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「ワクワク」~心情のいろ~

冬の柔らかな日差しが射し込む予科の学び舎。
それぞれの機には、桜で淡く染めたピンクやグレーの縞の経糸や白糸がかかり、緯糸も皆で染めた季節の色が手元に揃いました。

季節の植物で染めた緯糸を巻く

自分にとって大切なことを言葉にすると、仲間にも情景や時間、気持ちが伝わります。でも、機の上で色として広がった時、言葉よりも豊かに織り手の感性を分かち合うことができます。心にぴたりとくる色を追いかけて織るうちに、織り手自身がハッとすることも、心が軽くなることも、深みにはまることも、誰かと繋がることも、思いがけない心の動きに出会うこともあるのです。しっくりこないとき、仲間からの言葉に新たな視点をもらい前に進めることもあります。

日々機を並べて織る仲間と、それぞれの原風景(心に大事に思う事)を語り合いました。想いを言葉にできる場。そんなクラスメートとは、いつも授業の始まりは展覧会や旅先の感想など話がつきず視点が広がります。

この日は、美術館「えき」で開催されている「柚月沙弥郎展」にも皆でお出かけしました。作品からあふれる「ワクワク」を満喫し、心が喜ぶひと時でした。

柚月沙弥郎展にて『布の森』
柚月沙弥郎展にて

「ワクワク」。色に心を揺さぶられながら、機に向き合う時間が続きます。


柚月沙弥郎展にて

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