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「洗濯」to「選択」

「洗濯」to「選択」

あか・あお・きいろ…。色をぜんぶ足していくと、やがては黒色になるという。この歌は、自分自身を、いろんな色が混ざって黒になった黒猫にたとえ「ほんとうの自分とはなにか」を問う。

私は大学時代、ひたすらに自分探しをして彷徨っていたように思う。

大学に入り、個性的な人々に囲まれ、自分をどのように肯定すればいいか分からない時期が続いた。過去を否定した。環境のせいにした。

けれど同時に、知らぬ間に影響を

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凧のようにふらりふらりと。

凧のようにふらりふらりと。

突然ですが、凧揚げをしたことはありますか?

私は大学生になってはじめて、大学のキャンパスで凧あげをした。凧は青く澄み渡る青空の海をゆ~らゆ~らと伸びやかに、気持ち良さそうに泳いだ。強い風が吹けばひょうふっと翻って腹をみせ、かと思えば、またのんびりと風に乗ってあっちへふわり。こっちへふわり…。決まった方向性のないままに、ただ風に吹かれるまま泳いでいた。

「何となく決める」「何となくこう思う」

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一本の横棒を隔ててお隣さんの生と死。

一本の横棒を隔ててお隣さんの生と死。

幼稚園のときに好きだった、やなせ・たかしさん作詞の「手のひらを太陽に」。

そのときは「血潮」の意味も、ましてや「生きる」の意味なんて、ちっぽけも分かっていなかった。

だからよく晴れた日には、手のひらを太陽の方へ向けて確かめた。私の手はうっすらとピンク色に透けて光を放ち、指先もオレンジに光るE.T.の指先みたいに発光し、いつものとは違って見えた。

こんな身体の先っちょにも血が通っていて、いま確

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22歳のわたしが加山雄三を好きな理由。

22歳のわたしが加山雄三を好きな理由。

この春、大学を卒業した。わたしは今、22歳。(2.5年前に下書きした当時のまんまを書いてます)

私の推しは雄三さん。

ほぼ等身大の彼が主演している「若大将」シリーズも大好き。DVDをセットし、エレキギターの軽快な音楽が流れ始めると、もう…ニヤニヤしてしまう。

恋して、すったもんだあって結局ハッピーエンドになるストーリー展開も、田中邦衛さん演じる青大将のズッコケ具合も、もち

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魔女は永遠の憧れなのです。

魔女は永遠の憧れなのです。

人に言ったり言わなかったりする夢のひとつに
「魔女になりたい」という夢があります。(考えてみれば、幼稚園の演芸会で演じたのも魔女でした)

ここで言う魔女は、広義の魔女です。まじないとか人食いとか怪しい類のものじゃなくて…

植物を育て、よく知り。
お産を手伝い、だいじょうぶだと励まし。
薬を調剤し。
突然の旅人ももてなせるよう、大きな鍋でシチューなんかをぐつぐつと煮ている。

ちょっとフシギだけ

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