投資ド素人、株式を買う

注:投資ド素人の戯言(メモ)です。

わたくし、日本株と外債を買い始めました。
微々たる額ですが……乗り遅れた分、怖いので。

私が株式を買う理由は、株式投資で儲けるためではなく、インフレリスクに対応するためです。

素人の資産運用では、「株で儲けよう」というマインドは欲張りだと考えます。「インフレに対応できたら万々歳」くらいが健全でしょう。
そもそも、株は儲からないものだとすら思ってます。
投資を生業とする人は、儲けなきゃしょーがないですが。

「株は儲からない」と思っているのに株を買う理由――インフレについてを以下に語ります。

説明のため、日本株でのインデックス投資を考えましょう。

インデックス投資は分散株式投資の一種です。
分散株式投資とは、超極端に説明すると、存在するすべての株を平均して買うという手法です。
たとえばNTT株だけに投資する場合、NTTが潰れたら投資終了ですよね。しかしすべての株を平均して買えば、沈む会社も昇る会社も出てくるので、リスクとリターンが平均されてマイルドになります。
実際には「すべての株」なんて買いませんけどね。有力な株式会社を選別して買います。日経225とかTOPIX銘柄とかその辺り。日経平均やTOPIXなどの統計数値はインデックス(指数)と呼ばれます。インデックスに連動する分散投資がインデックス投資と呼ばれます。

そして、インデックス投資でお金が増えたと仮定します。
日本企業の株価が平均して上昇しました!嬉しいですね。

お金が増えたので、嬉しいは嬉しいんですが、実は
お金が増えたからといって、得をしたとは言い切れない
という側面があります。

お前は何を言っているんだ、と思われそうです。
しかし、なぜ株価が平均して上昇したのか?という理由を考え直してみると、こういう視点が現れます。
株価が平均して上昇したのは、日本企業が成長したからでしょうか?
一理ある表現ですが、私はもっと原理的な表現があると考えています。

それはインフレです。
インフレとはお金の価値が下がり、モノの価格が上がることですね。
インフレになってモノの価格が上がると、売上が増えるので、株価もつられて上がります。モノが高すぎて売れなくなったら売上が増えないので、限度はありますが。

インフレによって株価が上がった場合、インフレによってお金の価値が下がっているので、株でお金が増えても得をしたとは言えません。プラスマイナスゼロです。株は儲からない。
プラスマイナスゼロとはいえ、銀行預金のままだとインフレ分マイナスになっちゃうので、その意味では儲かってますけどね。

本当の意味で「株で儲ける」のは難しいと思います。
「株で儲ける」とは最早商売。真剣で斬り合う世界です。
私のような凡人にできることは、株価下落分は手数料という気持ちで株を買い、インフレに備えるくらい……

「日本に将来が無いから投資する価値はない」という主張は、それほど単純なものではないと気づきました。日本がインフレになれば、日本社会がインフレについて行ける限り、平均株価は上がります。つまり、この「将来」という言葉を最も低いレベルで見ると、「社会がインフレについて行けるかどうか」という意味になるわけです。
この「将来」に海外動向を絡めると、また意味が違ってくるでしょう。

積立Nisaの「オルカン一択」というのも、素人目には難しいです。
これまでの世界はインフレもインフレでしたが、明日が分からない。
今から米株に手を出すのは、複雑な判断を迫られそうでビビってます。
しかし為替動向もまだまだ怖い。利息で円高リスクをかわしつつ、外債を買ってみた次第。
実は米国債も怪しいんじゃないかとビビってるんですけど。

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