。取り出すときに、鋳型の蝋をとかしてしまうからなのです。
ラリックの素晴らしいところは、単に儲けたいから量産の技術を生み出していったのではないこと。彼が全身で楽しみ、愛した芸術的な世界を1人でも多くの人に届けたかったから!なので、彼が量産されたデザインに注いだ情熱と、1点ものに注いだ情熱に違いは全くないのです。
ラリックは、「素材の希少性や制作の手間」ではなく、「デザインの芸術性」に価値を移した、まさに現代アーティスト!!!だからこそ、ラリックのガラスは工芸品の領域を超越してアートに昇華、当時の上流階級も、私たちも虜にするのです(#^^#)
みなさんも独自に「図録でアートトリップ」してみてくださいね。今回の図録はこちら⇒
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