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どこまでいけば、分かってると言えるのか?芸術鑑賞の劣等感

芸術って、よくわからない。

学生時代は美術の成績は良かった。
絵を描くのはある程度得意だったからです。
筆記系のテストも、テスト勉強はしていたので高得点をとれました。

でも、美術史とか見てると必ずしも芸術作品は上手に見えるというばかりの基準点でもないですよね。
ときには何描いているのか分からない絵もある。
そもそも「上手」ってなんだ?というのもありますね。

美術館で作品を見て、「色が綺麗」「なんだろうこれは…」くらいの感想しか浮かばない時ってよくあって、壁に貼ってあるパネルを見ると巧みな日本語表現で色々書いてある。

「こんな感想、浮かびもしなかったし、この絵からそんなこと読み取れないよ…」

…という劣等感を感じます。
正解なんて無いんだということは知識の上では知っているけれど、納得はしていないのだと思います。
稚拙な感想しか思い浮かばない自分が、とてつもなく無知な人間な感じがしてしまう。

どこまでいけば、詳しいと胸を張って言えるのだろう?
でも、たくさん本を読んで、本に書いてあるような日本語を使って芸術を語れたらそれで分かっていると言えるのかというと、それもなんだか違う気がする…。

同じようなことを感じる人は一定数いるのではないかと思う。

有名な作家の展覧会に行くと、多くの人がいるから芸術に関心が高い人は多それなりにいるのだろうけど、みんな何を考えて見ているのだろう?
作家として生きている人たちは、「これは○○主義を意識しているな」みたいなことを考えて見ているのでしょうか?

芸術に対して持っている謎の劣等感と向き合いながら大学で学びつつ、自分なりの解を見つけてみたいな。

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