【CHW】 シカゴ・ホワイトソックス 2022年シーズン振り返り
今回はホワイトソックスの2022年を振り返るnoteになります。
結果
81勝81敗のAL中地区2位でシーズンを終え、10月3日には健康上の理由で以前から現場を離れていたTony La Russa監督の辞任が正式に発表されました。
開幕前には多くの人が中地区優勝を予想していたにも関わらず、勝率5割付近から中々上に上がることができませんでした。Miguel Cairo暫定監督が就任してからはTDL後に獲得したElvis Andrusの活躍もあって少し持ち直したかと思ったものの、終盤にCLE3連戦での被スイープを含む8連敗で終戦、結局首位に立っていたのは4月中の延べ5日間のみでした。
投打総評
投手
今年のローテーション
IP / SO / ERA / WHIP
Lucas Giolito 161.2 / 177 / 4.90 / 1.44
Lance Lynn 121.2 / 124 / 3.99 / 1.14
Dylan Cease 184 / 227 / 2.20 / 1.11
Michael Kopech 119.1 / 105 / 3.54 / 1.19
Johnny Cueto 158.1 / 102 / 3.35 / 1.23
この他上記投手の離脱時には、Vince Velasquezや新人のDavis Martinが先発しました。
肝心のGiolitoとLynnのローテーション1, 2番手が不調、Dallas KeuchelがDFAとなるなど、期待外れな投球が目立ちましたが、Cueto、Ceaseの活躍には目を見張るものがありました。特にCeaseはリーグを代表する投手の一人になり、まだ26歳ながら頼もしい限りです。
また、今年から先発に転向したKopechも6月以降はIP 77.1 / ERA 4.77と落ち込んでしまったものの、5月までIP 42 / ERA 1.29 で被本塁打無しという圧巻の投球を見せていたため、来季の活躍に期待がかかります。
リリーフではFA加入のKendall Gravemanが8回を任された一方、同じくセットアッパーとしてFA加入したJoe KellyはERA 6.08と安定感に欠け、最大の誤算と言えそうです。
また、Reynoldo Lopezが61試合でERA 2.76 / WHIP 0.95と見事な成績を残し、守護神Liam Hendriksの次に信頼の置けるリリーフとなりましたが、その他はというと可もなく不可もなくと言ったところです。この辺りは来年のGarrett CrochetやRyan Burrの復活で改善されると思われるので、大きなテコ入れは無いでしょう。ただでさえKellyとGravemanに合計15M$という大金をかけていますしね。
野手
SS Tim Anderson
CF Luis Robert
1B José Abreu
LF Eloy Jiménez
3B Yoan Moncada
DH Andrew Vaughn
RF AJ Pollock
C Yasmani Grandal
2B Josh Harrison
一見強そう(実際開幕前はこれを見てポジっていた位)ですが、相次ぐ主力の離脱でコンテンダーとは思えない非力な打線になり、機能不全に陥っていました。
実際数字を見ても、チーム最多本塁打はVaughnの17本、チームSLGは .387でCHCと並んで全体18位、短縮シーズンだった2020年のチーム本塁打数に112試合目にしてようやく並ぶなど、とにかく長打が少ないと言えます。
これはやはり、上位から中軸を担うべきAnderson, Robert, Jiménezが怪我に次ぐ怪我で試合に出られず、それぞれ79, 98, 84試合の出場に留まった影響が大きいでしょう。また、脇を固める筈だったGrandalとPollockのベテラン2人も去年の輝きを失い、結局35歳のチームリーダーAbreuと(後半こそ少し失速したものの)若手のVaughnが奮闘するという虚しい打線となりました。
特に、同地区のライバル、MINのByron Buxtonのように怪我がちなJiménezは、Buxton同様出場すればオールスター級の活躍が期待できる(今季84試合で.295 / 16 / 54 / .858)だけにとても勿体ないので、来季こそ、健康に過ごしてもらいたいです。
今後のお話
まずは来季指揮を執る監督を決めるのが最優先です。現在のところOzzie Guillen、Joe Espada、Mike Shildt等の名前が挙がっていますが、まだまだわかりません。
選手で言えば、人望が厚く安定した成績が見込めるAbreuの去就や捕手の確保なども気になります。
いずれにせよAnderson、GiolitoがFAとなる来季が正真正銘のラストチャンスとなるので、場合によってはTDLでの解体もあり得る中、今季92勝をあげても尚若く伸び代のあるCLEを始めとしたライバルとどう戦っていくのか、オフシーズンの動きに注目したいところです。
おわりに
あっさり目ですが今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
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