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【CHW】 シカゴ・ホワイトソックス 2022年シーズン振り返り

今回はホワイトソックスの2022年を振り返るnoteになります。

結果

81勝81敗AL中地区2位でシーズンを終え、10月3日には健康上の理由で以前から現場を離れていたTony La Russa監督辞任が正式に発表されました。

その采配が度々物議を醸した
御年78歳のLa Russa前監督

開幕前には多くの人が中地区優勝を予想していたにも関わらず、勝率5割付近から中々上に上がることができませんでした。Miguel Cairo暫定監督が就任してからはTDL後に獲得したElvis Andrusの活躍もあって少し持ち直したかと思ったものの、終盤にCLE3連戦での被スイープを含む8連敗で終戦、結局首位に立っていたのは4月中の延べ5日間のみでした。


投打総評

投手

今年のローテーション
IP / SO / ERA / WHIP

  1. Lucas Giolito 161.2 / 177 / 4.90 / 1.44

  2. Lance Lynn 121.2 / 124 / 3.99 / 1.14

  3. Dylan Cease 184 / 227 / 2.20 / 1.11

  4. Michael Kopech 119.1 / 105 / 3.54 / 1.19

  5. Johnny Cueto 158.1 / 102 / 3.35 / 1.23

この他上記投手の離脱時には、Vince Velasquezや新人のDavis Martinが先発しました。

肝心のGiolitoLynnのローテーション1, 2番手が不調、Dallas KeuchelがDFAとなるなど、期待外れな投球が目立ちましたが、CuetoCeaseの活躍には目を見張るものがありました。特にCeaseはリーグを代表する投手の一人になり、まだ26歳ながら頼もしい限りです。
また、今年から先発に転向したKopechも6月以降はIP 77.1 / ERA 4.77と落ち込んでしまったものの、5月までIP 42 ERA 1.29 で被本塁打無しという圧巻の投球を見せていたため、来季の活躍に期待がかかります。

来季の柱となる(予定の)二人


リリーフではFA加入のKendall Gravemanが8回を任された一方、同じくセットアッパーとしてFA加入したJoe KellyERA 6.08と安定感に欠け、最大の誤算と言えそうです。

また、Reynoldo Lopez61試合ERA 2.76 / WHIP 0.95と見事な成績を残し、守護神Liam Hendriksの次に信頼の置けるリリーフとなりましたが、その他はというと可もなく不可もなくと言ったところです。この辺りは来年のGarrett CrochetRyan Burrの復活で改善されると思われるので、大きなテコ入れは無いでしょう。ただでさえKellyとGravemanに合計15M$という大金をかけていますしね。

今年もしっかり37セーブを挙げた
Liam Hendriks


野手

  1. SS Tim Anderson

  2. CF Luis Robert

  3. 1B José Abreu

  4. LF Eloy Jiménez

  5. 3B Yoan Moncada

  6. DH Andrew Vaughn

  7. RF AJ Pollock

  8. C Yasmani Grandal

  9. 2B Josh Harrison

一見強そう(実際開幕前はこれを見てポジっていた位)ですが、相次ぐ主力の離脱でコンテンダーとは思えない非力な打線になり、機能不全に陥っていました。

実際数字を見ても、チーム最多本塁打はVaughnの17本チームSLGは .387でCHCと並んで全体18位、短縮シーズンだった2020年のチーム本塁打数に112試合目にしてようやく並ぶなど、とにかく長打が少ないと言えます。

これはやはり、上位から中軸を担うべきAnderson, Robert, Jiménezが怪我に次ぐ怪我で試合に出られず、それぞれ79, 98, 84試合の出場に留まった影響が大きいでしょう。また、脇を固める筈だったGrandalPollockのベテラン2人も去年の輝きを失い、結局35歳のチームリーダーAbreuと(後半こそ少し失速したものの)若手のVaughnが奮闘するという虚しい打線となりました。

3年ぶりに打率3割をクリアしたAbreu
通算打点では球団歴代5位に浮上

特に、同地区のライバル、MINのByron Buxtonのように怪我がちなJiménezは、Buxton同様出場すればオールスター級の活躍が期待できる(今季84試合で.295 / 16 / 54 / .858)だけにとても勿体ないので、来季こそ、健康に過ごしてもらいたいです。

今後のお話

まずは来季指揮を執る監督を決めるのが最優先です。現在のところOzzie GuillenJoe EspadaMike Shildt等の名前が挙がっていますが、まだまだわかりません。
選手で言えば、人望が厚く安定した成績が見込めるAbreuの去就や捕手の確保なども気になります。
いずれにせよAnderson、GiolitoがFAとなる来季が正真正銘のラストチャンスとなるので、場合によってはTDLでの解体もあり得る中、今季92勝をあげても尚若く伸び代のあるCLEを始めとしたライバルとどう戦っていくのか、オフシーズンの動きに注目したいところです。


おわりに

あっさり目ですが今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。

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