見出し画像

オラファー・エリアソン展

東京都現代美術館で開催されている、オラファー・エリアソン「ときに川は橋となる」を鑑賞しました。数か月振りの美術鑑賞です。はりきって開場と同時に入りました。

オラファー・エリアソンはデンマーク生まれの作家で、現在、コペンハーゲンとベルリンを拠点に活動しています。今回の展覧会は、作品へのソーラーエネルギーの利用や、輸送の際にトラック、鉄道、船を駆使し二酸化炭素を削減するなど、環境に配慮した「サステナブル」がテーマとなっています。

画像1

展示の一部をご紹介します。

「太陽の中心への探査」

展示場を入ってしばらくすると、万華鏡のような美しい光を放つ作品に出会います。ガラスで出来ており、光と動きはソーラーエネルギーを利用しているそうです。

画像2

「あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること」

床に置かれたライトの前を通ると影が映し出されます。手を上げればカラフルな自分たちの手も上がり、足を上げればまた自分たちの足も上がる。一連の動きがイラストのようでとても興味深かったです。

画像5

画像6

「人間を超えたレゾネーター」

手前の2つのライトからガラスを通して円を描いています。灯台が光を灯す原理を用いて作り出されているそうですが、前からみても横から見ても、どうしてあの小さなライトから色鮮やかな円が描けるのか、本当に不思議です。

画像3

「おそれてる?」

回転する3つの円型のガラスが合わさることで色を生み出しており、角度を変える度に壁に映し出された色が変化します。ガラスに特殊な加工がされているのですが、元々のガラスの色は透明に近い色となっています。

画像6

「ときに川は橋となる」

水が張られたシャーレが床に置かれていて、水が動く度に天井の映像もゆらゆらと変化していきます。ゆっくりとした動きと映像の変化が心を落ち着かせてくれます。

画像7

画像8


写真が上手く撮れなかったため、ほんの一部のご紹介となりましたが、街中に巨大な氷河の氷を出現させた記録写真や、グリーランドの氷を原料にして描いた水彩画等、環境を常に意識しているオラファーならではの作品も多数観ることができました。

体験型現代アート。難しいことは考えず、素直に目で身体で楽しめる展覧会でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?