今夜、ロマンス劇場で

おそらく一般的な方よりも映画は見ていると思うのですが、だからと言って映画好きな方から見るといやいや映画そんな見てないやろと思われるレベルなので映画好きですとまでは自称できません。
見ることが多いのはホラーやアクションが多く、恋愛映画は殆ど見ることはありません。嫌いなわけではなく恋愛映画も好きな作品は沢山あるのですが見る機会は少ないと思います。
そんな中でも「今夜、ロマンス劇場で」は大好きな作品で映画館に行き泣いて帰ってきました。
古くはタイタニックのように老いた恋人が亡くなった後に若かりし頃の恋人に再会する作品はどうしても泣いてしまいがちです。

そんな大好きな作品が宝塚で舞台化されている。
あの白黒映画のカラーレスな世界を舞台化するなんて!どういう仕掛けなのか全く予想もつかず。
あの最後のモノクロから色がつくシーンをどうやって表現するのかとても興味深かったです。

実際に見たことがある方はご存知だと思うのですが、きちんと白黒映画の世界を表現されていたし、ストーリーもきちんと映画の世界を舞台に落とし込まれているのです。それはプロジェクションマッピングや映像を使った演出、そして時間の経過の表し方。
とくに時間の経過の演出。
ケンジだけが年齢を重ねて、みゆきに触れないように大切に過ごしてきたこと時間をとても素敵に表現されていて凄いなと思いました。
年齢を重ねる表現って本当に難しいと思うのですが…凄いなぁ。

そして海乃美月さんが本当に見事にみゆきで!美しくて品があってそれなのにチャーミングで!綾瀬はるかさんはずっと気位の高いプリンセスだったのが、海乃美月さんのみゆきはとっても人間らしいというか感情が可愛らしくて良かった。

私が宝塚作品を見始めて最初の方だったのでとても感動して大好きになった作品です。

映画を舞台に
とてもハードルが高く期待値を上げてしまうのに満足感しかない。
私には知らない世界が多すぎるのでした。