『回』

私は私に振り回され、
肥大化した自己意識 それから 熱狂 創造
そういったもの
膨らんで
歪んだ球となり
また、
転がり落ちていくことも
一つの私であること。

何処にも行きたくはないのだが、
此処にはいたくないのだと、
何処かに行こうとする私でありたくて、
此処にはいられない私であること。

全部 全部だ。

あそこに広い宇宙があるでしょう
それと比べればちっぽけだなとか思わないで、
私こそ、我が地球とおんなじ星であり、
舞台の真ん中で踊る少女であること。

戻る場所は決まっていて、
肥大化した心臓 流れる 血液 愛心
そういったもの、
軸にして
回り 回る
転がり跳ねた痛みさえも、
軸にして
回る 回る 一つの私。



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