2023/02/18(仙台帰省記①)
早起きに成功。盛岡から仙台まで、鈍行列車で3時間半ほどで本を2冊読み、その勢いでブログを書いた。
noteの日記とはてなブログで書くブログの違いは自分の中でぼんやりとある。読んでほしいなと思う文章が書けたらはてなブログに書く。でもnoteのほうが読まれるみたいなこともある。
仙台に着いたら駅ビルで友人夫婦へのプレゼントと商品券を買って、ずっと行きたかったイタリア料理屋でフェットチーネを食べた。デザートも付けた。
nonna éというお店。コロナ禍真っ只中にオープンしてそろそろ2年半になる。飲食店の人たちの苦労を思うと毎度涙が出そうになるから、できるだけランチのときもドリンクを頼んだりデザートを頼んだりしてちょっとでもお金を入れたいと思っている。そうやって頼んだデザートが美味しいと本当にうれしい。良いお店だった。
仙台にはボタンという最高の本屋がある。ここに行くために仙台に来ているくらいの気持ちだ。もし自分が本屋を開くならどんなお店にするか、という空想をすることがよくあるけれど、ボタンとまったく一緒の空間が頭の中でできあがって毎回笑ってしまう。ついつい長居してしまい、素晴らしい書棚から3冊を購入。
LGBTQ+差別やセックスワーカー差別、ブラックウーマン差別などの本をここ数年読んでいて、自分が知らなかったことの多さに愕然とした。差別をされてしまう人、生きにくさをかかえる人、にもっと目を向けるべきだなと思ったし、あらゆる人々の現状をもっとよく知るべきだと思っている。最近は仕事で介護事業所や老健施設に行くことが多く、障害を持った方や介護が必要な方のこと、その現場のことをちゃんと学んでおきたいと思ってこれらの本を買った。
I'Novel coffeeに寄ってカフェラテを飲みながらブログの手直し。さっきリンクを貼ったけど後半部分の文章はほとんどここで書いた。I'Novel coffeeは2022年の6月にオープンしたコーヒースタンドで、イートインが数席の小さなお店。東京にはたくさんこういうお店があるけれど、仙台にはあまりないなと思っていたので、なんかとても感動してしまった。
そのあと友人夫婦宅へ。生後4ヶ月のお子を抱かせてもらう。お子が生まれたことにより、おふたりの佇まいがなんというか、すごく自然に父母になっていたのに感動した。おふたりは2,3歳ほど歳上で、(一応といったら失礼だけれど自分にとって)先輩と後輩の関係性であり、生き方とか暮らし方などをとても参考にしている。家が綺麗で知識があって会話が上手いおふたりを見ているとすごく豊かだなあと思うし、その豊かさの土台には努力があるのに、それをあけすけに見せることはなく、いつも笑顔が絶えないのも素敵だ。大好きな先輩たちの前でしか見せない顔をたくさんして、信頼しきっている相手にしかしない話(自分は伝わるか微妙なたとえ話を連発することが多い)をたくさんして、結局長居してしまい、帰る。このおふたりとそのお子の人生のなかに自分が登場していることを誇りに思う。
Pâtisserie TISSERのケーキを買う。実家に帰るときの手土産はだいたいケーキにしている。仙台は美味しいケーキが多いので、自分が食べたいという理由で買っている。Pâtisserie TISSERもずっと行きたかったけど初めて行くお店だ。2021年にできた当初、あまりにも人気で午後にはケーキが売り切れていることが多かった。今回の帰省のテーマは、行きたかったお店に行き、会いたかった人に会うことで、でもそれって毎回そうじゃないかとも思うけれど、「念願叶って」を今日だけで4回くらいやれているのですごく嬉しい。
実家に帰るとダイニングテーブルと照明が新調されていた。なんか実家がおしゃれになってる!手のかかる息子たちがいなくなった空白をおしゃれな家具で埋めようとしているの、自分が言うのも変だけどグッと来る。
夕食は芋煮と唐揚げ。秋から春にかけて、誇張ではなく週5日くらいは芋煮が出るようなお店だった。芋煮とは東北地方(主に山形と宮城)で好まれる郷土料理で、野外で行われる芋煮会が有名だけれど、家でもよく出る。実家の芋煮は仙台風なので、まあ端的に言うと芋がたくさん入った豚汁である。
唐揚げは前にブログでも書いたけれど、うちの母の得意料理かつ、息子たちのいちばん好きな料理でもある。いや、息子たちがいちばん好きだから得意料理になったのか。どうだっていい、うちの唐揚げは美味い。意味がわからないほど美味い。
食卓を囲んだ後はだらだらお酒を飲んでテレビを見てケーキを食べた。毎日やっていたことが、残りの人生で数えられるくらいしか起こらない日になっていることに、気付かないふりをして時々ふらっと実家に帰ろうと思う。愛されて育ったから愛し返したいよ。
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