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現代アートとの出会い

先日、Casaを購入した。今回の特集は現代アート。メインは現代アートの有名どころ6人にフォーカスしインタビュー記事にしたもの。今回は、感想を書く前に備忘録として現代アートとの出会いを振り返ってみたいと思う。10年後、アートコレクターになっていることを夢見て。。。

現代アートは、海外ではかなり前からポピュラーなものとして認知されているらしいが、日本ではまだまだ。私の周りで現代アートについて語る人には、中々お目にかかれない気がする。

かくいう私も、現代アート初心者。数年前までは、印象派等の海外の大型展覧会に足を運ぶことが多かったけれども、大型展覧会の時だけ何故か人が押し寄せる何とも言えない混み具合が苦手で、最近ではすっかり小規模ギャラリーや日本画専門の美術館に行くようになった。

私と現代アートとの出会いは、銀座の靖山画廊だった。画廊に入るのは敷居が高くて。。。という思いを払拭したいと職場から近い画廊を探して会社帰りに寄ってみたのがきっかけである。

その日は、八嶋洋平さんの展覧会が開催されていた。プラスチックの人形をモチーフとして、壁に頭をもたれる人形、手のひらに寄りかかる人形、鼻だけ異様に尖った人形、いつも表情のない人形達が絵画のどこかに存在していた。

私が気になったのは、大きな人間の手のひらが人形の頭を覆っている絵。画廊の方と八嶋さんと私の3人で、この絵をどのように見るかを話してみた。①頭をつかまれている(攻撃されている)②頭をささえられている(守られている)③自ら突進している。と、三者三様で実に面白い。この認知の違いって、そのまま日常生活にも反映されているのねと思える瞬間だった。

八嶋さんの作品は人間の生き辛さを人形が代弁してくれているような作品が多い。その反面、クイーンエリザベスをポップなカラーで素敵に描いている作品もあったりと、様々な世界に連れて行ってくれる。

印象派や日本画等のある程度解釈が確立しているものとは違い、現代アートは見る人によって捉え方が異なる。私にとって現代アートはまだまだ難しい。難しいという表現がそもそも間違っているのかもしれない。

もう少し現代アートとお近づきになりたいと思って購入したCasa。

今回の特集は、私のような現代アート初心者にも興味深く作者の思いを感じ取れるものとなっている。作者のストーリーや思いが解れば、今後のアート鑑賞も違った見方ができるかもしれない。

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