投資ド素人、「日本株はなんか違う」と思い始める

前回までのあらすじ

2024年7月中旬、日本株と外国債におそるおそる手を出した筆者。
急激な円高と株安を目の当たりにし、たどり着いた結論とは――

注:投資ド素人の戯言(ポジショントーク)です。
前回の記事はこちら↓


インフレにする気あります?

まず第一に、私が日本株を買った理由はインフレリスクへの対応でした。

日本はバブル崩壊からついに立ち直り、デフレ脱却を果たし、インフレ経済に足を踏み入れた――――と、こういうストーリーが頭にあったんですが。

日銀の利上げによって、この脳内ストーリーは修正を余儀なくされました。

この利上げ発表後に世界的な下落と日本株の暴落が来たんですが、要因はモロモロあるとはいえ、「利上げは暴落の原因でない」という主張には納得できません。
こんなタイミングで利上げするなんて、日本社会はインフレを望んでいないんじゃないか?と疑わずには居られないです。
(追記:利上げすべきでないとは言っていません)

大してインフレにならないんだったら、ド素人の私は株なんか買いません。
別に儲けたいわけじゃありませんので。
個人向け国債変動10年全ツッパで良いじゃないですか!

ついに来た?暴落

日本株に愛想を尽かす理由はまだあります。
2024年8月5日の暴落と、明くる日の暴騰です。

私(ド素人)の見立てですと、この暴落自体は、いつ来てもおかしくないものでした。日銀の利上げはキッカケのひとつに過ぎません。

わたくし、「日本株に手を出した」と言いましたが、実は7月末時点で試し玉を全て損切っています。あまりにも地合いが悪すぎました。
はじめは一日500円で設定していたTOPIX積立も、200円、100円と積立額を徐々に下げていき、最後には停止しました。

日本株は割高だと考え、暴落が来るはずだと待ち構えることにしたんです。

そしたら早くも暴落が来たんですが、日経平均は3万円を切らなかった。
私(ド素人)の見立てでは、2万5千円を切ってもおかしくないんですけど。

暴落の翌日。
私は「まだ下げる」と思ってました。
すさまじい暴騰が来ましたね。
4451円下げたはずの日経平均が、3217円戻したんです。

世の個人投資家たちは、こう思ったに違いありません。
日本株って、仕手株だったンすか?!

いや、「暴落が来たので買い向かおう」という理屈は理解できますよ。
ブラックマンデーも同じような値動きしたらしいですし。
ただ、それにしても騰げすぎでしょう!みんな焦りすぎじゃない?

そして結局、日経先物は下げています。
8月6日21:45時点で、日経比マイナス1480円

暴落相場が特殊なだけですか?
冗談じゃなくマジで仕手じゃないですか?
素人の私には、とてもついて行けません。

日本株市場は、弱小個人投資家が参入するには小さすぎるのかもしれない。
多くの個人投資家が米国株に傾くのも、なるほど納得でした。

……というわけで、日本株はなんか違うなと思った次第です。
日経平均が2万5千円を切ったら起こしてください。

余談ですが、今回の暴落にインデックス投資の弱点を見た気がしました。
インデックス投資信託はカンタンに分散投資できる代わりに、まったく身動きが取れません。選択肢が「買う」か「売る」しかないので。
リスク分散しているようで、インデックスという「型」に嵌められている。
なにか圧力が掛かったときに、変形できないのでバキッと壊れます。
資金のない弱小素人にとっては手軽さが美点なんですが、良し悪しですね。

じゃあどうすんのさ

たとえ日本国内がインフレを拒否したとしても、外部要因によるインフレリスクは依然として存在します。日本は開国してるのでね。
コストプッシュインフレとかいうやつがジワジワ来てます。

日本株が買えないので、じゃあ米国株を買うかって言うと、そっちも普通に怖いんですよ。今は時期が悪い。

そこで実物資産に白羽の矢が立ちます。
しかし、たとえ実物でも不動産は怖い。日本の不動産はバブル並みです。
そもそも資金が足りません

次の候補は貴金属ですが、実はゴールドもバブルじゃないかと疑ってます。BRICSが買い集めているとも聞くので、ゴールドは重要な選択肢なんですけど、今から買うのは少し悔しい。

ゴールドは実物資産を名乗っていますが、実は実需がほとんど無いというのも、宗教上の理由でマイナスです。ビットコインと何が違うんですか?

そういうわけで、プラチナに手を出してみました。
とは言うものの、プラチナ投資ってめちゃくちゃリスクが高い上に目に見えるリターンがほぼ無いので、もはや趣味です。額は控えめにしています。
詳しくは次回「投資ド素人、プラチナを買う」をお待ち下さい(未定)。

…………プラチナって、実はドル買ってるのと同じじゃないですか?

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