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朝の環境認識 2021年10月19日

おはようございます。
今朝も肌寒い朝ですね。一気に秋が深まった気がしています。
今日の相場はどうなるでしょうか?

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線 SMA
監視足:1時間 5分

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◆昨日の動き

まずは中国の第3四半期GDPが発表されました。
物価の変動を調整した実質で前年同期比4.9%増えましたが、第2四半期(7.9%増)からは減速しています。
原因としては、原材料の価格の高騰、電力不足、型コロナウイルスの感染再拡大をうけた移動制限が消費を抑制したと思われます。
また、不動産市場低迷が今後数カ月も成長の大きな重荷となり、新型コロナウイルスへの警戒が引き続き消費の主要な押し下げ要因になるかもしれません。
その要因の一つとして、小売売上高統計で、宝飾品に引き続き強い需要があることが示されており、人々は不動産を購入する気はなく、他の消費先を探していると考えら、また、自動車販売は縮小傾向にあり、人々が高額の買い物を望まないのかもしれません。
中国政府は今年に入り、不動産業界やIT業界などに規制をかけてきましたが、今回のGDPの伸びの鈍化も、この規制強化の影響は出来てきていると思われます。
中国不動産業界団体が、不動産業界に対する規制緩和を申し入れましたが、この内容については中国政府はコメントを出していません。
中国のGDPにおける不動産の比重は高く、また、金融機関も多額の貸付をしていることから、金融システムの流動性の確保、インフラ開発の加速などを念頭において、与信・不動産関連政策の部分的な緩和が行われるのか注目されます。
内需の景況は減速傾向ですが、外需は堅調で、第3四半期のドル建て輸出入は、四半期ベースで最高になっています。輸入原材料価格は高騰していますが、輸出品に価格転嫁されており貿易額は膨らんでいます。貿易黒字は、前年同期比より15%ほど増加しています。

米国の鉱工業生産指数は、前月比-1.3%と事前予想より低い数字となっています。市場の反応は比較的に冷静でしたが、ハリケーン「アイダ」の影響による生産上の課題が継続していることを反映したもので、FRBはこの影響が0.3%ポイント低下したと考えています。
自動車生産台数は、世界的な半導体不足を反映して、8月の3.2%減に続き、4月以来の急激な落ち込みとなる7.2%減となりました。

9月のOPEC+の原油生産量は、日量40万バレル規模の協調減産が縮小され、増産される予定でしたが、9月の実績は計画量より-15%減となっており、市場への供給不足が深刻化するかもしれません。
シェールオイルも、米国での労働力不足で生産コストが上昇しており、新型コロナ禍前の19年末比で4割近く少ない稼働率となっているため生産量も増える見込みが立たないため、原油価格は下支えされた状態が続くか注目です。原油価格は、このヘッドラインがでた後は、83ドル/バレル台で推移していましたが、その後、利確の動きなどで売りが入り、82ドル/バレル台を割って終えています。
日本政府もこの原油高に対して、国際エネルギー機関(IEA)と連携し主な産油国に原油の増産を要請することを表明しましたが、足元のOPEC+の生産状況が現状のコミットより低い稼働状況ですので、効果はあまり期待できないかもしれませんね。このまま、原油価格が高騰すれば、ドル円・クロス円は下支え要因になるかもしれず、米英では、CPIに影響を及ぼし、金融政策に影響を及ぼすかもしれません。

英国はBOEにより利上げの期待が高まっています。昨夜はJPモルガンが、11月にも利上げに踏み切り、その後、2022年2月と8月に利上げを行うと予測しているとのヘッドラインが出ています。その後、英国の利上げ期待から英国債相場が下落、それが波及して米国債にも売られる展開になっています。
ベイリーBOE総裁が、利上げに向けて積極的な見解を表明した後に、利上げに関する期待は一気に高まって来ています。ただ、Brexitや供給のボトルネックなどの足元の懸念材料もありますので、どの様に動くのか注意が必要かもしれません。まずは、水曜日の消費者物価指数などがヒントのカギになるかもしれません。

◆今日の予定

今日は、10月の豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨が公表されますが、10月のRBA理事会は無風だったこともあり、議事要旨もサプライズとなる内容を期待するのは難しく、値動きは限定的になるかもしれません。

その他も重要な指標はありませんが、夕方に入り、英国のマンMPC委員、ベイリーBOE総裁の発言が予定されていますので、BOEの利上げスタンスを推し量る展開になるかもしれません。

中国恒大のデフォルト懸念についても、最初の利払い猶予の最終期限も近づいているので、何らかの動きがあるのか注意が必要です。

昨夜、NYダウ平均が大幅に下落する直前の昨年10月1日に、パウエルFRB議長が最大500万ドル相当の株式を売却したとのヘッドラインが出ました。2020年10月1日に個人口座から100万ドルから500万ドル相当の株式を売却しており、この他にも、9月15~16日のFOMCの数日後である9月21日にもVTIから5~10万ドルの売却し、12月18日にも1万5千ドルから25万ドルの売却を行っているなど、流出した取引はすべて売却です。
12月16日のFOMCからわずか2日後の12月18日には、MSCI EAFE ETF(EFA)で1万5,000ドルから5万ドルを売却したほか、RUT Russell 2000 ETF(10万ドルから25万ドル)、Goldman US Equity Dividend and Premium Fund(GSPKX)などのファンドで、1万5,000ドルから25万ドルの売却が相次いでいます。
いままでは再任を指示していたバイデン米大統領とイエレン米財務長官が、今後の態度を変える可能性もあり、FRBの信認低下が一時的にドル売りになることには注意をしておきたいところです。
パウエル議長の再選オッズも80から60を切る状況になっているので、再選は厳しいかもしれませんね。
今回公開されたパウエル議長の財務開示書類は次の通りです。

今は、利上げに対する期待で市場が大きく動いていますので、いわゆる「噂」で買われている状態。「事実」が大きく期待が外れると失望売りが加速する場合があるので、慎重に見ていく事が必要かもしれません。
ただ、円に関しては浮上するには厳しい環境が続いている気がしますので、暫くは円安の加速にに警戒しながら見ていく展開かもしれませんね。

◆ポンド円 GBPJPY

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9:00時点 1時間足基準

昨日は、156.50-157.50の調整の動きでしたが東京市場で付けた高値、安値をこえることなく終えています。
紫MA、青MA共に上向き。
レートも紫MAとの乖離を埋めているので、ここからは紫MAに反応しながら調整の動きになるのかもしれません。

基本は、紫MAを根拠に押し目買い(MAGIC32)
紫MAの向きに注意して、売り圧力が強いなら紫MAを根拠に戻り売り(MAGIC31)

青MAとの乖離を埋める動きになるか注目です。

◆ポンドドル GBPUSD

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9:00時点 1時間足基準

ポンドドルも昨日は、1.3700-1.3750での調整の動き。
紫MAは上向きから水平になりつつあり、青MAは上向き。
この動きから、大きく動く展開は想像しづらいかもしれません。

基本は、紫MAの向きに注意して紫MAを根拠に押し目買い(MAGIC32)
売り圧力が強ければ、戻り売り(MGIC31)

青MAまで下げれば、青MAを根拠に押し目買い(MAGIC32)も狙えるかも。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9:00時点 1時間足基準

昨日のポンドオージーは、1.8500-1.8600の間で大きく振れる展開でした。
紫MAは水平からやや上向き、青MAは下向き。
この紫と青のMAの間でのレンジの動きが続くかもしれません。

基本は、紫MAを根拠に押し目買い(MAGIC32)
青MAまで上がれば、戻り売り(MAGIC43)

ポイントは、紫MAの向きと青MAの向きです。
上下に振られやすい展開ですので注意していきたいところです。

◆まとめ

テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも、今は踊り場の状況かもしれません。調整局面は急に流れが変わることがあるので、注意が必要です。

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